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みんなのレビュー127件

みんなの評価3.4

評価内訳

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紙の本

この本についての書評を読むと、北上次郎は主人公が自分の過去に戻る話、それだけで感動するってのがよくわかる。でも、それだけが面白い小説の条件?

2004/12/31 23:10

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

さてさて、読書人としては見過ごすことの出来ない「本の雑誌」、そして北上次郎絶賛の作品の登場である。早速、我が家の長女のご意見は、ということだけれど「だめ男、大きらい、読んでいて面白くない」とバッサリ。おいおい、重松清『いとしのヒナゴン』に続き、これも駄目?ちょっと、反抗期のせいでものの見方、歪んじゃったんじゃあないの、と不安になる。

装画 尾崎仁美、装幀 関口信介。

主人公は毛利圭介、大学の4年生、21歳。学業の傍ら、夜の歌舞伎町のスナック《バンビーナ》でバイトをしている。9月1日、日曜日の午後、のんびり休んでいた彼のもとに見知らぬ男から「今から約一時間後の午後五時四十五分に、地震が起きます。三宅島で震度四、東京では震度一です」という電話がかかってきた。それが発端だった。

そして、予告された時間、それが実際に起きたことを知る。同じ時、予告が現実になったことを知った人間が9人。その予告をした男、風間は「時間を遡れる 過去のある時点に戻って、人生をやり直せる そんな夢みたいなことが現実に出来ると知ったら、誰もがそれを望むとは思いませんか?」と彼らに言う。

風間によって過去に遡る人間として選ばれたのは、池田信高、ゴルフのレッスンプロ。高橋和彦、トラックの運転手。企画会社の社長天童太郎。金融関係の会社員の横沢洋45歳。社会人なのに高校生のように見える篠崎鮎美23歳、会社員。大森雅志、食品科学関係の研究者。建設機械会社の社長郷原俊樹。浪人生の坪井カナメの九人。

彼らが戻ることになるのは今年の1月13日。戻ることが可能になるのは10月のある日。そして、無条件に彼らに手渡された支度金百万。でも圭介の頭にあるのは、彼のことをふり、そして突然、自身の結婚前に会いたいと平然と言ってくる我儘な元の彼女 町田由子、25歳のことである。

この本の中でも触れられているのがケン・グリムウッド『リプレイ』で、北上の絶賛とくれば、北村薫『スキップ』を始めとする『ターン』『リセット』の三部作を思い起こす人も多いはずだ。特にグリムウッド『リプレイ』、北村薫『スキップ』が出たときの北村を始めとする本の雑誌社の熱狂ぶりは凄かった。

私に関していえば、北村薫『スキップ』は衝撃で、少女の健気な決意に、たまたま乗車していた新幹線の車窓の雪景色がグチャグチャになってしまい、30分以上も顔を上げることが出来なかった、そんなことが今でもありありと脳裏に浮かぶ。ま、『リプレイ』に関しては、さほどの想いはないけれど。

とまあ、脱線してしまったけれど、それだけの作品と言える。ただし、悪い意味でだ。毛利圭介の後半での決断が、どう考えても納得できない。そのきっかけになった事件にしても、それは小説の中でしか置き得ない、あまりにもいい加減な話なのだ。そんなことで、人生変えるなよ、と言いたくなる。

たしかに、前半はいい。SFチックな展開は、誰だって楽しむことができる。しかも中盤で、話は連続殺人を軸にしたミステリに変化する。これは予想していなかっただけに、オウオウ、と思うのだ。しかし、そのあとがいけない。ま、感情移入できる人物造形だけがいい話の条件ではないだろうが、ここまでわけのわからない決断となると、勝手にしろである。

同じ絵空事でも、ここまで苦々しい話も珍しい。今になって思うのだ、北上の絶賛の理由を最後まで読んでおけばよかったと。私と同じように苦渋を飲んだような選択だったのではないか。もしかすると、最初に褒めてあとで、ドサッと落とすとか。しかしなあ、これなら乃南アサ『しゃぼん玉』のワルのほうが、はるかにいいぞ。


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紙の本

決められたこと

2005/01/26 17:41

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投稿者:ナカムラマサル - この投稿者のレビュー一覧を見る

10ヶ月前に戻って人生をやり直しませんか、という電話がかかってきたらどうするか?
そんなバカな、と鼻で嗤ってとりあわなかったとする。
では、予言どおりに、1時間後地震が起きてしまったら?

この、怪しい電話に呼び出されて集まった10人の男女。
共に10ヶ月前にワープすることになるが、戻った先に世界で、一人、また一人と死んでいく。
実は、年齢も職業もバラバラな彼らにはある1つの共通点があった。
それを解くのが本書のポイントなのだろうが、それ以上に、1つの歯車の違いがカオス理論よろしく、1人の人間の人生を全く違うものにしてしまう様子のほうが読ませる。
「はたして運命は変えられるのか?」
この命題にたどり着くために、ラストが駆け足になってしまった感がある。

最後に、著者の恋愛観は、か〜な〜り〜シビアと見た。
じっくり味わいたい方は、是非「イニシエーション・ラブ」も読んでください。
正直、「イニシエーション・ラブ」が面白すぎたので、本書に過剰な期待を抱いてしまった。
というわけで、やや辛い採点★★★☆☆。

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2004/12/02 22:37

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2004/12/23 08:12

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