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投稿者:くれーぷ - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み終えてみて、改めてこの物語にはたくさんの家族の悩みと別離が詰まっていたと思う。幼馴染の3人は再会してはいけなかったのか、それとも子供の頃に別れてはいけなかったのか…。最後には悲しい結末を迎えるが、残された者たちは、また未来へ向かって生きていかねばならない。
そ幼い頃につくられた心の闇は、大人になってもなお癒えることはないのかと深く考えさせられた。
紙の本
最後に待ち受けるもの、読者が受け止めるもの
2013/06/02 10:51
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投稿者:ががんぼ - この投稿者のレビュー一覧を見る
文庫5冊の長い物語が終わった。
結末については、単純に考えるなら、この最終巻の展開だけでもいろんな選択肢があっただろうと思う。
最後まで、ある種の意外性も残されているが、
しかし実際に書かれたものを読むと、最終的な処理には、何か重い必然のようなものが感じられる。
それは最初から決まっていたもので、この作家のこの作品にはこれしかなかったのだろうと思われるものだ。
それをどう受け止めるかは、ひとりひとり読者の問題なのだろう。
巻末の「報告」や、長いあとがきを見ても、天童荒太がいかに倫理的な作家かというのはわかる。
参考資料の多さは、真面目な作家であるというだけでなく、
こうした重い問題と、人生の長い時間をかけて付き合って生きていける資質を示すものだろう。
そのスタンスは、なかなか一般の読者には辛いものでもある。
それでも、
自分には重すぎるそれをこの作家がやってくれるからこそ、
彼の作品を読むということもあるのだと思う。
辛く、重苦しいと同時に、頭と心の両方でスリリングで、味わい深い読書体験でもあった。
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お説教くさい台詞にまいりながら、購入した義務で読了!
アクション映画でもないのに、人が死にすぎるってやー。
あたくしの心が汚くてー、読解力もないのねぇ。だからつまらなかったのよー。きつと。
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前々から友達にいいよー!と紹介されていた本がついに文庫になったのでゲット!よかった!本当!どんでん返しの連続!親になるのには相当の覚悟が必要やと感じた。支えてあげたいと心から思えるひとと、心から支えてくれるひとを、これから見つけていきたい。
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後半に入って色々な伏線が見え見えになってきて、結末まであとは出来レースか…と感じていたのだが、しかし、あの遺書に記されていた内容は想像の域を超えていた。
未来への希望少なき結末には寂しさをおぼえる。それが却って現実的であるようにも思われるのだが、この一連の不幸続きの物語は最後まで報われずに終わるのだった。
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ちゃんとお約束通り。。。という感じで、推理小説としての落とし前はそれなりにきっちりとまとまりましたが、やはりそれはどうでもいいや。。。という感想になってしまいます。
ただ子供たち3人が一寸先も見えない山のガスの中で、誰が殺したのかわからない状況から、疑心暗鬼の3すくみ状態になってしまうのは、ちょっと設定に無理がありすぎたと思います。
2005/2/17
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とうとう最終巻です。今まで起こった事件の真相が明らかになるんですが・・・。感想なんて書けません。読んで見て下さい。最後の2行に作者の言わんとしている事が詰め込まれています。本当に読み応えがあり最高の作品だと感じました。でも、でも僕はもっとこの作品にドップリ浸かっていたかったです。
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テレビドラマ化されていたのを知らずに
本屋で文庫本を見かけて興味を持った
児童虐待・近親相姦・高齢者問題・アダルトチルドレンetc・・・
かなりダークな内容ですが、
深入りしてしまい、あっという間に読み終えました。
ラストの「生きていても、いいんだよ・・・・」
このセリフが忘れられません。
自分自身も3歳の子供を育てる親として、
また社会の一員として、いろいろと考えさせられました。
とにかく読んでみるべきです。
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優希と笙一郎と梁平が、これ以上傷つきませんように・・・と祈りつつ読んでいたのだけど。
なんだか救いのないまま終わってしまった感じ。
彼らは17年前に別れて以来バラバラの人生を歩んできたけど、それがさらに事態を悪くしている。
あたしだったら甘えられる人には思いっきり甘えるのに、そこで梁平に甘えないところが優希なんだなぁ。
優希は一人で、真の現実を受け入れられるようになるのかなぁ。
なーんて考えてしまった。
なんだか暗い気分増徴。
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地元の近くです。神様の山にのぼりたくなりました。子供に人が寄り添っている、「仔」という字を美しいと仰る天童さんに同感です。
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読み果たした!って感じです。
ものすごく重かったけど、すごく考えさせられました。
最後の、筆者からのメッセージは、たまらなくて、線引きまくりました。
全てが、解決しました。あの事件ってゆうか、全ての事件の犯人が。二転三転した事件の真相がこれですっきり。
この小説を読んで、いかに自分がいい環境にいるか、また、どれだけ他人に頼っているのか、すごく分かりました。
自分で出来ることは自分ですべきだと思う。だけど、それだ、この3人のような運命になってしまうのなら、少しは、他人に甘えてもいいんじゃないかな。
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この小説はかなり考えさせられます。人間はいつまでたっても子供であるのでしょうね。子供にとって親は絶対的なものだから、その親に言われたこと、されたことは、親よりも子供のほうが多く覚えていると思う。また、親は完璧な人間ではないから、親だってときには過ちを犯すことがある。みんな、理想の家族像、家庭像はあるだろうけど、その通りになっている家族なんてほとんどないのではないか?この本を読んでそのようなことを考えました。虐待を受けている子たち、家庭問題で悩んでいる子たちにも是非読んで欲しい本です。
2007/03/04 読了
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2007.05.今までの事件の謎解きも解決.幼児虐待と生きることがテーマ.とっても考えさせられる素晴らしい作品でした.
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すべてを受け入れる。受け入れて次に進もうと思ったときには取り返しがつかないことになっていた。優希は決意したのに。笙一郎と梁平は真実を知ったのに。なんとも悲しい結末。自分の気持ちに素直になることが難しい。読み終えて。ストーリーの展開はおもしろい。設定や物語の詳細は抜群で、世界に引き込まれる。しかし、感情移入は難しい。少なくとも自分は。なんでかな?と考えたが、やはり自分が恵まれているからなのかもしれない。素直になれないものなのか。難しいです。
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借してくれた人がいて、その夜から五日間で読了。
ミステリー?どんな内容か知らずに読み始めた。
一巻目で読み始めたことに後悔。
三巻までの内容が私にはかなりキツかった。
虐待
読んでる期間、なかなか寝つけず苦しかった。
いく晩も泣きながら寝付いた。
主人公たちに同化してた五日間。
そして自分の傷を思い出さずにはいられなかった。
そろそろ立ち直り前を向いて生きていきなさいという私なりのメッセージを受け取った。