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野ブタ。をプロデュース みんなのレビュー

第41回文藝賞 受賞作品

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みんなのレビュー261件

みんなの評価3.5

評価内訳

251 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

読者が若さに擦り寄る必要は全くない、この話のどこにユーモアがある?むしろホラー大賞佳作くらいのほうがピッタリだと思うんだよね、芥川賞の選考委員、何を血迷ったやら

2005/01/30 17:29

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

山崎ナオコーラ『人のセックスを笑うな』(河出書房新社2004)とともに第41回文藝賞を受賞し、著者が共に20代で、しかも受賞作がそのまま芥川賞候補になり、すわ前回に続き綿谷リサ、金城ヒトミ同様若手ダブル受賞かと世間を騒然とさせた若者文学の一冊。たしか、「笑える」といった選者の評などもあり注目度高し、といった感のある一冊。ちなみに、白岩は1983年生まれだから、受賞時21歳。

で、タイトルにある「野ブタ。」は、ベーブのような本当のブタちゃんではなく、登場人物の一人である小谷信太(コタニ シンタ)のことで、何故、信太がノブタに簡単に読み替えられるようになったかといえば、その風体がズバリ、ブタを思わせるからだという。現代のマッチョブームの対極にいる男ではある。

話の舞台は何処なのだろう、とても都会とはいえない地方の田舎臭い高校としか思えないのは、白岩が学校の描写を全くしないことによる。主人公は桐谷修二、高校二年生。容貌、不明。成績も不明。ただし、本人の弁によれば、頭がいいらしい。その人を見下した自己チューぶりは冒頭で明かされることになる。

で、その彼女、修二と明らかに肉体関係まで結んでしまっていると周囲から思われているのが同じ二年生のマリ子で、かなり美人らしい、勿論、描写は殆どない。また、ちょっと美人でギャル系の同級生というのが美咲で、その友人で重量オーバー女というのが佳苗。勿論、野ブタ。ではない。

修二の取巻き、というかつるんで遊んでいるのが堀内と森川で、これで殆ど主要人物は出揃ったことになる。そんなある意味安定した高校生活に波紋を引き起こしたのが転校生で、さぞかし美女では、という男子生徒諸君の期待を裏切る形で登場したのが、小谷信太、後年の野ブタ。くんということになる。

その現れ方の衝撃たるや中々のもので、勝手な期待を裏切られた男子どころか、女生徒からもその醜さと性格の曖昧さゆえに総スカンを食らうという有様で、それを皮肉混じりに見ているのが、俺、実は偉いんだぜ、と人には見せないながら常に心の奥で思い込んでいる修二ということになる。

ちょっと、晶文社の本ではないかと思わせる装幀は泉沢光雄。写真は上村明彦。写真に協力したのが都立青山高等学校。ちなみに、今時の青山辺りにいる高校生は、この小説にでてくる連中ほど田舎くさくはないので、青山高校の諸君、安心するように。多分、小説に使われたのは白岩の母校京都府立朱雀高等学校で、京都ならばあの鄙びた田舎臭さも納得いこうというもの(うーむ、古都の皆様、ごめんね)。

これがなんで芥川賞の候補になったかは全くわからない。また、この小説を読んで笑い転げたという選者のセンスがどのあたりにあるのか、まったくそのユーモア感覚を疑うのだけれど、こういった不快な小説を読むと、筒井康隆大明神が『笑犬楼の逆襲』のなかで、「某出版社が若い人たちに賞を与えるが、それは疑問(意訳)」といった意味が良くわかる。

文藝賞であればいい、しかし芥川賞である。そこまで時流に媚を売る必要もあるまい。ま、結局は、候補どまりというのは芥川賞だけではなく、出版界のためにもなったはずである。繰り返すが、不快な話である。しかし、読ませる。それは間違いない。しかし、その先は?やはり文藝賞受賞作品と割り切って読むべきだろう。

それにしても、帯の推薦文、綿矢で売った勢いなんでしょうが、ちょっとはしゃぎ過ぎじゃありません、某出版社さん?

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紙の本

税込み1,050円なら買いですよ、お客さん

2005/02/02 21:46

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かつべぇ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 面白いには、面白い。一息で読める分量でもあるし、お値段も近頃になくお手頃なので、通勤のお供にはちょうど良い感じ。
 その分、お値段分相応の重さしかないというか、何年も読み継がれていくようなことはないだろうなあ、なんて思うところです。主人公の住んでいる街の風景も、通っている高校の佇まいも、さっぱり頭に浮かばないのは、作者の技量の無さなのか、それとも意図的なのかはよくわからないけど、文藝賞を受賞されている(さらに芥川賞候補作!)ということなので、後者なんでしょう、きっと。
 でも、中盤以降のだらだらと壊れていく様は、主人公の薄っぺらさと相まって、それなりに読ませてくれるし、このまま、きちんと話を終わらせてくれたら星4つあげれたかも。
 惜しいのは、最後の2ページ。なんで、こんな終わり方しかできなかったんだろうか。作者に話を締め括るだけの技量が無かった、ということであって欲しい。意図的にこんな終わり方にしたとすれば、寂しすぎます。

 ということは、次作も読んでみるかって気にはなっているわけだから、良い小説なのかな。

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2004/12/25 20:19

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2005/06/10 06:15

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2005/01/11 01:20

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2005/01/26 12:47

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2005/04/18 21:05

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