投稿元:
レビューを見る
●ズームインスーパーかなんかの売り上げランキングでけっこうロングランクインしていた。
気になったので読んでみたが、子供向けだったので途中で飽きてしまった。でもノーベル賞作家だけ会って文章が美しい。
投稿元:
レビューを見る
大江さんにはめずらしいやさしい文体。
でも中身は濃密。
大江さんの作品を知らない人も、これだけは読んでほしいと思う、きれいなエッセイ集
投稿元:
レビューを見る
大江健三郎さんが、子どもたちに伝えたいことを集めた感じの一冊。
○心に残った箇所○
「子供の時にあなたがはじめる自分のための勉強は、切れ目なしに一生続けることができる――そして、子供の時に、よし、このように生きてゆこう、と考える、そして自分なりにはじめる生き方は、一生続く――つけ加えるならば、それには修正がきく」
「子供の時の私は、自分が大人になったらば、いまの自分とはすっかりちがった人間になるのだろう、と思っていた――しかし、私はいま大人になって――はっきりわかることはですね、なにより大人と子供は続いている、つながっている、ということ」
「基本的には、――子供の時から老人になるまで、自分のなかの「人間」はつながっている、続いている――皆さんが大人になった時の自分と、いまあなたのなかにある「人間」が続いている、ということです。そしてさらに、未来の日本人、人類につながっているということです。どうか皆さん、いまの自分のなかの「人間」を大切にしてください。」
投稿元:
レビューを見る
何年か前、たまたま入った古い食堂に置いてあり、定食が出てくるまで何気なく手に取った本。そのときは読み終えぬまま店をあとにしたが、それからなぜか忘れ難くいつまでも心に残っていて、図書館でたまたま見つけ出して旧友に再会した気分で読み進める。書いてあることは、簡単な言葉には違いない。でも自分のこころに完全に腑に落ちるまで時間がかかる言葉だ。本当に難しい問題はカッコに入れて待ってみる、そうすればいつのまにか問題となくなっているかもしれない。読み終えて、すべてが今の自分に必要なことばとわかって、救われた気分だ。
投稿元:
レビューを見る
大江健三郎がどういう人でーとかそういう議論を抜いて、
ただ一人の人間っていうかおじいさん(すみません)に触れられるような本だと思う。
若かりしころの話、光さんを生んでからの話、
何より「取り返しがつかない」の話、
「ちょっとまってみる」の話、どれも単純だけど好き。
投稿元:
レビューを見る
ギュンターグラスと大江氏は、ドイツが第二次大戦で戦っていた時に仲間からはぐれた兵士を脱走兵として処刑したことを名誉回復運動を起こした。
戦後岩波文庫は宝だった。
大江氏が15歳の時に、文学関係の仕事をしようと思い立ったのは、他の分野での努力と比較して、本を読んだり文章を書きうつしたりすることには自分が苦しいと感じない、と気がついたから。
自分がその中で生きてる国や社会に対して、それまで自分が持ってきたのとは別の考えを受け入れるってどんな気分なんだろうか。
続いているってことが大切。
大江氏は木の中で本を読んでいた。まるでヨガの瞑想の時の私のようだ。
うわさというのは恐ろしい、ユダヤ人迫害もうわさだよ。基は。
投稿元:
レビューを見る
難解な大江健三郎ですが、子供にも読んで欲しいとわかりやすい文章をと意識して書かれた本だそうです。
お陰で私も読了できました。
始終優しく語りかけられているような文体。
世代を超えてずっと、読まれ続ければいい、と思える本でした。
こういう芯の強い、メッセージ性のある作家さんが減ってきている気がする・・・寂しい限り。
子供の頃、学校に行きたくなくなった理由を
「アメリカ人は、人ではない。鬼だ。憎むべきものだ。」
「天皇は神様」
だと教えていた教師たちが、終戦から数週間後には
「天皇は人間」で「アメリカ人は友人」だと教えはじめた。
これまでの教育は間違いだったといった謝罪も説明も一切なく、
正反対のことを当然にように。
そこに違和感を覚えた著者。
こういうことも、当時を知らないと
気がつけない、見落としてしまう。でもとても大切なこと。
むー・・・、ちゃんと覚えておこう、と思いました。
あと〃中国が日本に謝罪を求めなくなったとき〃
・・・これは確かに怖いかも。
「チョーソカベが来るよ!」
に、くすり。
長宗我部、絶大だあー。なまはげ並みなんだね。
投稿元:
レビューを見る
大江健三郎さんが初めて子供向けに書いた本。「言葉を伝えていきたい」という大江さんの想いが切々と伝わってきました。所々、難解なところもありましたが、大江さんの「難しい言葉に対する想い」も理解できたし、ご自身の子供の頃の話、知的な障害を持っている息子さんの話など、大江さんがこれまでの人生で感じてこられたことを知って、私自身の世界がものすごく広がった気がします。奥様の大江ゆかりさんが描いたやさしい雰囲気の挿絵も素敵です。
投稿元:
レビューを見る
2014年21冊目「「自分の木」の下で」読了。
初めての大江健三郎作品。国語の先生がお薦めしていたので読んでみた。こども向けに書かれたということだが、文章は奥が深く、何度も読まないときっと(少なくとも私は)理解できない。しかし、それでも著者の言いたいことがじわじわと伝わってくる。
私も、自分の木の下でこどもの自分と出会い、「どうして生きてきたのですか?」と聞かれたら、それに対し、しっかり答えられるような生き方をしたい。
印象に残ったのは、(「私の勉強のやり方」という章の)
「…そして幾年かたって、実際にその本を読み、思っていたとおり良い本だと、自分で確かめることができた時は嬉しかったものです。野球で、ジャストミートということをいうでしょう?本と、それを読む自分とのジャストミートということがあるのです。本を読む能力と??成長期では、年齢とおおいに関係します??、その本のための準備の読書、そしてそこまで生きてくるうえでの経験が、それを作り出してくれるのです。あなた方が、ある本とジャストミートするためには、それを読むことを急ぎすぎてはなりません。しかも、いつも自分の知らない本に目を光らせていて、これは良い本らしいと思ったら、まず、その実物を本屋なり図書館なりで、見ておくことです。余分のお金があったら、買っておくのがいちばんいい。そしてずっと忘れないでいて、ある日、その本に向かってバッター・ボックスに入って行くのです。」
という部分。いつか大江作品がジャストミートできるくらい成長できていたら…なんてことを考えてしまった。言葉は難しいが奥が深い。そんな気持ちにさせてくれた一冊。
投稿元:
レビューを見る
【2015年交換会】子どもと学ぶさちまる⇒TSUNAMI③
中3の娘のために頂きました。日頃子どもたちと向き合っているさちまるさんによる中3女子必読書?
ありがとうございました。
投稿元:
レビューを見る
初めて読んだ大江健三郎さんの本。
御自身の子ども時代の時のエピソードを交えながら、子ども、子育てについて書いている。なんとなく懐かしい感じのする本だった。
投稿元:
レビューを見る
自分は大人だけど、たまたま手にとってよかった。
深い、頼りになりそうなところがいろいろとらえられた。
投稿元:
レビューを見る
平和について考えることとか
子どものことについて考えることとは。
大江健三郎さんの思想はわかりやすくていい!
あいまいなものやうわさに対して疑問を持ち、
自分で調べてみる行動力。
間違ったものを間違っていると言える勇気。
そして、相手を諭す語彙力と教養。
自分のこれまでの生き方と価値観を伝えている本だけど、
包まれるような文章力を感じた。
渋い文章書きよるで、ほんま!笑
あと、挿絵がきれい!
投稿元:
レビューを見る
初めてマトモに読んだ著者の本。
子ども向けに著された一冊だけに、その語り口は柔らかく穏やかで平易だが、語られている内容、いや、子どもたちに向けて訴えているメッセージは、かなり骨太であり、挑戦的であり、賛否を呼びそうだ。そしてそれがまた、読み終えてみて「やはり著者は『闘う論客』なのだ」と深く頷ける。
これを機に、彼の著作ももう少し読んでみよう。
投稿元:
レビューを見る
作家は子供に向かって書いていて、言葉遣いや語り口は、まあ、バカ丁寧なのですが、子供たちに未来へ希望を託そうとする姿には、やはり打たれますね。
ブログにも、あれこれ書いています。覗いてみてください。
https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202306150000/