投稿元:
レビューを見る
興味深い話がいろいろ載っていて良著と思いきや、
タイトルに「世界史」とあるくせに内容の50?以上が日本史とはどういうことよ?
これじゃ詐欺だろ。
個人的な疑問だが陸遜が諸葛亮の好敵手と書いてあったが、あの二人が何を競い何を争ったの?
それはおいとくとして、やたら説教くさいのもいただけない。
おまけに碌に資料を読んでいないから勝手な人物像を作り上げ歪め過ぎ。
巻末の【主要参照文献】をみるかぎり三国志に関しても正史を全く読まず竹田晃「三国志の英傑」しか読んでないわけだし、古代ローマも塩野七生「ローマ人の物語」だけ。
これではそれもむべなるかなといったところか。
投稿元:
レビューを見る
「男の嫉妬」という切り口は面白いが、歴史エピソードをただ書き連ねただけという構成の荒さが気になった。もっと考察を練った方が面白く仕上がったと思う。
投稿元:
レビューを見る
そういう主旨の本ではありますが。
全てこじつけのように「嫉妬」の一言で片付けるのもいかがなものかと。
歴史的な造詣が浅く、新書なのに歴史の雑学ネタ本読んでいるような気分でした。(2010年5月6日読了)
投稿元:
レビューを見る
2010年に読んだ本の中でのベスト本。
山内先生といったらイスラムのイメージだけど、こんな歴史雑学の引き出しもあったんだと、思わず感激です。
出典もきちんとカバーしてる点など、評価できると思いましたね。
少しユルイとは思いつつ、思わず人に話したくなっちゃう話の連続で、大変、満足でした。
投稿元:
レビューを見る
嫉妬、怖いですね。
ですがこれが行動の原動力となる場合も。
嫉妬がなければより能力を発揮できたかもしれない人、嫉妬がなければ生き残れなかったかもしれない人、いろんな人がいます。
人間関係の中で、外して考えられないなと、つくづく思いました。
投稿元:
レビューを見る
歴史雑学のような…。でもカエサル、ポンペイウス辺りのくだりは結構知っている人も多いのでは…といった印象。いい方向に働く嫉妬なら、何事にも代えがたいエネルギーだとは思うけど、なかなかそうもいかないものね。地位や名誉を得るのって、努力や実力だけでは難しいことだと思うから、それに気付いてしまった人が、他人を陥れてまで成り上がろうとするのかな。
投稿元:
レビューを見る
「他人に中傷され非難されたときにいたずらに沈黙を守るようでは人間としての尊厳に欠ける。軽侮されることは請け合い。弁明の中で毅然として自分の正当性を主張する勇気と自信も必要」
投稿元:
レビューを見る
[ 内容 ]
喜怒哀楽とともに、誰しも無縁ではいられない感情「嫉妬」。
時に可愛らしくさえある女性のねたみに対し、本当に恐ろしいのは男たちのそねみである。
妨害、追放、殺戮…。
あの英雄を、名君を、天才学者を、独裁者をも苦しめ惑わせた、亡国の激情とは。
歴史を動かした「大いなる嫉妬」にまつわる古今東西のエピソードを通じて、世界史を読み直す。
[ 目次 ]
序章 ねたみとそねみが歴史を変える
第1章 臣下を認められない君主
第2章 烈女の一念、男を殺す
第3章 熾烈なライヴァル関係
第4章 主人の恩寵がもたらすもの
第5章 学者世界の憂鬱
第6章 天才の迂闊、秀才の周到
第7章 独裁者の業
第8章 兄弟だからこそ
第9章 相容れない者たち
終章 嫉妬されなかった男
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
投稿元:
レビューを見る
古今東西の偉人の嫉妬が、バラエティ豊かに紹介される。
歴史から嫉妬について有益な教訓を見出すのはなかなか難しく、それぞれの偉人の姿を反面教師として肝に銘じるのが関の山だろう。
様々な人物のエピソードがコンパクトにまとまっているもののやや内容が薄いため、本書をきっかけに興味を持った偉人を自分でどんどん調べてみるといいかもしれない。
詳細感想→http://takatakataka1210.blog71.fc2.com/blog-entry-30.html#more
投稿元:
レビューを見る
世界史にもいろいろある。お茶の世界史、コーヒーの世界史、まっとうな世界史。
その中で、なんとも興味を引く世界史ではないかと思い、手にとってしまった。
男女の嫉妬の歴史かと思いきや、男同士の嫉妬の歴史である。
西郷隆盛が言う。「殿におかれては、恐縮ながら田舎者でございますので」
それを言われた、久光は、深く、深く根をもったという。
森鴎外も過剰な被害者意識をもち、いつもそれが他人への反発につながったという。
かのショート、ショートで有名な、星新一の父親も星薬科大学、星製薬の土台を
作った立派なかたであったが、同業者、官僚等の反感を買ったという。
徳川の中では、保科正之は、ひとの感謝を忘れない、謙虚な人間であったとあり
嫉妬を生むようなことがなかったとか、そんな話が満載であった。
ひとえに世界史といえども、人の歴史である限りは、盛りだくさんのできごとが
あるわけだ。。。
投稿元:
レビューを見る
勉強が出来る子は性格もいい,美人はキャラも美しいあるいは性格はブスなど,ある特徴とある特徴を結びつけて人物理解を簡単にする試みの中に,出世や活躍をする人は人物者であるというものがあるが,別物なのだと冷静に考えれば至極当然なことについて,これでもかと例証してくれる。
森鴎外やスターリン,毛沢東,東条英機くらいなら聞いたことがあったが,大海人皇子に対する中大兄皇子,忠長に対する家光,義経に対する頼朝,勝海舟に対する徳川慶喜,西郷隆盛に対する島津久光などそういえばというものまで歴史は嫉妬だらけ。
天才,秀才から凡人まで,嫉妬は万民に公平なんだ。
ただ,女性の嫉妬より男性の嫉妬の方がやっかいだと,世界史を嫉妬という目線から眺め渡した男性の著者がそういうのだから,きっとそうなんだろう。
以前,血なまぐさい日本画の大作を見てその強烈さに半日気持ちが悪かったことがあったが,そのことも載っていた。
前漢の高祖劉邦の正妻呂后が跡継ぎを産んだ寵姫の四肢を切断し失明させ舌を切りトイレに住まわせ人間豚として見世物にしたという逸話。壁いっぱいの絵にした画家の興味の方向性も気になるけど,西太后といい,歯止めのきかない人っているのね。
正室は臣下も追い落としまくり,この女性の死後は逆に,一族郎党皆殺しにあったとあるので,全体としておあいこなようにも見えるが
嫉妬の対象となって人生変わってそのまんまという人のほうが多く,受け流してさえいればそのうち消えてなくなるとか,抗い闘った方が勝率があがるとか,ゴールデンルールが見えてくるわけでもないので読後感は良くない。
実力を発揮しながら嫉妬をできるだけ受けずにやり過ごすためには相当のバランス感覚と大局観と感情制御術を要することはわかるのだけれど,そういう人は滅多にいないと著者も書いているので,誰もが嫉妬し嫉妬されると思っていた方がよさそう。
学者の世界の足の引っ張り合いも書かれているが,他の逸話と比較するとせこく幼稚っぽく,嫉妬を視野に入れた駆け引きを繰り広げるでもなく,一番つまらない章だった。
学校の勉強や学問に秀でるだけでは人間の全体は育たないことを自戒と共に改めて実感。
投稿元:
レビューを見る
本書は大いなる嫉妬にまつわる古今東西のエピソードを通じて世界史を読み直した本です。もちろん日本の話もあります。
投稿元:
レビューを見る
ねたみとそねみが歴史を変えるという切り口で、歴史上の人物を取りあげ、男の嫉妬がどれほど恐ろしいか、実例を挙げて解説。日本はもとより、中国、ギリシア、ヨーロッパの有名人を取りあげ、歴史の舞台で繰り広げられた嫉妬に伴う悲喜劇を物語る書。日本人では、戦国武将から文学者、政治家が取りあげられ、最後に嫉妬されなかった保科正之に触れ、嫉妬されないことの大切さとその生き方について語っている。
投稿元:
レビューを見る
げに恐ろしきは、男の嫉妬…。この本には男の嫉妬にまつわる妨害、追放、殺戮にまつわるエピソードが古今東西に渡って収録、紹介されてあって、読みながらおなかいっぱいになってしまいました。問題作だと思います。
あんまり具体的なことは書くまいと自分に 戒めているが、僕がとある出来事から学んだことは、男にとって嫉妬という感情が自分という人間を焼き尽くしてしまいかねないくらいに度がし難い感情であるということでした。やはり、嫉妬というものは女性のそれよりも男のそれのほうが何倍も激しいものなのだということを実感した次第でありました。
この本はそんな「嫉妬」というものについて、古今東西のさまざまなエピソードを通じて、世界史というものを考察するというものです。しかし…。嫉妬というものが場合によっては一国の運命を揺るがしかねないような途轍ものない感情であることが延々と書かれてあって『そうだよなぁ…』というなんとも言いようがない感情とそれに伴う妨害工作、追放。殺戮…etcのオンパレードに
「自分の中にもこういう『魔物』が潜んでいるのか・・・。」
という思いに恐れ慄いてしまったことを正直に告白します。
森鴎外は医学者でありながら小説も書けるということで最後まで男爵の称号を得られず、石原莞爾はその天才的な軍事的才能ゆえに東条英機から疎まれ、追放されます。旧ソ連のトハチェフスキーという将軍はその出自と教養。そして才能をスターリンにねたまれ、非業の最期を遂げる…。このほかにもさまざまな嫉妬にまつわるおぞましいエピソードが列挙されていて、新書ながら読んでいておなかいっぱいになってしまいました。
嫉妬。この度がし難い感情を否定することはできませんが、この感情に真正面から向き合ってみるためにも一読して損はないと感じています。
投稿元:
レビューを見る
読みやすい。嫉妬と人間関係という変わった切り口から歴史を楽しめてよかった。たまにはこういう変化球も交えると、歴史への考え方が深まるように思う。