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紙の本
そうか、そうだったのか、と幾度も膝を打ちながら読んだビール読本
2005/11/28 23:04
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yukkiebeer - この投稿者のレビュー一覧を見る
本業はイラストレーターの著者が、ビール好きが高じて書き上げた一冊。もちろんイラスト満載で、しかも平易この上ない文章でビールに関する知識をあれこれ仕入れることができる嬉しい一冊です。
私はニューヨークの地ビール(著者がいうところの「クラフトビール」)である「ブルックリン・ラガー」が大のお気に入りなのですが、水っぽいとされるアメリカのビールの中では異彩を放つほど、褐色をしたこのビールのコクのあるフルーティな風味がどこから来たものかとずっと疑問に思っていました。
本書によれば、ラガーといってもこのビールはヴィエナ・スタイルとして評価される一品であり、ウィンナーモルトと呼ばれる赤みがかったモルトが使われたものだというのです。
そして同時に、私のもうひとつのお気に入りであるメキシコの「ボヘミア」というビールも、どうやらこのヴィエナタイプに近いようです。メキシコが一時期ハプスブルク帝国の領土であったことを考えれば、それは何の不思議もないことだということも本書でハタと気づいたことです。
今私は日本の地ビールにも目を向けていて、ちょうど愛媛の「梅錦ビール」の「ボック」を飲んでいますが、実のところこの「ボック」というものがどんな種類を指しているのかも知らずにネット通販で注文していました。
もちろん本書には「ボック」に関する記述もあり、これが北ドイツの町アインベックで14〜15世紀に生まれたアルコール度の比較的高いラガービールだということがわかりました。
他にもベルリンでかつて飲んだ「ベルリーナー・ヴァイセ」もラズベリーのシロップ味の記憶ばかりが強いのですが、もともとは酸味の強い種類のビールであり、だからこそ甘く味付けしてビアカクテル風に楽しむのもひとつの手だとあります。
こんな風に、これまで知らず知らずのうちに楽しんできたビールに関して改めて教えられることの多い一冊でした。
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