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言葉は生ものだから、翻訳みたいに言語を扱う仕事はノウハウを形式化しにくいもの。インタビュー形式をとって訳者個々人の中にある暗黙智を引き出そうとしたのが本作。豪華な顔ぶれをみて即買いした。
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新しめの海外小説のガイドとして最適。翻訳家ってようするに第一に面白い読者だと思うんだけど、そんな人たちの話はめちゃめちゃ面白い。これはいい本です。本の雑誌社はダメっぽい本も出すけど、これはかなりの名作だと思います。っていうか、俺行きたかったよこのイベント。
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翻訳モノって、何か苦手で。。
世界に入り込むまで時間がかかるというか頑張って読まなきゃ読めない。
っていうか、とりあえずどこから入っていいのかわかりません!!
インタビュー形式で翻訳家たちの想いを綴っているこの本は、私の「翻訳モノ苦手」意識を変えてくれました。
翻訳家という仕事ってすごく興味深い。
作品に対する考え方や、仕事の仕方も人それぞれ違っていて、何よりこういう人が翻訳した本なら読んでみたいという興味が沸きました。
「翻訳モノ」読みたいけど、なんか苦手…何読んだら?という方はまず、この本読んでみて!
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登場する翻訳者十一人との対談集。
若島正,柴田元幸,岸本佐知子,鴻巣友季子,青山南,上岡伸雄,小川高義,
中川五郎,越川芳明,土屋政雄,村上春樹など。
何故その作家のその作品を訳したのか,どういう工夫があったのか、この後訳す予定は何か等々。
英語と日本語との違いといったこともあるが,何といっても歴史の違う異質の文化を,現代の日本に相応しく「訳す」ということは、黒子であるとする翻訳者の、しかし新たな文学活動でもあることだろう。
日本と云う島国で古代から、長らくこうした翻訳者に助けられて,外国の仏典はじめもろもろの典籍などを読んで来た訳だが,そういう流れのなか現代のかれらのお陰で、わたしたちもヨーロッパの小説類に親しむことが出来て有り難かった。
さてここに登場する翻訳家の訳した作品を,わたしは殆ど読んでいないことに気づく。かつての翻訳家たちは既に鬼籍に入ってしまった。つまり時代は次第にあるいは急激に変わりつつということだろう。
例えば光文社の古典文庫には「新訳」が次々と加えられのを見てもひとつの「時代」を感じる。
逆に大袈裟に云えば,一代で二世を生きられたと云うことかも知れない。
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本の雑誌社」の企画の元、池袋ジュンク堂を会場に、「新元良一」をホスト役として、当代きっての売れっ子翻訳家を次々と招いて行われたトーク・セッションを収録したもの。実は恥ずかしながら、翻訳家としての「新元良一」はあまり良く知らなくて、むしろ『あの空を探して』という作品の作家として認識していたものだから、この本を知って少し複雑な気分となった。このところ私自身が読み耽っていた「柴田元幸」や「岸本佐知子」といった翻訳家を相手に、随分前(2004年頃)から、彼がホスト役としてこのような対談をこなしていたことを今頃知ったからだ。私自身が時代の流れについていけてなかったということか。(苦笑)あまり、翻訳物までは手が出ないのだけれど、余裕があれば読んでみたくなる作家がたくさん紹介されている。これからの読書待機リストが増えそうだ。この本の続編もすでに出ており、近々目をとおすつもり。
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翻訳家の生の声!
「翻訳」についての考え方、訳してきた本、気になる海外作家など、
11人の翻訳家が話している。
村上春樹さんの話も収録されてた。
やっぱり、村上さんの話がいちばん興味を引かれる。
いろんな点で特殊だからかな。
ただ単にすきっていうだけかな。
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飛びぬけて優れた名翻訳家ばかりで、どの対談を読んでも感心ばかりしてしまいました。とにかく優秀なだけでなく、やはりみなさん翻訳が好きなんだなあと。ある意味またこれもいわゆるオタク? とにかくなにかすばらしい仕事をするにはその分野のオタクじゃないとダメなのかも……。それにしても、出てくる本はわたしはほとんど読んでないような。普通の小説じゃなくて、実験的だったり奇妙だったりするが多くて、わたしはそういう感じがわりに苦手なのでー。それが現代文学なんだろうけど。でも「2」も読みたい。もっとごく普通の小説訳してる翻訳家についても知りたいかも。それじゃおもしろくないのかなあ。
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現在活躍中の翻訳家へのインタビュー集。柴田元幸、岸本佐知子、青山南、村上春樹などなど。翻訳する作品を決めるとき、作家や作品に対する共感を必要とする人から、依頼されたものは引き受けるという職人肌の人まで、さまざまで興味深いです。それぞれの個性が出てるんですね。岸本佐知子氏の場合は作者が自分より変かどうかが決め手という点で特殊な光を放っていますが。
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翻訳文学がどーも苦手なので、入口になれば、と読んでみました。
何冊かは読んだことあるけど、大半は未読。
魅力ある邦題ばかり。これこそ翻訳家のチカラなのかしら。
徐々に読んでいこうと思います。
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翻訳の奥深さを伝えます。
翻訳というのは、外国文学を専攻した人は一回考える職業だと思う。でも、実際に翻訳家になる人は少ないだろう。翻訳家の人との対談を収録した本。翻訳家の仕事の様子が垣間見えて面白い。当たり前だが、原文との距離、著者との連絡、仕事の進め方、この仕事を始めたきっかけ、翻訳家の心得など、それぞれ全然違うのが面白い。
原文に忠実に直訳するか、意訳するのか。翻訳家の個性が出た方がいいのか、あくまで黒子で個性を消すのか。私は結構翻訳家の個性が出るのも好きです。あくまで、読みやすいの前提で。原作が英語なら、頑張れば読めるので、こんな風に訳すんだ、という発見も楽しいから。ハリー・ポッターとか、自分で英語読むと全然あの日本語訳にはならないけど、それも自分のキャラクターの捉え方だし、プーさんは石井さんの訳のしゃべり方がもう身に染みついちゃっていて、英語読んでもあのしゃべり方のプーさんで。それぞれの人が一番馴染む日本語で読めたらいいと思う。
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翻訳の奥深さを知ることが出来た。それ以前に、当たり前のことだけれど、翻訳者の方が本をとても愛していることに心打たれた。残念ながら本書で取り上げられている本のほとんどを読んだことがなかったので、これを機会に翻訳者のことを考えながら読みたいと思った。