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正常って何だ?という問いを初めて知った。
障害者が障害者でいなければならないのは、社会が未熟なためだ。
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様々な結合双生児に対する分離手術は
本当に必要なのか、当人たちはどう言っているか
外科的な意味でどうなのか、見世物的仕事は
本当にいけないのか、等々について書いてらっしゃる。
結合双生児のみならず、巨人症やインターセックスについても
同じ意味で触れている。
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体の一部がくっついて生まれてきた双子についての本。
結合双生児は、「異常」なのか? 医者はなぜ結合双生児を分離したがるのか? 結合双生児は「奇形」ではなく「身体の多様性」の一部である。変えるべきなのは彼らの身体ではなく、彼らに注がれる人びとの目である、と訴える。
これは、結合双生児だけに通じる視点ではなく、障害者問題やインターセックス(半陰陽)、性的少数派などの問題にも通じるものがある。黒人は知能が低いとか、女性は能力がないとか、そういうこともかつては身体的・先天的な問題とされていた。
「サトエリのようなボディになりたい」とか「ボディをデザインする」だとか……現代で「理想のボディ」を追究することは天下に認められた「善行」であるかのようだ。しかしそこには、身体に個性を認めず美醜ばかりを問題にして、果ては自分自身を身体から切り離してしまえる鈍感さを含有してないだろうか。読み進むに従って、そういう問題意識が自分をこの本に向かわせたのだろうと気づいた。もちろん、自分自身もそういうゆがみから逃れられているわけではないと思いつつ。
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結合性双生児を1人として数えると、テストやスポーツで有利になりすぎる。しかし2人と数えると不利になりすぎる、どちらにカウントするのが正解なのだろうと思った。
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元気で仲良くやっている健康な結合双生児を緊急性もないのに手術で分離しようとするのは何故か?結合双生児に限って双子の片方を生かすために片方を死なせる選択があり得るのは何故か?問題があるのは子供たちではなく社会の方ではないのか?それはインターセックス等のマイノリティに関しても同様なのではないのか?と、身体の「正常化」と社会のあり方について矢継ぎ早に問いかけてくる本。
6本指の人が1本切除したとか聞いた時に「もったいない」と思う方の方には特に面白く読めるかと。