投稿元:
レビューを見る
大人のメルヘン。短編集。
「肉屋おうむ」とか「薄桃色の猫たち」とか「カラタチとブルーベル」、やっぱり題名も面白くてきれい。
でも、作者の言わんとすることが、分かりそうで分からなーい、ってなのも多い。
投稿元:
レビューを見る
ほっとしたり、ぎょっとしたりが詰まった短篇集。
世界を外から見つめたいしいワールド
ファンタジックだったり、ぞーっとしたり。
いしいさんはどうしてクール度がここまで高いんでしょうね。
一番好きだったのは「緑春」ですね。
言葉遊びが軽快でした。
そういえば、色んな緑を「青」と表現しちゃうと再認識。
そして緑に軽く謝罪(必要ないけど)
ついでに、以前、部長に「青いペン買ってきて」
と言われた通りに「青いペン」を渡したら、
違う、コレ
っと見せられたのが「緑のペン」だったことを思い出しました。
言葉って面白いね。
投稿元:
レビューを見る
大人のための寓話。そのベースには、人間のリアルがある。
■しろねずみ*男はねずみに恋をした。一切の汚れのない「白」ねずみ。みにくい猫?と、愛らしいねずみの対比に、著者は汚らわしい女への侮蔑と憎しみを込めている。そして幸せの予感を残して消えてしまうねずみに、今まで数々の女に裏切られたと感じる彼の心の内があるんじゃないだろうか。 そんな美しい女は幻だ、と。
■紫の化粧*陽を怖れ、リンゴの酸化に自分を重ねるほど病み、子供の無邪気な嘲笑から化粧に逃げる。そうして彼女は夜の世界へ戻っていく。
■緑春*緑、青、茶、桜。自然色の擬人化。
投稿元:
レビューを見る
19もの短編を収録したこの『白の鳥と黒の鳥』
どこか物悲しいけれど残酷なだけではないおとぎ話。
それはどこにもあるはずない、でももしかしてあるような気がしてくる不思議な世界、人々…
読み終わるといつも「ほうっ」っと息をついてしまう。
今までは長編が多かったので、この短編はいしいさんの世界をちょっとずつたくさん知ることが出来てお得な感じ。
白と黒モノクロのカバーから、チラリとのぞく中のハードカバーの蛍光イエローがとても美しいのでぜひ本屋さんで手に取って見てもらいたい一冊。
投稿元:
レビューを見る
いくつもの不思議な世界を集めた短編集。
少し残酷な童話を読んでいるよう。けれど輝くなにかがある。いしいしんじの世界観がありありと感じられる。好き嫌いは分かれそうだけど・・・。
特に「透明に関する四つの小話(コント)」の2つめ好き。
投稿元:
レビューを見る
いしいしんじは長いのばかり読んできたので、この短編集にはちょっと面食らってしまった。いつもの法螺話なんだけど、短い分、言葉が溢れ出てきそうなのだ。生真面目でノータリンなおいらには、ついていくのもやっとで、いまだにゼーゼーいってます。巧く読書がコントロールできなかった。味わい深いんだけどね。
投稿元:
レビューを見る
『プラネタリウムのふたご』がおもしろかったので借りてみたが、期待とは少し違った。ちょっと暗い感じの短編集。悪くないけど、けどって感じ。
投稿元:
レビューを見る
なつかしくて斬新で暖かい。極上の短篇小説集を読む喜び。
物語の曲芸師いしいしんじが一篇一篇、魅惑的に語り進める、短篇小説の楽しさが
ぎゅっと詰まった珠玉の一冊です。
投稿元:
レビューを見る
全体的にシュール。大人の童話って感じでしょうか。緑と茶色のお話が好きです。『もうしばらく経つうちに、この世のあちこちで響く、もっとさまざまな物音を、この小さな口でまねるようになる。』15P
投稿元:
レビューを見る
なつかしくて斬新で暖かい。極上の短篇小説集を読む喜び。
物語の曲芸師いしいしんじが一篇一篇、魅惑的に語り進める、短篇小説の楽しさがぎゅっと詰まった珠玉の一冊です。
投稿元:
レビューを見る
●短編集。寓話的なお話がいっぱい。
しかし・・・・・・・・・・・・・・・この異常さはいったい?
なんで接待ゴルフで発見したハツカネズミに惚れてセックスして子供ができて、そいつは泡に溶けんねん!?
いろいろ入っておりますが、とりあえず、この短編がベストだと思いまする。
凶悪な紅葉狩り専門のマタギじじいズが活躍するお話もよいけどね!(←これ、絶対、紅葉“狩り”ってとこから連想して生まれた話だよな・・・。)
あ、あと、緑(色)がみずからのレーゾンデートルに真剣に悩んで桜(色)ママや茶(色)に相談する話も好きー。
ラストに、デブ村の楽園ストーリーを持ってくるのは、短編集としてちゃんと編集者的に配慮したんだろうなあ、と思いました。
●酒を飲んだ時に読めい! でないとついて行けんぞ!!(笑)
投稿元:
レビューを見る
不思議だったり残酷だったりする短編集。
いしいしんじ先生、流石です。沢山の寓話的な話が一気に読めて幸せでした。私の一番のお気に入りは『白黒の鳥の声』です。読み終えて、「それで?」と聞きたくなるようで「なるほどね。」と納得もしてしまう。
久しぶりに漫画以外の本を読みました。この文字の並び!漫画と違って、同じ文字の大きさで同じ密度でずーっと描かれている文章。それなのにどこかリズミカル。読まずに見ているだけでワクワクしている自分に気づきました。私は、本という形自体が好きみたいです。
投稿元:
レビューを見る
初めて読んだいしいさんの作品です。
この本はどちらかというと大人の童話集って感じでしたね。
物語の世界観とかちょっと私好みではなかったのが残念(^^;)
最初の「肉屋おうむ」は面白かったかな。
ショートショートな感じですぐに読めるので本を読むのが少し苦手な方にはいいかも!
この方の長編は感動作品が多いらしいので
そちらに期待したいと思います。
投稿元:
レビューを見る
大人の童話集。
白い鳥、美しい清らかな心の象徴。
黒い鳥、醜い部分の象徴。
そんな風に読むこともできる。
人間の二面性。正直な気持ち。
一つの話が数頁なので、ちょっと気が向いた時に一作品ずつ。
投稿元:
レビューを見る
感覚で書いたようなシュールなものから、童話的なものまで。様々な作品が詰まった短編集だった。絵画的な雰囲気。