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喧嘩もすればもめ事もある。完全な家族などありえない。思い通りにならないあkら面白みもあるという考え方もある。一方、そんな煩わしいことはイヤだという
生き方も出てきている。
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この本は著者が質問に答えていく感じで書かれているんですが、すごく家族、家庭、子供への教育、親はどうするべきか、父親とは、母親とは…家に関する人についてすごく考えさせられます。ぜひ一度読んでみるといいと思います!
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現代の父親、母親、家族、について様々な視点から指摘をしている。さすがは河合隼雄さん、といった印象を受けた。指摘していることも具体的。この本に書かれていることこそ現代人は理解し、受け入れなくてはいけないことだろうと思った。子どもを持つ親や子どもを教育する立場の人にはぜひともオススメ。
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母性・父性のところが面白かった。日本は父親も母性寄り、なるほど。私としては腑に落ちないところもあり、感じたことを材料に考えてみたい、心にとどめておきたいと思った。
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家を守るには努力が必要なんだけど
個人としてごく自然にふるまって居心地のいいのが当たり前、と思う人が多い気がする。
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なるほど、と思うこともあったけれど、腑に落ちないことも。母親は少しばかりのお金のために仕事するよりも子どもと一緒にいるほうが..、という内容の記述。我慢するのは母親だけ?女親の仕事は大して認められないものなの?昔河合隼雄さんと同じように思って、家にいましたけれど。
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いろいろ悩みがつきませんが、これに縋ろうと思った訳ではない、と思います。
「家」について、急激な欧米化と経済発達による、生活の変化…それに見合う生き方。
そんな、言葉の書かれた序文に惹かれて、購入。
河合さんは、有名な方で、一度簡単な辺りから、本を読んてみたかった、というのもあります。
内容は、他のカウンセラーの方の質問に、答えるような形式で、カウンセリングって、どんなんだろう…
って思ってる人には、ちょうどいい入門書かも。
まあ、親子、家庭に絞られた話題で、身近でもあり、わかりやすいです。
難しい、専門用語がならんている訳でもないけれど、
性格診断テストや心理テストが付いてるわけではありません、あしからず。
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子供をこの現代社会で育てようとすると、本当に
いろんな問題に日々直面します。(ちなみにうちは
共働き家庭です。どちらもハードなお仕事です。
しかも、結婚してから旦那の家に同居しています。
7人家族いれば、いろいろあるわけで・・・。)
私達の小さい頃とは違って、スーパーに買い物をお願いして
お遣いさせるとか、寄り道をたくさんしながら、
暗くなるまで四つ葉のクローバー探すとか、
ザリガニを毎日とって残酷な遊びをしたりとか、
学校で誰かが泣くまで雪合戦とか誰かができるまで
鉄棒遊びとか・・・私はそうやって育ってきました。
しかも、夫婦げんかとか平気でしたり、おばあちゃんのことは
大事にするものだと教えられて育ったし。
ただ、物わかりのいい親というよりは、どちらかというと
気持ちを全くわかってもらえなかった部分の方が
大きいです。
でも、そういう経験があったからこそ自分で考える癖が
ついた気がするし、それが自分で考えてよりよく生きる
ってことなのかな?って思ってます。
うちの子育ては、まだまだ始まったばかり。
でも、ただの物わかりのいい親にだけはなりたくないし、
やっぱりちゃんと成長する過程の中でいろんな
困難とちゃんと向き合わせたいです。でも、
本当にピンチの時は全力で助ける、そんな親になって
いきたいです。
ただ、のほほんと暮らしてきた人や今の状態がベストの
人が読んでもピンとこないかもしれないので、
本当に悩んでる人、家族のために笑顔で尽くしてるのに
なかなかそれが旦那の家族に伝わらない人なんかは
是非読んでください。
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河合隼雄の柔らかい書き口の本。子育てにおける、母親の力、父親の力、家の力などを西洋文明(個人主義)とそれを中途半端に輸入した日本のあり方との対比で描く。
父性の大切さを説くのだが、日本の父親像は古典的に父性ではなく、母性であったと看破。昔に戻るのではない、新しい父親像を模索する。
ちょっと「昔はよかった」的論調は気になるけど、全体的には納得納得の本なのでした。
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今起こっている問題に関する考察については、うならされる内容だった。
懐古的な記述内容については、疑問。それほど昔がよかったのかについて、公正な目で検証できているとは思えない内容だった。
今後に関する考察については、もう少し踏み込んでみて欲しかったな、と思う。
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なかなか微妙だったけど、結論は読んでよかった、面白かったです。
河合隼雄さんという人の本を読んだことなかったので、一度読んでみよう。
というだけの動機でした。
どの本を読もうかなあ、と考えたのは、
①電子書籍であること。合間合間で読みやすいから。
②最近の本であること。物語本じゃないから、あんまり昔のものだと、ピンとこないかも。
③あんまり分厚くないこと。
というわがままな条件にひっかかったのが、この本でした。
内容は、題名の通り、家族の問題について、全国の臨床心理士さんが河合隼雄さんに質問を寄せ、そのいくつかについて答えるカタチで、河合隼雄さんが自説を述べる、という本。
いちおう、2000年以降の本だし、上記の構成なので語り言葉風。読みやすい本でした。
僕の印象で、微妙だったところは。
①全体的に、やや老人的な「とにかく昔がよかったのよ」という発言があり、多少白けました。
②全体的に、「とにかく欧米は日本よりGOODなのよ」という言い方が耳について。多少白けました。
という2点だけですね。
でありつつ、素敵に矛盾しているというか。
昔の良くなかったこともちゃんと言及している。
欧米礼賛については、やや無根拠すぎる節はあります。ただ、「モノゴトの考え方の根っこにキリスト教っていう宗教があるから、その分、地域社会とかの人間関係が希薄になってくる現代、最終的によりどころがあるから、楽だよね」という意見が根っこなんだな、と思いました。
それはそれで、例外異論もいっぱいあると思うけど、一つのジジツではあるよな、と。
で、読んで良かった、面白かったなあ、と思えたのは。
高度成長、そして今不景気社会と、世の中が変動する中で、どうあるべきか、という、いちばん肝心なところの物の考え方、分析、その辺は、僕は好きでした。
要は、「世の中思い通りなんか行くわけないんだから、無駄に深刻に悩みすぎ」
というとらえ方がある一方で、
「今日本で起こっていることは、ある意味前例のない状況。かつての教訓やモラルや習慣では乗り切れない」
「かつての時代の、良かったところというのは分析したり認めたりできる。でも、それを再現しようとするのは、無理」
「結局、西欧的個人主義になってくるんだけど、西欧とちがって宗教というモラルっていうか、軸はない。だから、西欧的理性に基づいて、対話というのをちゃんとしていくしかない」
「敵に突撃しろ!と言われたときに、真っ先に突撃する、という精神よりも、"なぜ突撃しなければならないのか?"と満座の前でも声をあげることが、父性としても大事である」
といったような内容。納得。同感。
また、女性の社会化に伴う母性の在り方とか、いろんな家族についての問題、角度、視点が語られています。
そういう分析はすごくすごく納得で、なるほどなあ。と。
ただ、「じゃあどうしたら良いのか」という論になると。
「前例をあてにせず、対話を。ひとりひとりが考えて、決定して、行くし��ない」
という総論は、僕は好き。
で、やや具体論になると、ちょっとユートピア的というか。
理想論すぎるというか(笑)。
そんな印象はありました。
でもね、なるほどなあ。と全体には思いました。最晩期の本のはずだけど、視点や考え方は、新しい古いじゃない。納得できるものだなあ。と。
また別の本も読んでみる気になりました。
と、言いつつ、日本のユング派の巨匠だそうなんで。じゃあユング読めよ、っていう話になるんですけど、実はフロイトすら挫折して読んでないんです。
言い訳ですけどね・・・翻訳で読むのがなんか違和感があってね・・・。
面白くないんだもん・・・。
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母性・父性について(とくに父性)…目からウロコだった。それがいちばん印象深かったけど、他にもいくつもハッとする箇所が。
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基盤を何も持たぬまま西欧化した結果中身が空洞になり不安定さに苦しんでいる日本。
内容については悪くはなかったけれど著者が何度も昔はうまくいっていたと語っているのが疑問。昔にもその時代特有の問題が沢山あっただろうしすべてうまくいっていたわけではないだろう。
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家族の問題について各現場から河合隼雄に寄せられた質問に、自説を述べながら答えている。目新しいことはないけれど、わかりやすく納得しやすい内容。。
一貫して言われていることは「世の中、何でも自分の思い通りに行くわけではない」ということ。
だからこそ生きていく上で拠り所が必要で、それが今失われつつある宗教やイエが果たしていた役割。
日本社会の質・形の変化を悪者に、「昔は良かった」とするのではなく、変化に適応できていないのをどうにかすべき。
・長い個人主義の歴史をもつ欧米と、最近個人主義を大切にする風潮が出てきた日本。
個人主義が悪いという訳ではない、和を尊ぶことでうまくやってきた日本では強い「個人」を育てる仕組みが弱い。
→道徳規範が弱まって統制のとれない個人の暴走が増えている気がする。教会や儒教、神道(ご先祖様orおてんと様)の存在は躾の中にある。
・必要なものは簡単に手に入る、お金があれば大抵のことは外注できる、時間をかけなくても帳尻が合う便利な時代。
昔は母親のアカギレや夜なべ姿から親の愛情は自然に感じて育つことができたが、家族の有難味を感じる機会が減っているいる今は、子へ対話して伝える必要がある。でもうまくいかず形骸化しがち(Ex.「〇〇してやってるだろう!」)
才能がなくても気まぐれに語った子供の夢を応援する経済的余裕があるせいで、子供を宙ぶらりんにさせてしまう親の問題もある。
→月並みだけど、物よりも心を通わせるコミュニケーションが大事。
・昔の日本の父親は強かったというけれど、威張っていただけで父性としては弱かった。母親の役割を下請として父親がやるのも意味がない。父性とは「子供が自分を信じてやることに対しては、誰からも守ってやる」というもの。
→迷惑だから危険だからと何かとリスク回避型になっているのは、子供に対しての父性を日本全体が失いつつあるのかもしれない。
・「家族の絆」という言葉も昔は「家族に絆(ほだ)されて」という、束縛やしがらみなど悪い意味で使われていた。
今では家族の繋がりが薄くなりすぎて、あって当たり前の「絆」が大切なものと扱われるようになった。
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著者の意見に共感できる点は、いくつかはあったが、全体的にはやや保守的な見解が多いと感じた。問題事例とそのときの処方箋が書かれているが、なかなか万人が理解しにくいケースが散見された。私自身に引き寄せて考えてみて、つまるところ、ピンとこないということは、現状のイエないし家に特段問題がないからかもしれない。