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テレビの噓を見破る みんなのレビュー

  • 今野 勉 (著)
  • 税込価格:7707pt
  • 出版社:新潮社
  • 発行年月:2004.10
  • 発送可能日:購入できません

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みんなのレビュー35件

みんなの評価3.3

評価内訳

32 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

マスコミの非常識を暴露、自己弁護の書

2012/05/31 11:27

11人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:GTO - この投稿者のレビュー一覧を見る

商用ではないが、私もテレビ・ドラマ、ドキュメンタリー制作に関わる者です。この本を読んでいて気分が悪くなった。この著者の言葉を借りれば、私は「ストイックな実写記録主義」者なのでしょうが、そんな一言で片づけられてはかなわない。

 著者は、長年テレビの世界に身を置いているうちに、感覚が麻痺してしまったのだろう。そして、マスコミの常識が、恥知らずな非常識であることに気づいていない。

 あえて言えば、このような非常識なことを臆面もなく書いて、本として出版することが、この著者に代表されるマスコミの非常識さを、伝えてくれているという点で存在意義はある。

例えば、

 『明らかにここでは、「嘘をついてはいけない」という倫理的判断基準ではなくて、「誰にも迷惑をかけていない」という実利的判断基準が適用されています。』

 と言うが、ドラマではなく、ドキュメンタリーなのだから、そんな判断基準を持ち出すこと自体が、非常識である。さらには、このあと演出的判断基準なるものまで持ち出される。

 『前の例2と3は「やむを得ざる作為=工夫」であったのですが、この燻製の例は「見せるための作為=工夫」になっています。』

 「やむを得ざる」と言いきること自体思いこみだし、さらには、それを「工夫」と言い換えて、よいことであるかのような印象を与えようとしている。

 『撮影の経緯を知らない視聴者は、二重の驚きや感動を味わうのに、経緯を知らされた視聴者は「へえ、そうなんだ」と、撮影についての知識は得ますが、その知識とひきかえに、「よくもまァ、あんな場面が撮れたものだ」という驚きや感動は失ってしまうことになるのです。
 撮影の経緯なんて、知らない方がよかったと思う視聴者がいるかもしれません。』

 とは、まったく視聴者を馬鹿にしている。2つの感動のうちの1つが失われる程度の被害ではない。はじめからそんな番組を放映してほしくないのである。いずれの番組も存在してほしくないのだ、ドキュメンタリーとしては。

 『やらせがなぜいけないかは、倫理の問題としてではなく、被害の問題として考えるべきだと思う、というのがそのときの私の答えでした。』

 自分を肯定するにはこう考えるしかないのでしょうが、もうここまでくると、開いた口が塞がらない。

 その他にも、「取材謝礼を支払うのは基本」というが、取材に対して対価を払うことと、金を与えて何かをさせることは違う。著者は、本文で何度も、「見破れる・見破れない」、「批判される・批判されない」、「欧米で認められる・認められない」との判断基準を持ち出すが、問題はそのような価値観であり、そのような番組は作らないという倫理観の欠如なのだ。

 著者は、読者というか視聴者に判断を委ねて話を終わっているが、私にはドラマ、資料映像、プロパガンダ番組で許されるとしても、ここで扱われている手法はどれもドキュメンタリーでは許すことはできない。

 結局、この本はテレビマンの自己弁護、言い訳の書にしか思えなかった。

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紙の本

マジで難しい問題

2005/08/22 21:24

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:読み人 - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、長年テレビ番組のドキュメンタリ
を、製作してこられた、今野さんの
ドキュメンタリーに関したヤラセ問題に関する著作です。
はっきり言って、難しい問題ですね。
今野さん自身も問題投げかけで、終わっていて、
本書でも明白な回答は、ありません。

テレビにかかわらず、映像のドキュメンタリも、
映画の誕生とともに、直ぐに産声をあげました。
ところが、撮影できる状況が、今より、
はるかに機材の性能の関係で、限られていた、
昔ほど、やらせと、いうか、再現映像のオンパレードだった
のです。
行きの映像と、いって、帰りの映像を使ったり、
作業を止めてしまった、一般の方に、もう一回おねがい
したり、など、序の口です。
これは、風俗・行事・通俗を記録するためと、
再現してもらい、謝礼金としてお金まで支払ったりします。
逆にいうと、内部(映像関係)の人にとって、
再現ややらせなど、当たり前で、ばれたり、問題になるときは、
免疫のないコーディネーターとか、写真家とか、
外部の人が、同行していて、他のマスコミ(映像媒体以外)
に喋って、問題になるようです。
当たり前と、書きましたが、
カメラ一個や、現在の機器を、もってしても、
実際完全にやらせ、再現なしには、
番組製作が不可能なのですね、、、。
しかも、機材の性能が、よくなかった、
昔の名作家ほど、多用しているので、ガイドラインとして、
じゃ、どのへんまで許すのか、という線引きもなく、
これは、演出家の演出の範囲内とか、これは、誇張とか、
まったく、区分け出来ません。

で、ラスト前あたりの、章で、
”投げかけ”と、称される、とある設定を、製作者サイド
が作っておいて、その様を撮っていて、
活き活きと、表現できている番組を、
(主に、バラエティです)
著者が挙げておられので、
さらに、混沌の具合は、深まります。

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2004/12/14 02:35

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2005/05/18 16:00

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2005/07/27 02:20

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