- 現在お取り扱いが
できません - ほしい本に追加する
- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
1 件中 1 件~ 1 件を表示 |
紙の本
芥川龍之介の『蜜柑』を読むために借りた、一冊!
2012/02/23 15:05
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐々木 なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
芥川龍之介著『蜜柑』の全文が読みたいと思い、図書館で探したところ、この本に行きあたりました。タイトルは読書の時間に読む本。対象は中学一年生でした。
大学の教授であり、民話研究家、童話作家の西本鶏介 さんが選んだ短編が10作。その中に『蜜柑』がありました。ちょっとあらすじを紹介すると…。
冬の日暮れ時、偶然にも列車に乗り合わせた男と少女の物語。
最初は貧しい身なりの少女を見て、あまり好ましくない気持ちを持った男は、しかしその少女の唐突とも言える行動を目の当たりにして、「ある得体の知れないほがらかな心もちがわきあがってくるのを意識した。」ほんのわずかな時間の共有、互いに話すこともなく、その後の人生でも再び会う事はないだろうこの二人。少女の行動がそのまま映像がくっきり浮かぶような芥川龍之介の筆さばきが実にすばらしくて、泣けました。
ほかには、水上勉著『母一夜』、井伏鱒二著『山椒魚』、川端康成著『雨傘』、森絵都著『アーニャの道』、星新一著『ねらった金庫』なども。こんなにも魅力ある短編が詰まった一冊に、中学生の多感な時期に出合うのは、それ以後の人生にも大きな意味を持ちますね、きっと。(●^o^●)(●^o^●)
1 件中 1 件~ 1 件を表示 |