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複雑な世界、単純な法則 ネットワーク科学の最前線 みんなのレビュー

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みんなのレビュー45件

みんなの評価3.9

評価内訳

45 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

さまざまなエピソードが織りこまれた複雑ネットワークの話

2012/02/12 15:45

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Kana - この投稿者のレビュー一覧を見る

スモールワールドやスケールフリー,インターネット,エイズの流行などをとりあげている点ではダンカン・ワッツの本と同様の内容だといえる. しかし,著者はサイエンス・ライターであり,専門家であるワッツよりはひろい視野でインターネットの歴史や散逸構造や物理学者ランダウに関するエピソードなどを話のなかに織りこんでいるところにこの本の魅力があるといえるだろう.

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紙の本

ネットワーク科学の面白さを教えてくれる良書

2007/04/08 00:22

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Skywriter - この投稿者のレビュー一覧を見る

 世界には60億人を超える人がいるというのに、たった6人を介せば全員が知り合いになるという話を聞いたことがないだろうか。実に不思議なことに感じられる。なにせ、市井の一市民たる私が、世界中の政治指導者ともアラブの石油王ともオリンピック選手とも知人の知人の知人の知人の知人の知人の知人であるというのだ。

 なぜこんな不思議な事が成り立つのか。それを解き明かしたのがネットワークの科学である。

 これが人間にしか当てはまらないのだとしたら、それは科学ではなくてただの偶然かもしれない。正直に言うと、私も読み始めた段階ではかなり懐疑的であった。

 ところが、このネットワークの科学の観点からは人間関係だけではなく予想すらしなかった多くのことが共通項を持ってくるという。

 一例として、川の流路と流量の関係、インターネットのリンク構、感染症の広まり方、富の集中の仕方、何万匹もの蛍が同じ周期で明滅を繰り返すこと、脳が上手く働く理由などなどが挙げられている。この項目だけを見ても驚かれるのではなかろうか。

 全てを説明できる理論は、実は何も説明していないこともありうる。たとえば、神が世界を作ったという理論が当てはまる。なにせ、どんなことを持ち出しても「それが神が世界を作った証拠である」と言えばいい。それで説明したとしても他人を納得させられるかは不明だが。

 だが、ネットワークの科学は、この類のイカサマとは一線を画しているように感じられる。というのは、6人を介して世界中のほとんど全ての人々が知り合いのネットワークでつながるという事実は、純粋なシミュレートでも再現される。川の流路と流量は計測が可能だし、脳のネットワークもカウントできる。

 つながりを持つものが、カウントして見るとこれ程までに一致した構造を持つということは、そこには何か有利な点があると思って良い。

 タイトルの『複雑な世界、単純な法則』は、実に上手く内容を表しているといえる。世界の事象は、外から見たら実に複雑に組み合わされているように見えながら、外皮を剥いで見ると単純な法則によって成り立っていることが明示されているからだ。
 そういう意味で、まさに本書は科学の本である。大胆に細部を切り落とし、多くのことに共通する本質部分だけを追求している姿は、科学のあり方そのものだ。で、きっとそれだけだったら面白くない本になっていたのだろうけれども、決してそうはなっていない。ひとえに取り上げる例の巧妙さによると思う。なにせ、就職のコネはどんな人から与えられるものか、なんて科学のネタには見えないのだから。

 そう。例が面白いのが特長なのである。突然梅毒患者が増えたのはなぜかとか、アメリカで公式的に差別は撤廃されてもやはり黒人と白人が別れて暮らしている真の理由、クジラが減ったら魚は増えるのか、などなどと、読者が飽きないような話題が次から次へとやってくる。

 本書の凄みは、これらの話が“ただの面白い話”として取り上げられているわけではなく、全然関係が無いように見える事象が共通点を持っているという枕で述べていることだろう。しかも、枕の方がずっとボリュームがあるというオマケ付き。そんなわけで、ネットワーク科学の醍醐味を教えてくれる良書だと思う。

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紙の本

世界は6人の友人を介してつながっている?

2005/05/27 07:31

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ゆうどう - この投稿者のレビュー一覧を見る

世の中は、不思議なネットワークの法則に従っている。例えば、スタンレー・ミルグラムの実験によれば、アメリカ人のすべては6人の友人を介してつながっているという。「六次の隔たり」の法則だ。
本書では、現代の知的営為の最先端、「ネットワーク科学」の世界を概観できる。「ネットワーク科学」とは、物と物とのつながりを純粋に数学的に解明する科学なのだそうだが、小難しい数式などなしに、素人にも分かりやすく解説している。
先の「六次の隔たり」の例のように、世の中が極めて少ない絆によってつながっている様子を「スモールワールド」と呼ぶ。例えば円周上に1,000の点があるとして、近隣の10の点にのみリンクが張ってある状態を考える。これは、とても規則的なネットワークとなるが、このネットワークの一方の側から反対側に行くには50段階かかってしまう。しかし、この規則的なネットワークの点をいくつかランダムに選び、離れた点同士にリンクを結ぶと、最初50であった「隔たり次数」が劇的に減少する。ネットワーク(つながり方)を分析する際に、この「ランダムなリンク」=「弱い絆」がキーとなる。本書では、「弱い絆」がネットワークの中でどのように機能していくかということを、電力網、神経細胞、エイズの広がり、インターネットなどを例に検証していく。
科学雑誌の編集者あがりのサイエンスライターらしく、本書に登場する科学者たちのエピソードも興味深く書かれており、読んでいて楽しめる。

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2005/06/04 12:36

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2005/10/27 10:14

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2006/05/22 08:30

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2006/06/27 22:51

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2006/07/10 02:08

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2006/10/24 12:24

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2007/05/15 21:18

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2007/01/19 18:23

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2007/03/19 21:50

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2007/12/20 23:33

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2008/03/03 11:47

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2008/03/16 22:58

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