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ロシア、どんより雲イメージ・・・それと
鹿の肉やら山羊の乳だとか
いろんなものが頭の中でミックスされて、結果、オエッという感想。
おもしろかったんだよ、読み物としては。
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面白かったです。
旅行者の朝食ってなんだろう?と思っていたらなるほどそういうことなんですね。通訳とか翻訳って本当に大変だろうなあということは自分も本のちょこっとですが前の仕事でかじったことがあるのでわかるような気がします。が。本職の方の苦労は並大抵なものではないんだろうなあ…。
それにしてもジャガイモの話とか思わず人に話したくなるネタばかりで面白かったです。そしてトルコ蜜飴。ちょっと食べてみたい…。
そしてこの本を読んだ後、何故か自分はきっとコレだけ食べられる筈、と注文しすぎておなかが破裂するかと思いました。やはり自分の限界を知ることは必要なことですね…
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小さな頃に読んだ童話を、もう一度読みたくなった。
チビクロサンボのパンケーキ(原作は、舞台がインドであり、パンケーキはナンであるらしい)。アルプスの少女ハイジのヤギのミルク。ヘンゼルとグレーテルのお菓子の家。おむすびコロリンのおむすび。大きな蕪のカブ。かちかち山の狸汁。
童話には、様々な食べ物が登場し、その食べ物は、物語が出来た土地に深く根差したものである。日本の童話(昔話)は、もちろん米が出てくる事が多く、この事からも、胃袋が国民性を証明すると言えるかも。
米原万里が外国で食した様々な食べ物についても触れている。
私も、日本では、「これはウマイ!ウマスギル!!!!」と感じる事ってほとんどなく、(どれも大抵「ふつうにウマイ」ので)何年も心から消し去る事の出来ない食べ物との出会いは少ない。(あるとすれば、母がお弁当に入れる甘~い卵焼きと、一緒に持たせてくれた水筒に入った、甘〜い紅茶)
けれども、旅行中に食べたもので、忘れられないものがいくつかある。
まずは、ローマで食べた、中華料理。およそ3週間、フランス、スペイン、イタリアで西洋食を食べ続けた後に食べたチャーハンで、私は泣いた。トルコのパンは、噂通りのおいしさで、中がもちもちとした、私好みの食感だったのに、それ以降、同じ味には出会えていない、と書いたらもう食べたくなってきた。スペインのフリヒリアナで食べた生ハムメロンは、夫との喧嘩を終わらせる程美味かった。ベネチアの小さな島の小さなパン屋で食べた甘いチーズケーキも絶品だった。そうだ、あの時は朝から何も食べてなくて、ヨロヨロだったんだ。チェコのトシェビッチで、寒い中歩き疲れた末にたどり着いた、豚肉とベーコンの重ね焼きも美味かったなァ。。。あれ、どうも、苦労の後に食べたものは何でもウマイみたい。
じゃがいもは、今でこそ世界中ほとんどの国で愛される野菜だけど、実はつい最近までは忌み嫌われる存在であったとのこと。
私も子供の頃「イモねーちゃん」と父に呼ばれるほどあらゆるイモが好きで、今でもじゃがいもは、トマト(甘いのに限る)に並ぶ好きな野菜ランキング断トツ1位。
種から育つ他の植物とは異なり、イモがイモを産む。確かに、小学校の学校菜園で、半分に切ったじゃがいもを土の中に植え、気付いたらイモが増えている、という現象は不思議だった。昔の西欧諸国の人たちも、気味悪がって絶対口にしなかったらしい。
そんなじゃがいもも、デカプリスト達の手によって、流刑されたシベリアの地で徐々に広まっていき、今では煮ても良し、揚げても焼いても良しの人気者。
「生きるために食べるか、食べるために生きるか」。私は、絶対後者。
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ロシアの食エッセイは初めて。
やっぱり今まで読んできた食エッセイに出てこなかったような食材が出てきたり、普通に日本で生活していたらモノが出てきたり。
それでもとても美味しそうに書いてあるのがまた魅力で、読みやすく、想像しやすく、またちょっとした歴史も知れるのがイイ。
ロシアの国についても少し触れているので行ってみたくなりました。
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おそろしあ
ロシアこわいですロシア
日本食のことも海外のことも書いてあったのに
印象に残っているのは、恐いロシアでした
トルコ蜜飴と が食べてみたい
あと黒パンと白パンとおにぎり
「わたしたちを日本につなぎ止める最強のロープも
子どものころから食べ慣れた食べ物に違いない。」
と、おっしゃっていますが
本当にそう思います
海外旅行にいくと
白いご飯とお味噌汁が食べたくなって
帰ってきて、舌がほっとする感じ
海外生活を長く経験されてる方だと特にそうなんだなーと思いました
関係ないけれど
今日、白いご飯を食べていない矛盾が………
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朝食の話ばかり、かと思いきや、食べ物の話、でした。
朝食もかなり出ていましたが、それ以外にもおやつやら何やら色々…。
本文に出てくる『ハルヴァ』がものすごく気になります。
作り方も書いてあるので、読みながら薄ぼんやりと
けれど確実なものを想像して、そのまま空想で食べて…。
読み進めていくと、空想の中で食べたものが一番美味しい! とあり
まったくだ、と納得するよな関心するよな。
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やっぱり面白いなぁ。くすくす笑ったり、へ~と思ったり。米原さんは本当に食べることが好きなんだなぁ。そして、食べ物に対する情熱はすごい。ちなみに、私もツバキ姫です笑(パサパサのサンドウィッチを水分なしで食べちゃう!)
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ロシア語の教科書にも出ていた、旅行者の朝食。
先生はヒーヒー笑ったのに、私は笑えず…。
その後出会ったこの本で、謎が解けたのでした。
米原万里さんの独特な語り口に引き込まれ、
未知の食べ物に焦がれてしまう、不思議な本です。
ジャガイモとウォッカの所が好き。
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ロシア語通訳米原万里の食にまつわるエッセイ37篇。
ロシア・東欧文化ってあまり触れる機会がないし、ロシア系のミステリー小説とかからはひどく寒くて暗い印象だったけど、この本を読んでちょっと印象が変わった。
単なる食べ物についての日記的なエッセイではなく、文化的背景や歴史、雑学的なトリビア、ガセネタ、ジョークが織り交ぜてあってとても面白い。
特にチョウザメ養殖でのYKKのジッパーのくだりが良かった。
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Overtrue 序曲
-卵が先か、鳥が先か
Russian Rhapsody 第一楽章
-ウォトカをめぐる二つの謎
-旅行者の朝食
-キャビアをめぐる虚実
-コロンブスのお土産
-ジャガイモが根付くまで
-トルコ蜜飴の版図
-夕食は敵にやれ!
Intermission 休憩
-三つ教訓と一つの予想
Andante Mangiabile 第二楽章
-ドラキュラの好物
-ハイジが愛飲した山羊の乳
- 葡萄酒はイエス・キリストの血
-物語の中の林檎
-サンボは虎のバター入りホットケーキをほんとに食べられたのか?
-ヘンゼルとグレーテルのお菓子の家
-キツネから逃れたパンの口上
-「大きな蕪」の食べ方
-パンを踏んで地獄に堕ちた娘
-キャベツの中から赤ちゃんが
- 桃太郎の黍団子
-『かちかち山』の狸汁
-『おむすびコロリン』の災難
Interlude 間奏曲
-神戸、胃袋の赴くままに
Largo 第三楽章
-人類二分法
-未知の食べ物
-シベリアの鮨
-黒川の弁当
-冷凍白身魚の鉄屑
-キッチンの法則
-家庭の平和と地球の平和
-日の丸よりも日の丸弁当なのだ
-鋭い観察眼
-食い気と色気は共存するか
-氏か育ちか
-無芸大食も芸の内
-量と速度の関係
-叔父の遺言
あとがき、または著者による言い訳
解説 東海林さだお
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読みたいな、と思いつつ、読んだことがなかった米原万里。
ロシア仕込みの(?)ジョークをちりばめつつ、軽妙に語られる食にまつわる思い出話やホラ話(?)に先導され、するすると読んだ1冊。
キャビアの話やハルヴァの話もよかったけれど、第2楽章にまとめられたおとぎ話・昔話にまつわる食べ物の話は、子どもの頃に馴染んだ話であるだけにすとんと腑に落ちるというか。
食にまつわるエッセイだけど、今ではもう食べることができないものがけっこう多くて、食べたことがないのに、「あの味が懐かしい」と思ったのは私だけだろうか。
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まさに食のネタ本。
これでもか、というほど食べ物の話ばかり。
それも「ハルヴァ」などという聞いたことのないものから、日本人なら誰でも毎日世話になる白米まで、守備範囲は広大で深淵。
もっとも、食の話題で統一されてはいるものの、これまでの食に関するエッセイをまとめたものなので話に方向性はない。しかし解説で東海林さだお氏が述べるように
「どの一篇も薀蓄に富み、その薀蓄はいわゆる堅苦しい薀蓄ではなく、オモシロネッタに包まれた薀蓄ネッタなので、読者は『人と会話するときに、これは使えるな』というネタを三つ四つと収穫することができる」
のである。
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ロシア語翻訳者・米原万里さんのグルメ・エッセイ集。
ロシアでは「旅行者の朝食」がらみの小咄がウケるらしい。
それはなぜか?(答えは本書で)
おいしいものを追及する姿勢がすばらしい。
食にヨーロッパの歴史や文学をからめつつ、
万里さんの実体験と独特のユーモアをまじえた一冊。
おいしいものあり、まずいものあり。
「ウォトカをめぐる二つの謎」や「トルコ蜜飴の版図」、
「サンボは虎のバター入りホットケーキをほんとに
食べられたのか?」などなどなど。
解説は東海林さだおさん♪
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「トルコ蜜飴」「ハルヴァ」など聞いたことも見たこともない珍しいロシアや東欧の食べ物をはじめとする、食にまつわるエピソードを中心に、とにかくありとあらゆる食べまくりの1冊だ。米原さんは本当に多芸多才で文才もあるうえに多食だったとは!と感心しきりです。
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ロシア~東欧の食にまつわるエッセイ。タイトルはあくまでロシアの逸話の題名で、旅先での朝食の話ではなかった(勝手な私の思い込みで…)。
とにかくハルヴァを食べてみたい。ちょうおいしそう。
ハルヴァ以外にも、おいしいものをおいしそうに表現されているので、読んでいてお腹が減りました。
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米原万里のエッセイは実に面白い。歯に衣着せぬ発言、ユーモア、知性、剛胆さと繊細さ。読んだあと爽快な気分になれること間違いなし。この本はタイトル通り、食にまつわるエピソードが中心なのだが、さすが米原万里、ヘンテコな話が満載だ。ハイジが飲んだ山羊の乳、桃太郎のキビダンゴ、キャビアをめぐる虚実、旅行者の朝食の正体など、読んでいて思わず吹き出してしまう。一番印象に残るのは、きっと「トルコ蜜飴=ハルヴァ」。本物のハルヴァ、果たして自分は一生のうちに巡り会うことができるのだろうか。機内や就寝前のホテルのベッドで、プールサイドで、きっと楽しいお供になってくれる本。