紙の本
会議はスポーツである
2007/02/07 00:26
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MtVictory - この投稿者のレビュー一覧を見る
まず著者は言う、「日本経済をダメにしている元凶のひとつは会議だ」と。日本のあちこちで行われている会議がダメだから、日本経済もダメなのだと。本書はこれまでの会議がダメだった理由を示し、会議をよりクリエイティブで有意義なものにするための具体案を示している。会議に参加した誰もが無駄な時間を過ごしたと後悔しないためには、会議とはどうあるべきかを考え直させられる。
会議にもいろいろあるが、”連絡”会議などというものはそもそも会議とは言えない、単なる報告会ならメールで十分で時間の無駄だ、というのは誰もが賛成だろう。何かを決めるために会議はある、との共通理解がなければ人的資源の無駄としか言えない。
第1部で会議の改善ポイントを十の法則として提案している。第2部では著者が提唱する「マッピング・コミュニケーション」を用いた会議スタイルを提案している。マッピング・コミュニケーションというコンセプトは先に読んだ本「ストレス知らずの対話術 〜マッピング・コミュニケーション入門」で理解していたので会議への応用は違和感はなかった。ポジショニングについても同じ本に書かれていた。いずれもすぐにでも実践できるアイディアばかりである。
「会議リーダー」という概念も新しい。単なる司会・進行役ではない。会議をマネージメントしなければいけない。結果の出るテーマを設定し、制限時間内に結果が出るように方向づけし、しかも参加者の誰もが充実感を味わえる会議にする段取り力が必要だ。また、「会議はスポーツである」という概念も面白い。サッカーチームのように会議ではゴールを決める気持ちのない参加者は不要である。全員がストライカーである必要はなく、それぞれに役割も異なる。参加者全員がチームとして一体感が感じられる会議は理想的である。
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3色ボールペンで有名な斎藤孝氏の、形骸化した会議を革命するためのポイントを記した本だ。
著者の本はどれも分かりやすくとっつきやすいものが多いが、それに比べると少し硬いだろうか。
それでもポイントは分かりやすいし、何より変えようという気概に溢れている。
私も会議の運営は得意では無いし、参加もうまく出来ない。
その場で資料を渡されて考えるという早い決断をする作業が苦手なせいだろう。
すばやい判断が出来るための、マインドマップも紹介されており、早速実践してみたいなと考えている。
あとは、3色ボールペンと手帳も使いこなしたいものだ。
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かなり有名な著者だが、その中でもマイナーな部類に入る本。しかしこういう会議が出来れがきっといい仕事が出来るんだろうなぁ。と思いつつ現実の会議に参加している。
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著者は、斉藤孝氏である。以前、「段取り力」というタイトルの本をブログでも
批評している。まぁ。軽い感じはあったがなかなか良い内容だったと思う。
会議の目的は時間つぶしでも保身をする場所でもない。目的を果たすためだ。
一つでも良いアイデアが出れば会議は成功、なければ失敗。そのためにみんなで
協力し、楽しくアイデアを出し、まとめる。そして、何より大切なのは、何を決めるか。
それを事前に共有する事。というような内容。
総評としては、良かったと思うが、そこまで衝撃的な感じでもない。
まぁ、古いし自分が読んだのが文庫本なのでしょうがないのかもしれない。時代が。
ただ、会議を良くする具体的な内容も記載されていて、それは、
1.二等辺三角に席を配置する。
2.キーワードシートを使う
3.マッピング・コミュニケーション
以上の3つである。
まぁ、1を意識してやるのはいいかもしれない。
ただ、2と3は結局、マインドマップって事だよな(笑)
マインドマップ自体は結構使える。私自身もソフトをPCにインストールしているし、
たまにノートに書いて思考を構造的に把握したりしている。
が、本書のマッピングツールの内容は良いとして、説明が・・・残念である。
マッピング技術の真骨頂は、「キャラクター≒グラフィック」にある。
つまり、文字で理解しているようで実は画として認識し、多様に発想が広がるって事。
だと個人的には認識しているが、その説明に文字ベースって事はないだろう。
まぁ、文庫なんで安いからしょうがないか。
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あなたの会社の会議は大丈夫ですか?のチェックリストから始まる。
職場で、地域で、PTAで私たちは様々な会議に参加しているが尻切れトンボでお開きになってしまったり、何も生み出さない不毛な会議が多くありませんか?
本書では会議を充実させるアイデアを分かりやすい言葉で列挙している。
直角三角形で座る、三色分けの効果、マッピングコミニュケーションのポイントなどアイデアが豊富。
上司にぜひ読んでもらいたい。
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結構前に読んだが、感心することばかりだった。
学生間の会議にでて、いつも退屈・時間の無駄・出席したくないと感じていたので、「ごもっとも」と言える内容だった。
実践したいが周囲の理解も必要な気がする。
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思考と身体という視点がおもしろかった。筆談は便利だと知っていたけど、10年前くらいからいってたのはすごいのかも。しかし、会議に不器用な日本人は減っていくといいです