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紙の本
ナチス時代のシュトラウス
2018/05/16 00:23
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:H2A - この投稿者のレビュー一覧を見る
シュトラウスは軽率な俗物のように見られているが私はそう思っていない。それにナチスに協力的で政治にはうとい人物だったとも思っていない。この本ではシュトラウスがナチスに対して、高い地位と名声を利用していかに立ち向かっていたかを書いている。ここで特に問題にされているのはホフマンスタール亡き後のシュトラウスにふさわしい喜劇の台本を提供できる作家を求めてシュトラウスがいかに逡巡したかということ。作者に言わせるとホフマンスタールの持つ幻想的な作風は、シュトラウスのアポロ的な作風とは本来合わず、その点から見て合格点なのは薔薇の騎士だけということになる。そうは思わないが、シュトラウスがようやくめぐり逢った、彼の喜劇オペラの台本を創るのに相応しい作家はユダヤ人であるかのツヴァイク。シュトラウスはユダヤ人であるツヴァイクを護るという挙に及んだ。いくぶんシュトラウスを美化している傾向もあるかもしれないが、従来のシュトラウス像の少なからぬ部分を新たにするにちがいない。
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