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うわあ……
息を呑む展開と濃密なエロスにくらくらする。
これは凄い小説だ……!
映画もいいけど、舞台でも観てみたい。
結末は果たしてどうなる?
下巻、ハラハラする……
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ホラー風味のミステリというよりミステリ仕立てのホラーものといった趣で
あいかわらずミステリ読者のミステリ認定幅の広いことよということと
ヴィクトリアンに限らずこういう旧家の因習的な素材はなぜイギリスなのか
フランスとかアメリカとかイタリアとかドイツとかロシアとかアラビアとかでないのは
やはり各国の文化なのか
というか英語のせいか
日本人の好みか巧みな描写を大量に畳みかけてで読み続けさせる
ディケンズ以来のの娯楽小説作法の定番か
と思ったが下巻に続く
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あたしたちはみんな秘密を抱いていた。本物の秘密と企みを。
サラ・ウォーターズ初体験です。
第一部はある策略のために侍女として城に遣わされた娘の視点で話は進みます。城の暮らしに戸惑いながらも女主人と心を通わせ、策略の実現に葛藤する娘の心情が丁寧に描かれ読ませます。
第一部の最後に切れ味の良いサプライズがあるのですが、第二部が第一部のお話を別の視点から語り直すだけになっており、求心力が弱まったのが残念に思いました。
これでまだ上巻ですが、下巻はどのように話を引っ張っていくのか、気になります。
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登場人物がみんな豪胆で臆病、大胆不敵で小心翼翼なイギリス文学。小説が上手い!翻訳が上手い!すごい、なんなんだこの話。どうやって思いついたの?若い女ってこういう突拍子も無いこと出来ちゃうかもねとゾッとしたり、あんたそんな面を今まで隠し持っていたの?と感心したり、話が始まったらもうその後は愁眉を開く間なんてありません。とんでもないぐるんぐるんの怒涛の展開。なのに急ぐでも駆け足でもなく、終始丁寧で美しい日本語の中にそっと忍び込ませてるヒントがまた美しい。何故か読んでて「騙された!」とは思わず「くー!そうだったのかよー!そうだいけいけー!やったれー!」と爽快な気分になれる緩急が不思議。登場人物達が皆蠱惑的で理解の範囲を超えた気狂い達だからかな。
こんなに展開がコロコロ変わるのについていけなくなることも無く、終始読みやすい文章なのも素敵。
スウのセリフが下町べらんめぇ調で子気味よくていいのよね、気取った言葉だけが美文では無いという当たり前の事を思い出しました。
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上巻読了。
時は19世紀半ば。ロンドンの下町で掏摸を生業として暮らしていた少女・スウ。
ある晩、知り合いの詐欺師〈紳士〉から、田舎の城に住む令嬢をたぶらかして巨額の財産を奪い取る計画を持ち掛けられます。
その話に乗る事になったスウは、件の令嬢・モードの新しい侍女としてブライア城へ向かいますが・・・。
第一部はスウの視点、第二部はモードの視点で物語は展開するのですが・・・いや、もう、第一部のラストが驚愕すぎて、思わず“お口あんぐり”になってしまいました。完全にやられましたね~。
そして、第一部では見えなかった裏側が、モード視点の第二部で明かされていくのですが、その事情がそれはもう残酷かつ淫靡で、読んでいて酸欠になりそうなほどでした。
スウやモードの心情の変化や心の揺れ動く様が手に取るように伝わってくるような、緻密な心理描写も見事ですね。
さて、これからどのように展開するのか、先を読むのが楽しみなような怖いような複雑な気持ちで、下巻に進もうと思います。
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19世紀半ばのロンドン、17歳になる少女スウは、下町でスリを生業として暮らしていた。そんな彼女に知り合いの詐欺師がある計画を持ち掛ける。とある令嬢をたぶらかして結婚し、その財産を奪い取るために協力してほしい、というもの。スウの役割は令嬢の侍女。(表紙裏のあらすじより)
というわけで、恐る恐る令嬢のいるお城に入り込み、着々と計画を進めていく。
この本は私のお気に入りに入っていた本で、約10年も前から入っていたもの。
当時どういうわけで、リストアップしたのやらすっかり忘れていたのですが、整理をする前に読んでみようと思ったのです。
あまり期待もせずに読んだのですが、登場人物も少なく大変読みやすく、古い時代の話にもかかわらず、情景がつかみやすく結構面白く読み終えました。
さすがお気に入りに入れただけあるなぁ、なんて思いながら。
そして最後の逆転劇!!思いもよらぬ方向に行きそうな展開。
下巻に続く。
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徹夜本
1章の終わりでえ!?ってなってあとはずっと引き込まれました
私が百合好きなのもあると思うけどおもろかったです