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紙の本
出版社コメント
2005/03/09 19:32
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投稿者:つり人社 - この投稿者のレビュー一覧を見る
小池環境省大臣の発言でも先日マスコミをにぎわせたばかりの、外来生物法にともなうブラックバスの特定外来生物指定。
ブラックバスは特にここ数年、日本固有の生態系に甚大な被害を及ぼすとして大マスコミ等が盛んに記事を書きたて、TVにもそのニュースが登場したりした。それらのニュースは、実は注意深く見ればなぜか一様に偏向的性格の強いものばかり。世論は巧妙に操作され、一般市民は「日本のかわいい小魚を食べるブラックバスは悪者だ!」「それを釣る釣り人も同罪だ!」「バスが増えたのは釣り人のせいだ、責任を取れ!」というイメージを植え付けられた。
しかし、生物学者であり『新しい生物学の教科書』(新潮社)など多数の著書をもつ早稲田大学教授の著者は、「(バス問題は)科学じゃなくて政治の問題だ。それを“科学の問題だ”と(嘘を)言っていることこそが大問題なんだ」とバッサリ斬る。ブラックバスで利権を得たい人たち、そのために「生態系」や「生物多様性」といった聞こえのよい言葉を連発する人たちの正体を暴き、さらには、私たちは自然とどう接してきたのか、それはどのようなものなのか、といったことまで、縦横無尽に科学者の眼で語り尽くす。
本当に臭いモノには蓋をして、ほとんどの人が「バスは外来魚で悪い魚」という決め付けが横行する世の中に、まさに巨大な石を放り込んだような衝撃の一冊の登場。読めば目からウロコが落ちます!
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