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この作品は、キーとなるキャラクター陣内を軸に、作品内に流れる時間を前後させつつ物語が展開していく。といっても、話は短編ごとにまとまっており、社会人になった陣内の物語と学生時代の陣内の物語が交互に編まれている。各々では語り部となる人物が設定されており、社会人編では同僚の武藤、学生編では盲目の青年永瀬の世界観を中心として、陣内がそこに絡んでくるという形を取る
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短編ごとにその物語は終わっているのですが、「陣内」と云う男を中心としてすべてが繋がっています。変わり者である彼の生き方を、存分味わってください。
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2005年はこの本から・・と決めていた。いいじゃない〜?なんか暖かい。陣内がとても素敵。この勢いで伊坂の本をみんな読もう。また歌ですが、これはTOKIOの「自分のために」ですな。ジャニソン好きです、私。
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はちゃめちゃな陣内と友人の鴨井、後輩の武藤
そして永瀬と彼女。
それぞれの物語でもあり、共通の物語。
短編を読み進めるうちあの陣内くんが、こういう大人になったのか・・とある意味、納得でもあるんですが。
「そもそも大人が恰好良ければ、子供はぐれねんだよ。」
いやカッコイイ!
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素直に、面白かった!
伊坂幸太郎さんの文体ってとても私好みなのかも。
無駄な回りくどい装飾文がなくって、テンポ良く進むストーリー。全体として繋がっているんだけど、ひとつひとつの話に区切りが付いているから、読みやすい。
文章って、その流れ、というか書く人のリズムがある。そして、読む方にも、リズムがある。それがぴったりきた、って感じです。崩れたり、途切れたりしない。
登場人物が魅力的で、会話がとっても生き生きしているのも、魅力。微笑んでしまうような、自然なひとたち。
1つの話ごとにどんでん返し、というかオチがあって、そのオチがまた、素敵なのです。乱雑で無遠慮で迷惑屋な「奇跡の職人」陣内と、彼をとりまく人たちの涼やかな物語。
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それぞれは、短編集なのに、一人の人物でつながっていて、しかも時間軸もばらばら、と言うのが面白いですね。伊坂作品らしく、読み終わるとすっきり幸せな気分になります。
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読後感が素晴らしくいい!
笑えて感動できます。
テンポよく話もすすむので一気に読めました。
何度も読み返したくなる一冊ですね。
次こそ直木賞を獲るのは伊坂幸太郎でしょう。
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「こういう奇跡もあるんじゃないか?」という帯の文字が示すとおり爽やかな風をもたらしてくれる作品。ちょっとの謎と絶妙なテンポ。5つの短編集であり一つの作品でもある。この作品の並べ方もまた絶妙。
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私が出会った初めての伊坂幸太郎作品。一つ一つがバラバラの話のようで、最後まで読むと実は時系列がバラバラのひとつの作品になるのだった。読後感が爽やか。
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初めて読んだ伊坂さんの作品。短編集にも長編小説にも見える。陣内は、常識から大きく外れてやることも一見めちゃくちゃなのに最後は上手い具合に行ってしまう。常識外れでめちゃくちゃなのになぜか陣内のことを嫌いになれない。むしろ、その常識外れでめちゃくちゃなところが爽快で憧れさえ抱いてしまう。最初に読んだ伊坂さんの作品がこの「チルドレン」で良かった
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五つの短編をフリをした長編小説。それをつなぐのは陣内君。
彼は伊坂作品の中でもかなり好き。
五つ目の短編「イン」のラストは泣いた。
この人のラストの描写が大好きなのです。
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帯に「短編小説のふりをした長編小説です」とある様に、確かに短編が集まった様に見えるけど、全部一人の登場人物に繋がり、また話自体も一つに繋がってます。
伊坂作品ではこれが一番好き。
伊坂幸太郎の書く登場人物は皆「普通じゃない」。いつも何処か潔白であり、救いようのない悪人だったり。
ここに出てくる陣内さんが私は大好きです。変人で、我儘で、きっと知り合いだったら嫌な男なんだけど、彼には嘘も差別も存在しない。ポーズではなくそうできる人間なんて何処にもいないと私は思うし、いたらきっと人間じゃないと思う。こういう「ありえない」人物が伊坂作品ではよくみられるために、伊坂作品には話はファンタジーの様な趣きがあるんじゃないかな。ありえないけど「いてほしい」と何処かで思ってる、そんな陣内さん。
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5篇からなる短編集。とはいえ、読み終わったらひとつの物語として形が見える。相変わらず登場人物が魅力的でぐっと引き寄せられる。メチャクチャだけどある意味誰よりも真実に近い男、陣内が素敵です。
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はじめて手にとった伊坂作品。すっかりハマってしまった。サクサク読めてそれでいて読み終わった後、ふ〜んなるほど、とにやけて後味がさわやか。
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ここには小さな奇跡が溢れている。わたしたちはたくさんの奇跡に出会っている。きっと。ただ、それに目を当てていないだけで。