紙の本
少しばかり知恵がついたばっかしに
2004/07/06 00:55
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
会社の数字をいかに読み解くか、といった解説本の類は本屋さんにぎっしりと並んでいる。それらの多くは、決算書の読み方であり、会社分析の仕方なのだが、どの本も書かれている内容に大差はない。違いがあるとすれば、いかに読み解くかに至るまでの解説の方法だろう。いってみれば、会計の入門書なり決算書の読み方本は、説明の技術論のような世界になっている。
では、この本が本当に「世界一やさしい」解説書なのかを、三つの観点から検証してみよう。まず、キーワードという点からみてみる。こういう解説本では、読み手側がすっと理解できる単語が重要だ。内容はともかく、ある言葉を理解することで事柄の本質の把握が容易になることはままある。この本のキーワードは三つ。「割り算を使う」「大きな数字に着目する」「お金の回転をイメージする」。最初の「割り算を使う」は、簡単な言葉ながら、今まであまり書かれることのなかったキーワードである。会社の数字分析といっても、所詮は「割り算」が基本だという考え方は、初心者をとても安心させてくれる。安心することで、読み手に先に進もうという意欲がわく。わかりやすさ度★★★★
次に例示の仕方をみてみよう。資金源とか資産、費用、収益といったなじみの言葉が、それぞれ水や木などに例えられて四つの箱に分類されている。まったくの初心者にはどうかわからないが、この例示はすごくわかりにくい。読み手をどのような層に想定したのかわからないが、四つの箱の例示の仕方はあまりにもおおまかすぎる。こちら側に少しばかり知恵がつきすぎたせいかもしれないが、逆に混乱をまねくような分類である。わかりやすさ度★★
最後の、三つめの検証は、小説と解説書のコラボレーションという、出版界初の試みについてである。小説を挿入することで解説の方がわかりやくなるということはない。もちろん読み手の興味をそそるということはあっても、わかりやすさとは別次元の話だろう。むしろ、説明の流れが分断される分、解説の妨げになっているといえる。わかりやすさ度★★(但し、面白さ度★★★)
ということで、この本が「世界一やさしい」本かというと、そうではないというのが私の結論なのだが、これも少しばかり知恵がついたサルの言い草ともいえなくはない。
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タイトルのとおり会計の基本的な考え方をやさしく解説している本。水、木、火、金という概念を使って、資本(水)から資産(木)を用意し、資産(木)を使う活動を費用(火)と捉え、その活動から利益(金)を生み出す、という説明をしている。また、BSやPLの読み方みたいなところから入らず、ある数字を別の数字で割り算してみるとか数字の大きい項目に目をつけるといった基本的な会計センスの身につけ方から入っていて、今までの入門書とは一線を画していると思う。
水、木、火、金の喩えは賛否両論あるだろう。他の会計本で理解できていれば、まあそういう喩えもあるかもしれないねといった感想が一般的だと思う。会計センスとはどういったことなのかを紐解き、そこから入ったアプローチはなるほどと思わせてくれた。
僕はこの本で、りそな銀行や足利銀行で世間を賑わしていた税効果会計/繰延税金資産がなにものか一応理解できた。しかし、繰延税金資産なんて認めるべきではないとおもうなあ。企業会計と税務会計の基準が異なっているのが前提なのだから、法人税額が利益の40%程度になっていないと不自然というのは納得感が低い。利益マイナス、法人税額いっぱいというのが自然な姿だと思う。不良債権の費用処理の基準を欧米並みに緩和するといった対処とセットで議論しないといけないのはそのとおりだろうとは思うけれど。
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非常におもしろくわかりやすい。今年度最高のおすすめ本です。 会計は数字だけど、もっと大切なのはその数字の意味することをイメージとして捉えることだと思います。
結局難解な専門用語を覚えるよりも、その仕組みを大雑把でもいいから捉えていたほうが後々の学習効率は高まると思います。これは、そんな会計の全体像を大雑把に捉えて説明した本です。
アニメ、イラストを多用しているので入り込みやすく読んでいて疲れません(電車の中で一頁少女のアニメが書かれているページを開いていたときはちょっと恥ずかしかったのですが。。。)。
途中、会計をわかりやすく親しみやすく伝えるために著者作成の小説が疲労されますが、この小説はちょっぴりやばいです。下手すぎます。ただ、後半から会計の機能的な説明になってきていて読みやすくなりました。萌える要素はあると思いますので、そういうものを求めている人には非常によい本なのではないでしょうか?
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何が助かったって、簿記の試験の時に頭の中には この本にのってた四つの箱のイメージ! あれのおかげで負債・資産・費用・収益の貸借の位置をわかりやすく覚えれました! ほんとに優しいです。大切なのは割り算!?
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会計学入門の本ですが、かんなりわかり易かったです。
堅い本が苦手な方は 一度読んでみてはいかがでしょう??
会計学が好きになりますよ♪
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これ実はまだ読み途中……。
でも、おもしろいです。会計の仕組みがわかります。利益とか、そういう簡単なところからスタートで決算とかをみて会社の状況を知る?みたいなのが目的です。
でも、個人的には似たシリーズの「世界一感動する会計の本です」の方がおもしろかったです。
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会計の世界をちょこっと覗き見れました。説明をしたあとに物語で説明した内容をとりあげて復習させてくれるので、わかりやすいでした。自分の勤めてる会社の会計も見てみたいと思わされます。
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基礎の基礎.中身はわかりやすいけど,電車の中ではアニメがチラチラ気になって読みにくいかも... KW:4箱[資金源][資産,財産][費用,出費][収益,売上]
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「さおだけ…」で有名なあの方の本。
難しいテクニカルタームは、全くといっていいほどでてこず、身近な言葉で具体的に解説。
図の量も相当多いので、イメージがつきやすい。
会計をかじっている人には新鮮に感じられ、全くの初心者も確実に読みきれる内容です。
ただ、絵がかわいすぎるので、電車の中では読み難し…
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図が多く計算がイメージしやすかった。B/LとP/Lの図が「おぉーそうだったのか!」と納得。決算書を読みたくなる。でも、小説のが私にはわかりやすい
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決算書をはじめて読むに利用した本.
非常に分かりやすいです.
もちろん,この本だけでは完全ではないですが,
初学者にはうってつけだと思います.
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会計数字を見るコツ
1) 割り算を使う = 1単位あたりいくらかを出して、比較する
2) 大きな数字に着目する = 特徴をとらえる
3) お金の回転をイメージする
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本当にわかりやすい会計の本だった。
会計のみならず、
知らない人に何かを説明するときは
こんな風に説明すればいいのだなと思った。
若造の頃、
”理解してもらえない”、
じゃなく”理解させられなかった”
と思うよう言われたのを思い出した。
もう一度読んでおこう。
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2008/4/29
財務管理で習った式が出てきたー。やっぱり何度も勉強したり実際に使ってみたりしないと身につかないものだと反省(^^;)
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女子大生会計士はおいておいて、
確かに分かりやすい入門書でした。
小難しい本の前に読んでおきたい一冊です。