天国の階段 上 みんなのレビュー

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投稿者：佐伯洋一　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

　純愛、純愛というが、冬のソナタまで極端なものはそれほど韓国にもそれほど多いわけではない。本書は、純愛といえるだろうが、冬のソナタのような薄ら寒いような結末ではない。

　この天国の階段は、フジテレビでも夕方に放映されていて、演技の大袈裟さにいい加減うんざりしていた。しかし、そのような方にとって、本書はお勧めできます。本だとそのようなイメージは自分で膨らませることが出来るからです。ドラマより、本の方を初めにすべきだと思う。映像が専攻すると、どうしてもイメージが定着してしまうからである。

　韓国ドラマは、その多くが物真似である。たとえば冬のソナタがハリウッドのある映画に酷似しているのはそのためである(キャンディキャンディにそっくりという方もいるが)。しかし、本作は、独自色が強く、自分の知る限りではマネの要素は弱いと思う。

　韓国というのは、世界一の反日国家である。彼らは、日本の文化を破壊することが国策である。最近、「剣道と武士道・サムライは韓国が起源」として、世界中に運動し、オリンピックにクムドという名で申請している。そうなれば、サムライは日本のものではなくなる。
　
　また、韓流に沸いている日本を尻目に、韓国は日本海を「東海」と表記するように全世界の地図会社と政府に働きかけ、現実にそういう会社が増えてきている。歴史の偽造に偽造を重ねていることはいうまでもない。

　さらに、韓国では、日本のアニメに刀や袴、着物が出てくると、モザイクで消してしまう(最近まで日本文化を流入禁止にしており、最近部分開放したものの、世界唯一の日本文化禁止国であるが)。そうして、日本文化の存在を否定し、着物も茶も全て韓国が起源と世界に宣伝している。

　しかし、文化はあくまで文化である。本書はあくまで文化である。ですから、韓国があまり好きではない方も、面白ければ読むのがよいと思います。韓国では日本を賞賛したりする記事は発禁されてしまうが(法律学専攻の方には信じられないかもしれないが、事実です)、日本は成熟した立憲民主国家として、憲法２１条で表現の自由が保障されているのである。
　
　本書は、日本の８０年代の素朴さを持った、それ自体としては評価できると思う。堂々と読めばよいと思います。