紙の本
本当に『おぞましい』のは…。
2004/12/25 23:44
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:伊佐治祝 - この投稿者のレビュー一覧を見る
幼い頃から殺戮への衝動を見せていたハロルドと、酒癖がひどい両親を持ったモナ。大きくなったふたりは出逢い、共に暮らし始める。やがて、彼らは子供達を連れ去っては殺すようになるのだが…。
ハロルドとモナが辿る人生が淡々と描かれている、英語が併記された大人向けの絵本である。
残酷なことのはずなのに、まるでお伽話を読んでいるような錯覚に陥るのは、著者によるシンプルなイラストと無駄を削ぎ落とした訳によるところが大きいのではなかろうか。
だが、本当に『おぞましい』のは犯罪に手を染めていくふたりではなく…この本を読んで「現実にこんなことがあるかもしれない」と思ってしまう自分なのかもしれない。
紙の本
ハロルドとモナ
2016/11/23 21:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ハロルドとモナの生まれてから死ぬまでの話。とにかく暗い・・・希望もないくらい。
「子供のころからすでに、モナは足首が太く髪は細かった」って、足首が太いのが悪のような。
これは何を示しているんだろ?謎だ。
投稿元:
レビューを見る
ゴーリー好きを自覚してるつもりだったけど、これには参った。おぞましくて救いがなくて…悲しすぎる。笑えない…
投稿元:
レビューを見る
立ち読みで初めてであったエドワード・ゴーリーの世界。
こういう黒ペンだけで描かれるシンプルな世界がすきなんです。
皮肉な感じも好き。
投稿元:
レビューを見る
エドワード・ゴーリの作品。実際にあった話を元に作られた、とても怖い話です。
挿し絵としてもすばらしいのですが、作品のまとまりもよかったりします。大人向けの絵本であります。
投稿元:
レビューを見る
「愛し合おうと長時間懸命に頑張っても成果はなかった」狂気の間に挟まれた幸せの模索が儚かったこと、無機質な食卓。おぞましい。
投稿元:
レビューを見る
おぞましい二人の夫婦について描かれた絵本。この二人は次々と子どもを殺していく。淡々と描かれているだけに余計に恐怖を煽る。
投稿元:
レビューを見る
おぞましいんだろうか?ただただ悲しかった。何かに繋がらない悲しい気持ちって何だろう?
それは、この作品を書くまでフィクションの中でたくさんの子どもたちを殺してきたゴーリイが、子どもを誘拐しては殺してしまう現実の殺人事件に出会ってこの「おぞましい二人」を書かずにはいられなかった時の戸惑いと悲しみなのかな?
投稿元:
レビューを見る
何の罪もない子供を惨殺した翌日に食べる朝食は何であるべきか?
とりあえず、それがクロワッサンとカフェオレとフルーツサラダだったりしたら私は怒ります。
追記→何故か使命感にかられ日本語訳暗記しました。
投稿元:
レビューを見る
読み終わった後、ずーん、と来る。
なんだこの気持ち。
殺人を終えた朝に食べるあれはほんとに不気味。そして、そんな朝に最もふさわしい。
ゴーリー最高。
投稿元:
レビューを見る
救いようがない話だよな、形態は絵本だけど子どもに読ませる話じゃない。なのにこの異様なまでの中毒性はなんなんだろ。これがエドワード・ゴーリーかあ。
投稿元:
レビューを見る
「救いようがない」点が唯一の救い。やるせなさ全開です。凹むのにもっかい読みたくなる。でもこんな本家に置いときたくない。
投稿元:
レビューを見る
たとえば食事のおぞましさなんかが私には理解できなかったりするのだけれど、それでもやっぱりこの人たちはおぞましい人で、伝わってくるのはなぜか悲しさ。
投稿元:
レビューを見る
1965年に明るみに出た「ムーアズ殺人事件」。イギリスで二人の男女が4年にわたり5人の子供を残虐に殺して荒野(ムーア)に埋めていた事実が明らかとなった。「もう何年も本の中で子供たちを殺してきた」と自ら言うエドワード・ゴーリーが、この現実に起きた悲惨な事件によって心底動揺させられ、描いたのが本書である。
投稿元:
レビューを見る
現実のとある事件を見て、書かずにいられなかった作品だそうです。話は割と現実味があって、イイ気持ちにはなりません…犯罪映画の背景の模様がカワイくて好きです