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桶川ストーカー殺人事件 遺言 みんなのレビュー

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みんなのレビュー214件

みんなの評価4.7

評価内訳

198 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

遺言執行

2005/03/14 00:38

17人中、15人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:川内イオ - この投稿者のレビュー一覧を見る

キャバクラ嬢まがいの派手な生活をしていた女子大生が、
ストーカーに付きまとわれた挙句、殺された—。
桶川ストーカー殺人事件について、
これ以上の認識を持っていない人。

はっきり言おう。
その人は、メディアを通した警察によるプロパガンダ
-大衆操作-に「まんまと」はめられている。
正直に言おう。
私も「まんまと」はめられているその1人だった。


『桶川ストーカー殺人事件—遺言』には、
新聞、テレビでは知りえなかった事件の真実、
底知れぬ深い闇、そして被害者を死に追いやった二組、
逮捕された犯人グループと、逮捕をする側であるはずの
警察組織-桶川署-の姿が綿密に描かれている。

1999年10月26日。
埼玉県のJR桶川駅で21歳の女子大生が刺殺された。
翌日の報道で早くも明らかになる容疑者。
被害者の女性は、元交際相手であるこの容疑者による
常軌を逸したストーカー被害に遭い、警察に被害届を出していた。

さらにこの女性は身の危険を感じ、家族と友人に宛てて
犯人を明確に名指しし、その男との出会いからストーカー
被害の詳細までを記した遺言を遺していたのだ。

捜査を担当するのは桶川署。
女性が被害届を出したのも桶川署。

単純に考えれば1本で結ばれそうな点と線が、しかし
警察という強大な権力組織によって強引に捻じ曲げられてゆく。

そしてたまたま事件の担当になった某写真週刊誌記者で、本書の
筆者である清水氏は、取材の過程で出会った人々、知らされた事実、
ある意図を持って一方的に塗り替えられていく真実に直面し、
背負った「何か」に衝き動かされるように事件の真相に迫ってゆく。

警察より早く実行犯を特定し、その潜伏場所を暴く筆者。
その過程で、筆者はある疑問を抱く。
「警察は一体何をしてるんだ?」
そうして筆者が辿り着いたのは、凍結した湖面に
穿たれた穴の底に横たわる暗く冷たい現実だった。


このノンフィクションは、単なる「事件の真相本」ではない。
筆者が単なる取材者としてではなく、1人の人間としての怒り、
憤り、そして被害者自身とその周囲の人々から託された
「何か」に正面から向き合った結果として生まれた、
まさに被害者の「遺言」を執行するルポタージュである。

私はこのルポを読んで、自分の認識の浅はかさを
被害者である女性に謝りたくなった。
できることなら冥福を祈って遺影に手を合わせたくなった。
と同時に、真実を隠蔽する警察とそれに便乗したメディアが
垂れ流した情報が、事件から6年が経った今も自分の脳裏に
刷り込まれている、という現実に背筋が寒くなった。

騙すより騙される方がいい、なんて暢気に言う人は、
このルポを読んで警察権力による一市民、しかも
殺人事件の被害者の遺族へのえげつない攻撃を知るといい。
その警察に娼婦のように寄り添う一部メディアの、
ジャーナリズムとは程遠い姿勢、いざとなったら
手の平をあっさりと引っくり返す節操のなさを見るといい。

人を疑うのはよくないことかもしれない。
しかし、権力を疑うことを怠ってはいけない。
被害者の女性は、実行犯と警察に2度殺された。

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紙の本

ノンフィクション

2021/03/14 06:42

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:はなこさん - この投稿者のレビュー一覧を見る

当時の報道は何となく記憶しているが、その時に抱いていたイメージは事実と異なるということを知り、愕然とした。作られた悪いイメージをいとも簡単に信じ込んでしまう怖さを痛感した。
警察による隠蔽など、ドラマでもあり得ない、と思ってしまう内容が、実際に起こってしまう、自分の身に降りかかってもなすすべもない、という恐怖が淡々と綴られている。

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紙の本

清水 潔さんの

2016/03/30 18:16

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ビリー - この投稿者のレビュー一覧を見る

書籍は二冊目です。最初に読んだのは『殺人者はそこにいる』で連続幼女誘拐事件の内容でした。菅谷さんの冤罪や真犯人とされる人物を掴んだ清水さん。
その著作より先に桶川ストーカーの事件の本を出していたと知り早速 購入。
やはりすごい内容でした。
警察より先に犯人に突き当たる彼の行動力は凄い。
足で現場を歩く刑事のような動き、当局は見習ったら良いのでは?

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2005/01/26 23:38

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2005/06/08 13:27

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2006/02/03 20:02

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2006/04/23 12:19

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2006/11/22 23:50

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2006/11/02 23:54

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2008/01/06 01:31

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2014/01/01 16:04

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2008/12/31 18:25

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2009/03/15 15:52

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2009/06/03 14:13

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