紙の本
空という舞台に雲たちの物語が広がっている
2006/02/07 19:51
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あう - この投稿者のレビュー一覧を見る
毎日私たちにいろいろな表情を見せてくれる飽きることのない空。見上げるたびに、やっぱり地球で一番綺麗な芸術だと感じます。
そんな私は、日記代わりに毎日空の写真を撮り続けて三年が過ぎました。これまでにいろんな空に出会ってきたけれど、なかでも青空を背景に白い雲が風に流されている空がとても大好きです。そんな空にめぐり会えただけで、その日はラッキー☆と嬉しくなります。反対に、いくら青空でも雲一つない空はどこか寂しく感じてしまったりもします。
画集にも似た本書は表紙に惹かれて即購入し、今では宝物のように大事にしている絵本です。作者のいせさんの目には雲はこういうふうに映っているんだなあと感慨深く、また、柔らかで透明感ある絵と言葉で温かい気持ちにもさせられました。
特に表紙にもなっている「空の牧場」というタイトルの絵がとてもいいなあと思います。可愛いもこもこひつじたちの群れ・・・ひつじ雲をこんな素敵な絵として表現されていて(群れの中に一匹だけ犬がまぎれているところも素敵)、写真集などとはまた違った魅力にあふれています。
空に興味のある人はもちろん、最近お疲れで笑顔を忘れそうになっている人にも手にとってもらいたいなと思うような絵本です。空の、雲の魅力をたっぷり感じさせてくれ、本を閉じた時には「空好き」ならぬ「雲好き」になっていることでしょう。そして心もすっきりリフレッシュできると思います。
会話をするように見上げる空。明日はどんな雲が見られるかな。
紙の本
雲と空の魅力を伝えてくる素敵な絵本。
2015/10/07 11:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大きな空に浮かぶ雲。その表情の、何と豊かなことか。その豊かさが、いせひでこさんのあたたかな絵でいっぱいに表現されている。うっとりするような美しさと、心躍る楽しさに満ち溢れていて、どのページをめくっても心地よい時間に浸れる。
絵本を閉じた後は、ふっと空を見上げたくなる。今日の雲はどんなだろうか、と。また、雨続きの日にふっとこの絵本を開けてみるのもいい。一冊持っていれば、繰り返し広げて見たくなること請け合い。
投稿元:
レビューを見る
『雲のてんらん会』という、何とも響きの良い、素敵な言葉。
空や雲を愛する、いせひでこさんの描く様々な雲たちの表情に、
本当に「空は無限のキャンバス」だ・・・って思います。
どうぞこの素敵な世界を味わってみてください。
投稿元:
レビューを見る
どのページも、とても美しいのだけど。
わたしのお気に入りは、p12〜13。
〈もこもこと空の牧場を歩いていくひつじたち。あの子もどこかにかくれているよ。〉
空を見上げたくなります。
投稿元:
レビューを見る
外に出ると暖かさに頬は緩み、見上げる空が晴れやかな頃。広いキャンバスに現れる白い雲のかたちは、毎日姿を変える展覧会のよう。
空の牧場にはひつじが(高積雲)、光のプランクトンには生物の浮遊が(青空)、おやすみ空にはうぶ毛みたいなおふとんが(つるし雲)。
今日はどんな雲模様?
投稿元:
レビューを見る
文字なんていらない。そんな絵本かな。
こんな雲や空の表情が無意識に眺められる、そんなところに住みたいです。お友だちにプレゼントしたくなる本だなぁと思いました。ただ、本をプレゼントするってけっこう難しいと思っていて、贈る相手を考えてしまいます。
投稿元:
レビューを見る
『ルリユールおじさん』や『あの路』などの画風とはちょっと異なる。
描かれているのは雲と空。
自分の感情を、描かれている雲とオーバーラップさせるのが、この本の世界を楽しむコツかも。
投稿元:
レビューを見る
レビューの高評価につられ図書館でリクエストした本。
予想していたのとはまるっきり違ったものだった。
大人向けの絵本なのか?
対象がちょっと分からないのだけども、
心に響くところが感じられなかった。
丁寧に絵を描いているのは感じるのだけども、
なんだか自己満足の作品を見せられている様で、
高く筋を引く絹雲やため息が出るような羊雲などの、
奥行き感が全く感じられず、
まるで色紙を見ている様な感覚で目が疲れてしまった。
『終わらない夜』に見たような遠い遠い空は、
やはり画力の差なのかなと思った。
なんで高評価なのかが理解できない。
本当の空はもっともっと美しいのに。
そしてそれを如何に苦労して表現しているか、
アーティストの作品も沢山あるのに。
最後の雲の解説のページはわかりやすくてよかった。
ちょっと辛口だけど、
周囲の評判とかを気にして、
作品をよいしょするのは好きじゃないので。
○市立図書館所蔵
投稿元:
レビューを見る
芸術写真の分野では、雲を写す人がいます。
また、子どもの科学本などでも、雲が扱われることがよくあります。
ただ、絵画として、雲をここまで扱った人はいなかったのではないでしょうか?
絵本にするのも一案ですが、原画展を是非、観てみたいものです。
特に、一番最初の<雲のしっぽ>。ため息が出る美しさです。
投稿元:
レビューを見る
雲の世界は
物語に充ちていて
その日の心もようと重なりながら
額ぶちのない展覧会
ただよう うずまく もつれる はためく たちのぼる
投稿元:
レビューを見る
『雲のてんらんかい』というタイトルにわくわくして不思議と本を開いてみたくなります。なんともいえないソフトタッチの絵で、雲に包まれていくようなおおらかな気持ちで、肩の力が抜けていくようなふわっとした気分になります。朝になったら早く空を見上げて雲探しをしたくなる一冊です。終わりに雲の種類が紹介されていて、親子で話が広がる絵本です。【3歳くらい~】
投稿元:
レビューを見る
大地に寝っ転がって仰ぎ見た、晴れ渡った空に広がる雲の群れが、十代の頃の想い出とともに、もくもくと浮かびあがってきました。流れる雲の行方を追いながら、過ぎ去ったあの頃の懐かしい記憶を思い起こさせてくれる<いせひでこ>さんの〝雲の展覧会〟です。
投稿元:
レビューを見る
絵本に関しての予算は¥1000。(ブクオフにて。)
でもその日は、
心揺さぶられる絵本が3冊もあった!
夜と
言葉と
雲の絵本。
どれもいいなぁ~
どれも捨てがたいな。
こんな時、好きなだけ本をいっぱい買ってもいいお金持ち、に憧れたりする。
でも現実は¥1000。
買っていい絵本は一冊。
3冊を順番に開き、閉じ、棚に収め、他の書棚をぐるぐる眺めつ、思案する。
夜、
言葉、
雲。
夜、
言葉、
雲。
夜、
言葉を棚に収め、
ふと、
ふわふわの雲をぎゅっ、としたくなった。
(あ、これだ)
いつもはいろいろ間違いだらけの私だけど、
今日は間違いなかった。
今日は
ずっと、大きな空を眺めていたい日、なのであった♪
投稿元:
レビューを見る
こんな雲,あるあるって思ったり,これはまた綺麗だって感動したり,へぇこんな風にも見えるんだって発見があったり,雲のいろんな表情がとても楽しい.
投稿元:
レビューを見る
新装版はひつじ雲が表紙になっているんだ!!
泣けた。あの子がいるね。
なんと繊細で美しい色づかいだろう。
温かさに包まれる絵本。