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紙の本

楽園への飛翔

2007/12/22 23:15

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏目陽 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 思えば、星野智幸は官能的な作家であった。「最後の吐息」でも、三島由紀夫賞を受賞した「目覚めよと人魚は歌う」でも、むせ返るような官能を匂わせいた。その後、野生的とも思える官能性は影を潜め、文明批評に徹して作品が何作か続いたが、本作で星野智幸らしい官能性を取り戻したといえる。本作で描かれている楽園はどこまでの官能的である。なぜならば、楽園では誰とでも恋愛ができるのだから。その姿は澁澤龍彦が憧憬した楽園の姿とよく似ている。
 しかしながら、咲子はその楽園を追放される。なぜならば、ただそばにいるだけでよい関係を望んだからだ。それは恋愛や官能という段階ではなく、もっと無邪気な、あるいは無垢な感情だ。咲子は植物のような恋愛を望んでいたのだ。
 だからこそ、陽一と結婚したのち、彼女は彼に毒を飲ませ続けたのだろう。この世にいる限り、子を成すことが掟なのだから、ただそばにいるだけでよいという関係ははじめから成立しない。ならば、毒を与え続け、種無しになってしまえばいい。結局、咲子の居場所は楽園にも、この世にもないのだ。
 終盤、咲子はこの世に楽園を創造しようとする。それはそれまでの楽園とは似ているが、少し違う第三の楽園である。そこにはベンジャミンとしてこの世に転生したサヨリと陽一草となったヨウイチ、そしてサキコがいるだけである。咲子は言う。「この楽園で生きたければ、あらゆるものと恋をせよ」と。箱庭程度だが、彼女らは楽園へと飛翔したのである。

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