紙の本
男性の方、お願いします。読んで下さい
2015/08/17 01:24
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投稿者:きらきら - この投稿者のレビュー一覧を見る
「男らしさ」とは。
家族機能の研究家・臨床医としての横綱格の斎藤学さんが説明してくれます。
女の私が何を書いても説得力はないので、男性の方々がご自分でこの本を手に取られることを切に願います。
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エッセイというか、男というキーワードで自由に語られる。
過去から最近の出来事まで、実に幅広い。
武士社会の追腹(主君の後を追う)から、イラクの人質3人組の裏事情もあったり、知らないことも多く、心地よい読後感。
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作中名言
「自分には何かが足りないという強迫観念を抱えながら、自分を待っててくれるはずの女性の存在を信じる。これが男のプライドの根幹にある。」
「【世間】は【個人】の成立にとって不可欠なもの。【世間】という異物の排除に努めようとするところに【個人】の誕生と成長がある。
【世間】はあるとき、ある状況では、凝集集団から【個人】を誕生させる新鮮な空気となり、別なとき、別な状況では【個人】を攻撃する悪意の塊と化す。つまり、【私】の位置と必要が【世間】の特徴を決めるわけで、【世間】とは【私】の鏡像である。」
自由な視点で男を語る小気味の良いエッセイみたいな本。
男の成長や、結婚観などが考え方としてとても勉強になった。
男なら愚痴愚痴女々しくなるな!掟として生きろ!
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[ 内容 ]
男らしさは病気だ!
そろそろ勘ちがいをやめて、家族やパートナーとの関係を見なおそう。
精神科医が「男らしさの病」に迫る現代人の必読書。
[ 目次 ]
第1章 逃げる男と逃げない男
第2章 男に足りないもの
第3章 男たちと世間
第4章 虐待する男たち
第5章 男は脆いよ
第6章 男たちの結婚
第7章 父親してるか?男たち
第8章 男児から男へ
第9章 大人の男として生きたい
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ]
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本の帯の言葉
「男らしさは病気だ!そろそろ勘違いをやめて、家族やパートナーとの関係を見なおそう。精神科医が「男らしさの病」に迫る現代人の必読書」
この本が出版されたのは2004年。2015年の現在では、このキャッチフレーズは色あせているが内容は今でも通用する。
第4章の虐待する男たちの分析は鋭い。「子どもをすくませる父」「妻を殴る男」は昔からあったかもしれないが、今になって顕在化してきている。
筆者は「男は自分は強いと勘違いしている」と結論づけている。男は、女性に較べて生きる力は弱い、それを隠すために暴力的に出ているのだと。