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みんなのレビュー4件

みんなの評価4.5

評価内訳

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4 件中 1 件~ 4 件を表示

紙の本

伝説の作り方

2004/05/07 10:56

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:13オミ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 とにかくカタカナの名前が多くて(当たり前か)、人間関係を把握するのに手を焼く。それに輪をかけて、まるでパンクの生き方そのままに文章は構成もへったくれもなく進んでいく。ところどころ主語がない。あー読みづらい。

 パンクロックに喧嘩や怪我はつきものである。バイト先の同僚がパンクスでいつも生キズが絶えなかった。「あーライブは、いつも喧嘩だよ。客とはしょっちゅう殴り合い。ギターなんかぶっこわすし」 頭に包帯巻いて仕事していたこともあった。パンクは音楽なのかそれとも…。

 セックスピストルズは、その短い生涯ながら今でもパンクの神だ。べーシストであったシド・ヴィシャスに至っては永遠のカリスマとさえ言われている。彼は21歳でこの世を去った。激烈な人生と言っていい。なぜ、この21歳の男がここまでに崇められるのか? それを知るにはピストルズの遍歴を見るとわかる。

 彼らは当時のパンクムーブメントに乗りイギリスで小さく暴れていた。シングルがチャートに上るようになったとき、テレビの生番組に新人バンドとして出演。
そこで隠語を連発。全国紙の一面を飾る。以降、レコード会社のEMIから見放され、どこからも出入り禁止を言い渡される。そしてようやくシドが正式メンバーとして加入する。ただ、捨てる者あれば拾う者ありで、この強力なパンクバンドを売り込んでやろうというマネージャーのマルコムはA&Mレコードと契約を結び、アメリカ本土上陸の足がかりを掴む。もつかのま、ピストルズは蛮行を働き7日間でクビ。エリザベス女王をこけ下ろす曲「ゴッド・セイブ・ザ・クイーン」の売り出しに全面協力したのはヴァージンレコードだった。圧巻なのは、シングルが5日で15万枚売れ、シングルチャートでトップになったのに、素行がよくないという理由でチャートから外される。というように次から次へと傍若無人な振る舞い。それをすればするほど、ピストルズの勢いは客を熱狂させた。

 そんな中でシドはベースがへたくそだったらしい。後年、ボーカルのライドンはシドはお飾りだったと言っている。彼の人気の秘密は、その甘いマスクとセックスやドラッグに塗れた暴力的なパーソナリティをPR戦略として事務所が使ったからに他ならない。政治的な反体制思想があるのではなく、自己解放するための暴力をそのまま野ざらしにさせるという手法を使ったのだ。これは強烈に若者に訴える。さらにそうしたマスコミの手を離れても今だ彼が伝説でいるのは、恋人ナンシーを手にかけたといういわれのない罪と彼自身のドラッグ死だろう。激しくダークな生き方であったにも関わらず、全世界のパンクスにとって、彼のイメージはどこまでも純粋にひた走る子どもの姿なのだ。

 今の日本の音楽シーンを考えると伝説はありえないだろう。ここまで無謀に振舞えるバンドはいない。が、ぜひ、ぜひ出てきて欲しい。
 

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紙の本

生き続けるシド・ウ゛ィシャス

2004/04/08 22:06

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:真愛 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 私は、シドが亡くなった年に生まれました。 残念ながらリアルタイムでその姿を捕らえる事は出来ませんでした。
 しかし、この書籍はその時間を無くしてくれました。今でもイギリスの何処かでシドが歌っている感覚に陥ります。それに何とも既にこの表紙にそそられてしまいます。

 シドの母親アンの言葉を元に、サイモン時代のシドから、ピストルズへ入るまでの生活、ピストルズ時代。そしてナンシーとの出会い、死へ、著者アランが、まるで目の前に映像があるかの様に書いています。シドの時代を共に生きている、「現在」の感覚に陥りました。
 ピストルズのメンバーとなったその絶頂から、バラバラになり、ナンシーをマネージャーにし、共にニューヨークへ。そして、さらにドラッグに陥り、有名なナンシー殺害容疑… 壮絶で、頭がくらくらする程ですが、最も全てがリアルタイムで起こっている錯覚へ捕われました。
 新たなナンシー殺害容疑者浮上の記述で腹立たしくなった後に、続いてシドの釈放後から静かに眠っていく、アンの語りは、これほどに胸を打つ事はありません。

 写真は、文章とバランスの良い枚数と思います。そして、カラーでは無く白黒なのも、逆に「シドはいる。」と感じます。ナンシー殺害容疑の新聞記事も何枚か掲載されています。しかし、シドの直筆遺書は、痛く突き刺さります。

 これまでこんなにも心を揺さぶられながら読んだ、バイオグラフィーはありません。

 シドは生きています。 今 確かに 此処に。

 この書籍と共に、同じロッキングオンから出版されている、ピストルズの写真集「DESTROY」を見て頂くと、一層活き活きとしたシドを感じられます。

 シドの笑顔は、最高です。

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2007/09/29 16:22

投稿元:ブクログ

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2008/10/22 01:26

投稿元:ブクログ

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