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明治28年から昭和53年までの16作品。
自分の生まれる前の作品がほとんどだけど、すんなり読めるのがすごい。
川端康成の「片腕」が意外だった。
正直言って全く意味がわからん。
こんな作品を書いてたんだ〜と意外な発見。
あたしは「ひかげの花」と「サアカスの馬」が好きだな。
一番わかりやすいってだけかも(^^;)
ところで、尾崎一雄さんの「虫のいろいろ」ってどこかで読んだことがあるのよね。
話自体は覚えてなかったけど、題名と作者名にとっても覚えがある。
赤い表紙の児童文学集かなんかで読んで気が・・・
今度実家帰ったら探してみよう!
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いいものばかりが集まっていて、しかも短編も全集から取り寄せた絶版ものが多くてお得なきもちもついてくる。
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読みたくてもなかなか手を出すのに踏み切ることができなかった日本文学のカテゴリに、短編だったら挑戦できるかも…という希望を、この宮本さんがかなえてくれました。
慎重にそっと開いた一頁が、思いのほか強く、私を古くも新しい近代の物語へと誘い込んでくれる。
この秀作選、続刊でまた刊行されないかと望んでいるのですが…。
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2008.02.29. 宮本輝が選んだ日本の短編小説集。きっと自分では選ばないだろう小説ばかり。良かった、想像以上に。最初は取っつきにくかった旧仮名遣いも言葉遣いも、慣れてくればひっかからないし、なにより雰囲気がある。永井荷風「ひかげの花」の男女の妙、ディテイルのうまさ。川端康成「片腕」の奇妙な美しさとエロティシズム(頭に浮かぶ映像はホラー)。樋口一葉「わかれ道」は、句点が少なくて読みにくい・・・と思ったけれど、声に出して読むと活きが良くて気持ちよかった。水上勉の女郎蜘蛛の話のインパクトは、今も胸に張りついてる。
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川端康成の「有難う」をよみ心の底からふるえてしまった。
宮本輝さんが選ぶ作品はどれも極上の一品ばかり。
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宮元輝が選んだ、文学作品の短編集。
なかなか読み進められない作品もありましたが、丁寧な表現に、日本語の美しさを感じました。
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宮本輝氏の選ぶ日本文学の名作選。短篇編小説16篇を収録。印象に残るのは、原稿用紙二枚で書かれた井上靖の「人妻」と耽美的な世界を漢語調の文章で描く泉鏡花の「外科室」。「外科室」は10年以上前に映画化されているのを思い出した。
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1 玉、砕ける 開高 健/著
2 太市 水上 勉/著
3 不意の出来事 吉行 淳之介/著
4 片腕 川端 康成/著
5 蜜柑 永井 竜男/著
6 鶴のいた庭 堀田 善衛/著
7 サアカスの馬 安岡 章太郎/著
8 人妻 井上 靖/著★★★★★絶品!ご一読あれ!!
9 もの喰う女 武田 泰淳/著
10 虫のいろいろ 尾崎 一雄/著
11 幻談 幸田 露伴/著
12 ひかげの花 永井 荷風/著
13 有難う 川端 康成/著
14 忘れえぬ人々 国木田 独歩/著
15 わかれ道 樋口 一葉/著
16 外科室 泉 鏡花/著★★★
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決して派手じゃない、けれど内側からにじみ出る味わい深い読後感をどの作品も持っている。絶妙な人情の機微がさらに深く心に染み入る日がいつか来るのだろうか。それを楽しみに大切に手元に置いておきたい短編集。
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作家 宮本輝氏のお勧めの小説は?と、若い人に訊かれることがあるそうです。
宮本氏が勧める本のなかには、絶版され、古書店にも置いていないものがある。
それならばと、短編小説をチョイスして、一冊にまとめられました。
優れた小説を、自分で探す指標になるのではないでしょうか。
短編小説16篇、すべてが感動したわけではないのですが、お気に入りは見つかりました。
指標となったわけです。
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坂野
短編小説初めて読みましたが、すべてよかった訳ではないのですが
色々なストーリーがあって面白いなと思いました。
しかし読むのがちょっと疲れますね。
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蜜柑、幻談、ひかげの花、わかれ道が良かったです。
ひかげの花の重吉のダメさ加減
わかれ道のラストの吉の切なさ
蜜柑の蜜柑を拾ってるさま
幸田露伴のテンポ
など、純文学もたまには良いなと思いました!
【魂が洗われる時】と言ったところでしょう!
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宮本輝氏編の短編集。特に印象的だったのは、数奇な男女関係が描かれた徳富蘆花の「ひかげの花」、エロチックで象徴的な川端康成の「片腕」、もやのかかったような幸田露伴の「幻談」など。短編には短編の味がある。長編にはない、簡潔とした切れ味鋭さが魅力だ。
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宮本輝氏がお勧めする日本の短編16話。
中でも永井荷風の『ひかげの花』は売春する女たちと、それを取り巻く社会、男たち。決して卑屈になることなく、いきいきと生きているそれぞれの人生の形。
一見現代では受け入れ難い内容かもしれないけれども、その根底にあるものは今も何ら変わりが無いように思えてならない。
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堀田善衛「鶴のいた庭」を読みたくて図書館で借りた。
今年(2016年)の始めに「堀田善衛のエッセイ風のものに生家の廻船問屋の話があったはずだよ」と人に教えていただいたのに、なんとなくそのままになっていた。11月に入り、ようやく探す気になって図書館で見つけた。
北国の廻船問屋を知る資料としてもすばらしいが、小説としてもまさに「魂がふるえる」。
よい小説を教えていただいて、ほんとうによかった!
堀田善衛は大正七年(1918)富山県高岡の生まれという。「鶴のいた庭」は、銭屋五兵衛とも張り合った由緒ある廻船問屋、「山一鶴屋」(「山一」は「