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紙の本
テロリストになったつもりで書いたフィクション
2004/05/04 13:16
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投稿者:良書普及人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
以前、柘植久慶氏のサバイバルバイブルという本の書評を書いた。
自らコンゴ動乱、インドシナ紛争でゲリラ戦に参加するなど筋金入
りの現場経験を持つ研ぎ澄まされた生き残りの本能を持つ筆者が、
幅広い資料収集を元に、各種のリスクに備える術(すべ)を、事細
かに論じた本である。
この本の中で、ハイジャックなどのテロに関して、「ビン・ラディ
ンの命令が、ニューヨークの中心部の自爆なら、乗員乗客全員を道
連れにして、迷いもせずにマンハッタンへと突っ込んでいくだろう」
911の9月前に予測していることに驚いた。
その柘植氏の本書を近くの書店で見かけたのでつい購入した。自分
がテロリストの立場になったとして、どういう攻撃を仕掛けるのが効
果的で実際どういう攻撃が可能かという観点で書き記したのがこの本
である。
オクラホマ連邦ビル爆破に使われたC4軍用爆弾やアタッシュケース
型小型核爆弾、ダーティーバム、ハイジャック旅客機による突入、こ
れらを使った攻撃が、同時多発的に我が国の重要施設、中枢機能に加
えられる、その手法が小説の形で描かれている。たちの悪い冗談だと
思いたいが、緊迫する国際情勢の中で、あながち荒唐無稽の話には思
えない。
小説には描かれていないが、炭素菌散布、天然痘感染、化学兵器など
によるテロの可能性がより容易で高いのかもしれない。
現時点では、国民を有事や大規模テロから守る仕組みが出来ていない。
国会で審議中である。小説の中では、その国会がC4爆弾で壊滅するの
である。早急に国民保護の仕組みを作り、それに応じた運用体制を早期
に構築すべきであると、この小説は暗に訴えているように思える。
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