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評価内訳
2007/05/18 21:20
投稿元:
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山崎晃嗣という、1人の東大生を追った本。 ・・・とは言っても、戦後直後に今で言う「闇金融業」を始め、その後事業への責任という形で自殺してしまったので、人やメディアを使って山崎という人間を追ったドキュメンタリー。 戦後の乱れた情勢の中、何らかの形で自分を証明しようとした人なんじゃないかと思う。世間をなめてる姿も見えるし、安直な部分も感じられる。でも、それ以上にメディアがいかに単純で面白いものに囚われるのかがわかった気がする。 メディアは今も昔も変わらないものなのかもしれない。 実は戦後、三島由紀夫とも同級生だったらしく、「青の時代」という本に三島由紀夫は山崎をモデルにした登場人物を描いている。「青の時代」も読んでみたいと思った。 今の時代に生きていたら、また違った道が開けたのかもしれないと、思わせる人。