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物理と数学の不思議な関係 遠くて近い二つの「科学」 みんなのレビュー
- マルコム・E.ラインズ (著), 青木 薫 (訳)
- 税込価格:1,144円(10pt)
- 出版社:早川書房
- 発行年月:2004.12
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文庫
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紙の本
何故数学は物理学の将来を準備しているか?
2006/10/07 20:26
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:萬寿生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
物理学は、ある物理量とある物理量の定量的な関係を解析し説明する学問である。定量的関係を表現するには数学が必須である。数学は物理学の道具であるとともに、その基礎である。ガリレイ以前は、物理学と数学との必然的関係はなかった。それ以前は、物理学は定量的ではなく定性的な部分が多かったためであろう。ニュートンが自分の力学を表記するためには、自分自身で微積分学を作り出す必要があった。ところが、マックスウェルが電磁気学を大成した時、アインシュタインが相対性理論を作り出した時、ハイゼンベルグやシュレディンガーが量子力学を記述した時、それに必要は数学は既に存在していた。現代物理学の素粒子論、超ひも理論、M理論においても、同じである。これはまことに不思議なことである。何故数学は物理学で将来必要となるものを事前に用意できているのであろうか。この本は、この疑問に答えているわけではない。
これまでの物理学の歴史において必要とされた数学が、どのようなもので誰によって研究され、どのように物理学に適用されてきたか。ニュートンから現代の準結晶、量子カオス、ポリマー、フラクタクル、といったものまで、多くの事例をもとに、その応用の不思議な関係を紹介している。過去の事実関係を解説しているだけで、数学と物理学の必然的関係性についての解析はないようだ。ちょっと幻滅だが、興味を大いにそそられる内容ではある。
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