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刺青写真集。刺青には何かとマイナスイメージが付きまとうけれど、こうやって観てみれば、その色彩と構図は目がさめるほどに美しい。
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刺青の写真集。
刺青を私が間近に見たのは、某医科大学の解剖学教室。
解剖を行う広い部屋ではなく、少し奥まった小さめの部屋に、刺青を施した皮膚が広げられていた。
つまり死者の背中の皮。
解剖後、あまりに立派な代物で、残すことを考えたのではないかと思う。
たとえば虎などのケモノの毛皮を敷物にしたり壁に飾ったりする。そんな風に刺青煎りの皮膚は飾られていた。
入れ墨と言えば、谷崎の『刺青』も想起するが、あのような耽美的なものではなく、本書は、刺青を施しているからだを一オブジェのように配したり、ポーズをとらせたりしている。
1985年に発売された『藍像』の復刻版として、2004年、ちくま文庫から刊行されたものを今回手にしたのだが、女性ヌードとの共演や、水に濡れる刺青や、鏡張りの特殊セットで撮影された万華鏡など、彫師の魂の入った刺青とその彫り物を負う被写体と写真家の綿密な構想と研ぎ澄まされた感性が心を打つ一冊。
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藍像と言うタイトルを見てまず思ったことが
植物の藍だった。墨というのにどうして藍?とも
だが、刺青と言う字を思い浮かべ
一人合点納得がいった。
どちらにせよ、社会階級的には下部に扱われる色
を文字った言葉なんだな。と
日本の刺青は縄文からあると言う。しかも
その主たる非施術者は海の民だったと聞く。
海で命奪われ、後に土地へと戻っても
誰だったかが一目瞭然である。と言うお話だったかと
日本の古代士族を掘っていくと
必ず阿波忌部と言う士族に行き着く◎
この阿波で群を抜いて栽培されている植物が、
藍である。
つまりはそう言うことなんだと思う。
いよいよ僕の心は決まった。
藍に始まり国土に感謝し文化を信じ太く生きる
人生を今心に浮かぶ最愛の人と全うするんだ。
その願いの叶った一旦で刺青を入れるぞ。と