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英語を勉強していると、参考書の端っこに書いてあるような周辺的事項や例外的事項について、英語史の視点も交えながら解説したり、使用例を紹介したもの。受動態の歴史、非人称のit、make believeや、Did you dare ask ~?など動詞を2つ重ねる表現、などが紹介されている。また、最後の2つの章は、"How are you?"や"I beg your pardon?"などの日常的な表現のニュアンスが書かれている。
英語の語法を勉強するのが好きな人にはおすすめの本。graduateが自動詞なのか他動詞なのかおれは未だ分からなくなる。go to schoolとenter a school、teach in a schoolとteach schoolなど学校関係の表現がまとめてあるページ(pp.138-40)があって面白い。最近、シャーロックホームズを読んでいたら、I hasとかI thinksとかいう表現があるが、非人称のitについて簡単に解説してあった(pp.75-7)のも個人的にはタイムリーだった。ところで、著者は『こんな英語ありですか?』という同じような内容の新書を出しているが、その時とは文体が変わり、やたらと体言止めが多くなっていて、違和感を覚えた。(13/05/17)