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世界の大学危機 新しい大学像を求めて みんなのレビュー

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みんなのレビュー9件

みんなの評価4.3

評価内訳

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8 件中 1 件~ 8 件を表示

紙の本

先進4カ国の大学事情が1冊で分かる

2004/10/26 19:45

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:越知 - この投稿者のレビュー一覧を見る

昨今、「大学改革」に明け暮れる日本の大学であるが、いったい何が目的の「改革」なのか、本当に「改革」で大学は良くなっているのか、まともに検証した本は、実はほとんど出ていない(ついでに言うなら、新聞雑誌でもこの問題を掘り下げて報道しているものははなはだ少ない)。「改革」が自己目的化して、何だか知らないけど制度をいじっていないと外部から批判されるから、という奇妙な不安に、大学関係者は駆られているようだ。
 こういうときは、海外に目を転じて、外国の大学事情をじっくり観察し、それから改めて自分を振り返るのも悪くなかろう。
 折よく、『世界の大学危機』が出版された。著者の潮木氏は長らく名大教育学部教授を勤め、『アメリカの大学』『ドイツの大学』等の好著を次々と世に送り出した実績がある。本書には英独仏米、つまり先進四カ国の大学史と最新事情が手際よくまとめられており、日本の大学と比較しながら各国の高等教育のあらましを一冊で知ることができる。
 例えば、ヨーロッパ大陸の大学、つまり独仏の大学は、中等教育修了試験(ドイツのアビトゥーアとフランスのバカロレア)合格をもって大学入学資格としている。また、両国では大学とは原則的に国立または州立であり、授業料は無料もしくはそれに近い額で、私立大学は存在していなかった。そこまでは共通している両国は、しかしそのあとの政策で違いが生じる。ドイツは大学間には格差はないという建前(実際、日本のような露骨な大学間格差はないのだが)を守るために大学の増設に努力したが、それも限界に達し、高額な授業料をとるビジネス私立大の設置を認めるにいたった。
 一方、フランスでは大学とは別にエコール・ノルマルなどの少人数エリート校があり、国家や大企業の頂点に立つ人材の育成はそこで行うので、大学にはカネをかけず、大学進学者激増による教育条件の悪化を放置してきた。バカロレアをとれば大学に入れるシステムだから、学生数はうなぎのぼりにならざるを得ないわけだ。一度日本を見習って大学入試を導入しようとしたが、学生の猛反対で実現しなかったという。つまり、ヨーロッパ側でも日本の高等教育から長所を吸収しようとしていたのであって、高等教育大衆化に伴う悩みは、様相こそ違え、どの国にも存在するのだと分かってくる。
 米国では、大学の財産運用に関する記述が否応なく目に付く。これは日本で国立大学の独立行政法人化に際してそうした方面の利点が強調されていたからだが、その点で最も成功しているハーヴァード大では、資産運用および寄付金収入が学生一人あたりで500万円を超えているという。これに対して、日本ではかなり資産運用で実績を上げている慶応ですら21万円程度なのである。もっとも米国の私大でもハーヴァード大のような例はごくわずかであり、日本の私大として最も伝統ある慶応の例を見ても、資産運用と寄付金で大学を支えるという発想そのものが実は米国の例外的なエリート私大を見ただけででっちあげられた代物だったことが明らかにされている。
 今の日本の大学を批判するにせよ擁護するにせよ、先進国の基本的な大学事情を知った上でないと始まらない。本書はそのための最低限の足がかりを提供してくれる良書と言えるだろう。

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紙の本

各国の大学が直面する課題がわかる!

2016/05/25 08:56

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

現在、我が国では大学の改革が急ピッチで進んんでいます。これには様々な要因がありますが、少子化、大学全入、さらにグローバル化といった社会的な要素も無視できません。世界に目を向けても、それは同じです。世界各国でも高等教育の改革が進んんでいるのです。本書は、こうした世界各国の高等教育が直面する問題や課題を取り上げ、それに対する各国の施策を概観しています。これらの施策は、我が国の将来的な大学改革にも大きな示唆を与えてくれるものとなるでしょう。

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2006/08/27 11:19

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2007/07/15 21:14

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2011/03/30 18:24

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2012/07/08 09:00

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2017/01/15 00:04

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2023/12/20 13:50

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