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Mr.Childrenの「HERO」の冒頭歌詞をモチーフにした作品・・・とまでいっていいのかどうか。あの歌詞が印象的なのは認めるが、この話自体はあまりインパクトはなかった。
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うん、まあこんなものかな。ネジ式の後に読んだのがいけなかったか。どうもこじんまりとした印象になってしまった。悪くはないんだけど。
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”各務原氏の逆説”氷川透著 トクマ・ノベルズ(注意;2004/05/18発売)
・・・私立秀青高校の軽音楽部の部室を覗いたのは、用務員の各務原氏だった。ピアノを練習していたぼくの前に現れた。各務原氏は普通の用務員とはちょっと違う。「そう用務員という職業の一般的イメージを問題にするなら、わたしはそこから外れた存在ではあるだろう」「しかし逆にそのイメージにぴったり合致する用務員さんをどこかから見つけてくるのも、至難の業だと思うけどね」という各務原氏。翌日の火曜日。学校の敷地内にパトカーが入ってきていた。校内で女性の死体が発見されたのだ。
・・・軽音楽部女生徒の自殺と思われる事件。と、付随する殺人事件。
少し硬さを感じる作者独特の文体だが、以前に読んだデビュー作ほど読みにくさは感じませんでした。
事件の扱いや部活動に関してはリアルに感じましたが、ラスト間際の主人公がヒロインに対峙するシーンと登場人物紹介絡みの部分はいらなかったかもなぁ・・・、とも。
・・・続編”見えない人影―各務原氏の逆説”もあり。