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砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A lollypop or a bullet みんなのレビュー

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みんなのレビュー132件

みんなの評価3.9

評価内訳

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紙の本

私の見るところ、今回の直木賞は佐々木穣『警官の血』と、桜庭一樹『私の男』で決まりなんですが、2004年当時の桜庭はまだまだ子どもたちの支持をうけることしか出来なかったんじゃあないか、これもその域はでていない、そう思います。無論、13歳にしたという設定は凄いんですが

2008/01/15 22:59

7人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

カバーにはタイトルの下に

A Lollypop or A Bullet

と書いてあります。同じ意味が通じないなら、案外、この英題のほうがしっくり来るかな、なんて思います。むー のイラストと菊地博徳( BERTH Office )のカバーデザインは、この文庫としては平均的なものでしょう。

カバー折り返しの言葉ですが

 大人になんてなりたくなかった。
 傲慢で、自分勝手な理屈を振りかざして、くだ
らない言い訳を繰り返す。そして、見え透いた安
い論理で子供を丸め込もうとする。
 でも、早く大人になりたかった。
 自分はあまりにも弱く、みじめで戦う手段を持
たなかった。このままでは、この小さな町で息が
詰まって死んでしまうと分かっていた。
 実弾が欲しかった。
 どこにも、行く場所がなく、そしてどこかへ逃
げたいと思っていた。
 そんな13歳の二人の少女が出会った。
 山田なぎさ――片田舎に暮らし、早く卒業し、
社会に出たいと思っているリアリスト。
 海野藻屑――自分ことを人魚だと言い張る
少し不思議な転校生の女の子。
 二人は言葉を交わして、ともに同じ空気を吸
い、思いをはせる。全ては生きるために、生き残
っていくために――。これは、そんな二人の小
さな物語。渾身の青春暗黒ミステリー!

とあります。

舞台は鳥取県境港市で、時代は現代です。主な登場人物を書いておきましょう。

山田なぎさ:中学二年生で、主人公です。中一のときからずっとうさぎの飼育係をしています。進路希望は自衛隊員。転校生の海野藻屑に一方的な友情を抱かれるますが、迷惑で仕方がありません。

山田友彦:本来なら高校生ですが、現在はひきこもりの兄、十七歳。中二で引きこもる三年前までは、みなの憧れのまとだったという美少年です。登校しない今も美しさと頭のよさと優しさは少しも変わらず、妹からも慕われています。

母:スーパーのレジで働き、二人の子供を養っています。常識人、というより世にいうオバサンでしょう。

・海野藻屑:片足を引き摺り、いつもミネラルウォーター2Lのペットボトルを持ち歩き、ごくっ、ごくっと飲んでいる転校生美少女です。何故か、なぎさに想いを寄せ、水の入ったペットボトルを投げつけたりします。自分を人魚だというだけあって、2Lの水を簡単に飲み干すのですが、ボトルを捨てたあとでも新たなボトルをすぐ出してきます。一体どこにどうやって何十本ものボトルを隠し持っているのか、最大の謎です。

・海野雅愛:この町でいちばん有名な男。元歌手で、俳優ですが、数年前の大麻事件以来、あまり人前に姿をみせていません。悪魔的な父親です。

・花名島:名前が分りません。もしかして、花 名島で姓名だったりして・・・。教室で隣にいる山田なぎさの想いにも気付かず、藻屑に好意を寄せる坊主頭の野球部員ですが、当然のごとく藻屑は歯牙にもかけていません。

13歳の少女の出会いは、やがて二人を・・・

確かに「青春暗黒ミステリー!」というのが相応しい内容です。13歳ゆえの暴走とでもいうのでしょうか。ただ、名前もそうですが海野藻屑の様子があまりに奇妙なので、悲劇性が伝わってこないきらいがあります。特に、飲んでも飲んでも2Lのペットボトルが出てくるあたり、どうやって何本運んでいるんだろうと気になると、妄想が突っ走り始めます。

ま、ここらは藻屑自ら自宅で消失劇を演じるくらいなので、引田天功並みのマジックはお茶の子なんでしょうが、やっぱり不自然。母親のオバサンぶりも浮いているし。ただ、残りの展開は嫌いではありません。でも、私なんかにとっては13歳という設定が無理。この間、『はじめての文学 桐野夏生』のなかの・リアルワールド「ホリニンナ」を読みながら、やっぱり高校生の犯罪のほうがいいかな、なんて思います。

ま、桜庭の偉さというのは、それを13歳としてしまう現代感覚だとは思うんですが・・・

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