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自分自身本に救われることが何度もあったので読書について理解を深めたいと思い手にとった。
話は「読書は本当に必要なのか」という問いに答えていく形で進んでいく。
読書は自分の知らない世界を知ることができ、生きていく上で大事な人間理解を深めることができる。
私達が子どもたちにしてやれることは「すぐれた本を手渡すこと」。
すぐれた本とは、読む力を育ててくれる本。
ここの章の「なんでもいいからたくさん読む」ことの意味のなさ、「子どもの自由を尊重することがいいことではない」、という言葉は耳が痛くなった。
子どもの自由を尊重することは大事だけれど、本の場合は絵がたくさんあったり、文字が多くあったり、内容がハードすぎたり、こちらが導かないと読む力が育つ本とは出会えないままになってしまうよ、というのはハッとした。
この本が発行された15年前より今はさらに子どもたちとデジタル社会は切り離せないものになっているから、刺激の強いゲームや映像ばかりはよくないけれど、うまく付き合うにはどうしたらいいのかというところを今度は学んでいきたい。
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幼児に絵本を読み聞かせることの必要さなどは他の本でも読んできたので、次には小中学生の読書に関して知りたくて探していました。紹介していただきましてありがとうございますm(_ _)m
本書で書かれているのは、子供が本を読むことは大切だと言われている。では子供に本などのような良い影響を及ぼすのか?では実際にはどのように指導されているのか、などの話。
❐そもそも物語を読むということがなぜ必要なのか?
文化、というのは、衣食住のようにないと死ぬものではないけれど生きてゆくのには大切な自尊心を持てるもの。ここでは自尊心を「自分には生きてゆくだけの価値がある」「この世界の中でいくらかの場所を占領し、食べ物を食べ、水を飲み、空気を吸って生きていても構わない」と自分に対して思えることであり、それができなくなったら生きる気力が無くなってしまう、としている。その自尊心の基盤は、幼い頃の親や他の大人たちから受ける無条件の愛情だ。しかし幼稚園などの集団に入り、自分の全世界は世界の一つだと知ると、親だけから受けただけの自尊心は崩れてしまう。そこで自尊心確立のために文化の基盤が必要となる。食べ物に工夫をこらしたり、自然を楽しんだり、そうして自分自身であるという自尊心が作られてゆく。
そこで、人間社会は文化の継承が必要であり、読書の楽しみを伝えることもその一つ。
❐社会を伝える方法の変化
本が無かったころや、読むことができない国にあっては、大人と子供の距離が近く、大人が働くことを示し、子供にも子供の役割があり、自分が今後どうやって生きてゆくのかを見ることができた。そしてお話というものは、大人から子供に語って聞かせるという形をとっていた。こうして人々が代々得てきた知識や知恵をまるごと子供に引き渡していった。
しかし現在は、大人と子供に距離ができ、子供が自分で大人とはなにか、社会とは何かを知ることが少なくなっている。
❐年齢に応じて子供に本を読むこと。
・赤ちゃんの脳の発達には、まず動き、触り、人や物とのコミュニケーションを撮ってゆくことが必要。絵本はその中の一つとなる。
そして徐々に、絵本の絵や名前から実物を思い浮かべられるようになる、出来事をひとつのつながりとして追うことができるようになる。(←私は「読み聞かせ」「本を読んで聞かせる」はやってましたが、素話をしたことがないのですが、素話にすると頭の想像が膨らむのだろう)
・お話の流れに沿って想像力を働かせてお話の世界に入り込むようになった子供たちは、大人の声を聞いたり目でページを見ることを忘れて、心のスクリーンに写した情景を見聞きするようになる。すると大人は、あくまでもお話を主体として、お話の流れを崩さずに伝える必要がある。大人が身振り手振り説明を加えたり、華美で可愛らしい絵に頼るのではなく、読む大人が心を動かしお話の流れを伝えてゆけば、子供はその大人の心の動きに自然について来られる。動画やテレビではだめだという理由はここで、一方的でありどんな対象者相手でも使えるテレビではなく、目の前にいる子供に対して目の前にいると大人が心を動かして伝えることが大切になる。そこで絵本を選ぶときに、絵の美しさやかわいらしさだけでなく、実際に物語を読んでみて、読むことにより絵に命が吹き込まれるか?を考えると良い。(←しかし絵で目を引かないと子供が自分で本を手に取らないということもあるし…。だからこそ最近は名作や古典小説も”萌え絵”で出版されるんですよね。中学生のうちの娘も「表紙がキレイじゃないと絶対手に取らないから!」と断言している(苦笑)。まずはその年齢までにお話の面白さをちゃんと紹介できないとですね)
・10歳前後の思春期頃に、自分が直面する問題の全体像を把握して様々な可能性を考えて解決策を練るとか、行動に入る前に段取りを考えて状況に応じて計画を変更するとか、自分とは違う立場から物事を見直してみるという「メタ認知能力」が発達する。この能力は、自己コントロールにの関わるので、感情爆発を抑えたりする。このメタ認知能力は、電子メディアとばかり接すると発達が遅くなるんだという。このメタ認知能力が発達するには、それまでに「感情の脳」が初田牛手、「考える脳」のための環境づくりが必要となる。
そこで読書も、メタ認知能力を作るための基礎としての役割を果たしているのではないだろうか。物語で自分以外の感情を想像し、ここではない場所を想像する。
❐子供には昔話が必要だということについて。
昔話には残酷描写もあるが、抽象的な残酷さであり、苦しみや悲しみを伴わない語り方のためリアルな想像を伴わないような作られている(←登場人物たちにはほぼ個性がないってこともあるのかな)。しかし昔話は、その抽象的な残酷さの奥に人生を生き抜くための教訓が感じられるようになっている。だから安易に残酷さを抜くと、その昔話の教訓まで消えてしまう。
ちょっと問題なのは、現在は子供の頃から動画などで残虐場面が目につくようになると、昔話などの抽象的な残酷さもリアルに目に浮かべられるようになってしまう。(なお、私の場合はいわゆる抽象的な残酷な話も子供の頃からたくさん読んできたのですが、大人になったらリアルに思い浮かべるようになってしまいました…。「地獄変」読み返したら生きながら焼かれる場面が本当に熱く感じてしまってキツイような…)
❐想像力
想像力とはファンタスティックなものを思い描くのではなく、その場にないもののイメージを思い浮かべること。それは情景や物だけでなく、人間の感覚、感情、考えも含まれる。
そんな相手の身になり考えることは、人とコミュニケーションを取ること、人間社会で生きてゆくことに必要になる。
❐映像と文字
ゲームでは主人公は自分自身のため、失敗するとそれが自分の失敗として怒ったり失望したりする。しかしお話では主人公に寄り添い一緒に喜んだり悲しんだりはするけれども自分自身とは別人格なので起きたことを客観的に捉えられる。
お話は、作者や読んでくれる相手との信頼関係があれば、主人公が危機にあっても乗り越えられるだろうと思いながら読める。
❐注意する本
・絵ばかりが目を引き、内容とあっていないとか、内容が頭に入らないとか。この場合は本を読むのではなく、本を見るになる。
・シリーズ物は惰性で冊数だけ重ねる事があるので案��注意。(←子供に本を読むのに手っ取り早くシリーズ物勧めちゃてたかも…)
・とにかく奇想天外な人物が出てきて奇想天外な出来事が起きてなにがなんだか解決していたような、内容よりも刺激しか印象に残らないもの。
・子供にはあまりブラックジョークとかおすすめではない。まだ経験が少ない子供だと、裏切られた感じになる。
❐連続するお話
同じ子供に定期的に(毎週月曜日1時間目とか)お話をする時間があるなら、連続するお話もよい。子供は次を待っていられる。
ということで。
子供で「本が読めない」ということにも理由は色々あって、
お話は嫌だけれどその子が好きなジャンルの科学読み物は喜ぶという子供、
お話を楽しむことはできるけれど、文字を読むことが苦手なので、本を手にとってもそれが面白いかわからず、自分で選ぶことができない。(←小学高学年だけどゾロリのような面白く文字が少なく自分が知っている本しか読めない)
お話を聞いても全く想像ができないため「〇〇くんと〇〇さんが喧嘩して…」という話に、彼らはどうやって仲直りするんだろうとか、自分も喧嘩したなとかの想像が全くできないので、お話が面白くない、
お話には興味がないけれどもノンフィクション系は面白い、
などと違いがあります。
まずは本を紹介する大人と子供との信頼関係がいちばん大事なのかなあと思いました。乳幼児への絵本読み聞かせも、大人(親や先生)が自分に向かい合ってくれるという安心感と信頼が根底ですよね。するとやはり紹介してくれる人を信頼していると本も楽しく、反対に面白くない本を紹介する人のことは信頼できない人って感じるのでしょう。
私としては、毎週の読み聞かせの時間などで、連続するお話などを読んでみようかなと思いました。まあそれをする前に子どもたちとの信頼関係を築かないとですけどね。
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この本は大学教授である著者が、
小学校教諭や幼稚園教諭、保育士を目指す学生に本嫌いだったり本の読み方が分からないと言っている人が多い事、彼女たちが将来関わる子どもたちはどうなってしまうのだろうと危惧する気持ちから書かれたものだ。
自分自身、我が子に沢山本を読んでもらいたいと思っていながらその方向性が間違っていたことが色々あった。
▪️絵の綺麗すぎる絵本が増えてきて、
「絵本を読む」から「絵本を見る」ものになっていないか
▪️「字が読める」だけの子どもに、「本の読み方」が分からないまま自分で読ませようとしていないか
▪️読む本は多ければ多いほど良いと思っていないか、子どもに思わせていないか
▪️小学生時代に良い本に出会えていたり、良い読書体験ができていれば、中学生になり部活などで忙しくなっても読書をする機会が失われないのではないか
▪️良い本を紹介したり、本の選び方を伝授しているか
▪️「なんでもいいからたくさん」読めましょうというのは、けして子どもの自由の尊重ではなく、大人が本を選び、子どもに紹介し、読めるようになるまで手を貸すという手間を惜しんでいる
▪️子どもにとってのいい本は、読む力を育ててくれる本
▪️読書の価値は、読まれる内容だけでなく読むという精神活動にある
▪️読むという精神活動は、①書き言葉レベルの言葉を使う力、②想像力、③全体を見渡して論理的に考える力を育てる
▪️メタ認知能力(自分の頭の中で進行していることを一段上から観察し制御する力)を育てる上で読書が大きな助けになっている
本を読むのは割と好きだと思っている自分自身の本の読み方も、もう一度見直したい。
できれば子どもが幼児の時にこの本を読んでいれば良かった…
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【読むきっかけ】
読書はした方が良いということをなんとなく感じていたが、なぜ必要なのかということについて自分の中で明確に答えを持っていなかったため。ヒントになればと思い、手に取った。
【本を読んで感じた自分の認識】
著者は大学教授。著者は、本を読まないことは普通のことと学生は思っており、それを嘆かわしいと思っていた。そういった学生が教育の場に就職したとしたら、その子供たちは読書をしないのではないかと危機感を覚えた。また、世間でも子供には読書をさせた方が良いと勧める一方で、なぜかということに答えられる人は少ないのではないかと思い、当本を作成。
以下要点
・昔は大人が今よりもっと身近にいて心豊かな大人の知恵や知識を物語等を通して密接なコミュニケーションのもと子供に教えられていたことから、子供はバランスのとれた教養を得ることができた。
・大人と密接なコミュニケーション取ることが子供には重要影響を与え、本でも同様な影響を与えられると思われる。
・テレビ等の映像による知識は情報過多で一方通行のやりとり。幼児時代にそればかり見ていると、生きるのに必要なシナプスの形成がバランスが悪くなり、どのような悪影響が出るか分からない。
・幼児期初めの絵本は読書へステップを踏むとともに、大人とコミュニケーションをとる道具の一つとしても重要。この際、絵本は絵がシンプルでストーリーが単純だがしっかりしたものが良い。絵が派手すぎると情報過多で絵に気をとられ、文章の理解に気が向かなくなる。
・文章を読めるからといって本を読めるわけではない。本を読めるようにするには、良い本を大人が選んで本の読み方を学べるようにすべき。絵が派手すぎるもの、シリーズもの、原作をダイジェスト版にしたものはやはり同様に回避すべき。
・子供にとって良い本は、ある程度読みごたえがあって、読む力を育ててくれるもの、ちゃんと読みこなせばゲーム、アニメよりも面白いもの、世界に対して前向きな姿勢なものが良い。
・読書力は、書き言葉レベルの言葉を使う力、その場にないもののイメージを思い浮かべる力、全体を見渡して論理的に考える力のこと。
・読書はメタ認知能力の発達にも良い影響を与えると考えられる。
・想像力を育てるために、細かな絵ではなく、想像膨らませる余地のある挿し絵がある本が児童書には望ましい。(物語が良いの前提)
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・本を選ぶときに
「作者への信頼感が持てる」ことと
「距離を置いて外からながめながらも、登場人物と一体になれる」ということは、
児童文学作品の質を見分ける時に、大切なポイントとなる
・しばらく時間をあけてからまた読みたいと思いました
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「子どもが本を読むことの大切さは誰もが口にするが、つきつめて考えると、それはなぜなのか、心底から納得できる答えを得るのは案外むずかしい。長年、大学生を教え、「子どもの本の会」を主宰してきた著者が、このテーマに真正面から取り組み、たどりついた成果を、講演のようなやわらかい語り口で説く。」
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読書が好きと最近思うようになり、子どもにも読書が好きになってほしいと思い、絵本とかを読むも、あまり興味をもってもらえず。。
自分にとってと読書はなぜよいのか、改めて考えるきっかけになった。
子どもの読む力を育てるにはわかりやすい絵本ではだめ、絵を見るだけの絵本では読む力は育たないなど、目から鱗だった。
読む力は、想像力と思考力を磨く。
•ものを考えるとき、心の中で言葉を使う。その言葉の役にも立つ。
•メタ認知能力(自分の頭の中で進行していることを一段上から観察し、制御する力)を育てる
•時空を超えた人間理解ができる
•自分が生きている社会がいかに支えられているかわかる
子どもには絵本だけじゃなく、読み聞かせを続けていきたい。
私自身はもっと読書を楽しみたい。
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子どもにとって本を読むことにはどんな意義があるか。
漠然と大事だとはわかっていてもその意義を掘り下げて考えてみたことがなかったので、新鮮な学びになった。かなり納得感があった。
幼児にとっての本は、本から何かの情報を得ることではなくて、親子のコミュニケーションを深めることが最大の意義だから、こどもの感情表現に反応してあげることを意識して読み聞かせをしてあげたいと思った。相互の感情表現に反応しながら関わる体験を積むことが脳とか人間性の発達の土台になると理解した。またそのような観点で、映像を与えておくことは情報が一方通行なので発達に繋がらないという見解もなるほどと思った。(Eテレとかディ〇ニー英語のような教材も効果が怪しいというか生身の関わりにはやっぱりかなわないよなと思う。)
小学生くらいの子どもにとっての本は、想像力を身につける意義があって、想像力とは情景だけでなく、人の気持ち、出来事、この後起こりうること、など、筋書とか論理のような目に見えないものも含めてイメージして理解する力とのこと。
この想像力を身につける観点で、想像の余地を奪うような内容の本、つまりことばではなく絵が主役になってしまっている本はよろしくなくて、同様に映像も良くない。絵や画像や映像からのインプットに慣れてしまうことは危機感を持つべき というのは、そうだよなと思った。
(たしかに、プペルみたいな精緻で情報量や刺激の多い絵の絵本と、プーさんの原作みたいな地味で単色の挿絵の本とでは、視覚以外のことも含めて想像の余地が全然違うなと思った。)
思春期くらいの読書の意義は、メタ認知能力を身につけること。ゲームの体験は視点が一人称だったり成否の責任がプレイヤーだったりするのに対し、物語を読むときは主人公に感情移入しつつも出来事を俯瞰する感覚があったり主人公の失敗が読み手の責任にならないなどの違いがある。また、登場人物の感情の変化を擬似体験して、読むことを一時的に止めて自分の感情と向き合う みたいなことを通して、自分の思考や状況を俯瞰して捉える能力が身につくとのこと。これもなるほどなと思った。
読書ならなんでもいいのではなく、これらの収穫が得られる本を選んで読まないとならない。貸出人気ランキングとか、読んだ冊数にフォーカスするアプローチとかでは、本当に血肉になる本には出会えない。大人が子どもの発達段階とか個性を踏まえて、読むべき本を読みたくなるように勧めることが肝要とのことで、たしかにそうだなと反省させられた。
ということは、親としてもいい本がどんな本かわかるレベルで読書体験を積んでいないとならないし、表面的な面白さに流されがちな子どもに対して本当にいい本に興味を持つよう工夫しながら粘り強く勧める根気強さが求められる。本を切り口とした子育ての真剣勝負を思い知らされる。楽しみながら頑張ってみようと思った。
それにしても、絵本にしても児童文学にしても、いい作品を生み出す作家さんて凄いんだなと思った。読み手の想像力を掻き立てる物語の書き方とか、ポップな挿絵に依存しない自制心とか、それでいて地味でもずっと見ていられる味わいのある絵力とか、そもそも絵にする場面を選ぶセンスとか、薄っぺらいおとぎ話にならないための心の機微の表現とかとか、いろんな工夫があることを知った。作家がそういうスキルを意図して駆使しているのかわからないけど、どっちであっても、子どもたちの成長を願う想いの強さが名作に繋がるんだろうなと思った。
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本を読む力があると想像力が育ち、生きる力となる。
想像力というのは何も特別な力ではなく、人の気持ちを察するとか…自分本位だけでなく考えることができるということ何だと思う。
心を育てる、多分これだ。
私は自由に本を読むし、手あたり次第に読むタイプ。
良い本、悪い本とあまりわけることはしないし、したくないけれど著者のいう情報過多な本は良くないというのはわからなくもない。
絵から、色から、と伝わることが多いと、想像の余地がなくなってしまう。
情報過多な社会に生まれ育つ、現代っ子。
情報を選び抜く力だったり、情報の裏に隠れた何かを読み取る力だったりをどうやって身につけていくのだろう。
取捨選択するためには、考える力が必要だ。
読む力、考える力(想像する力)、そして生きる力。
人間だからこその能力だとも思う。
人間らしく、考えて、想像して、生きていきたい。
私はそう思う。