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淡々と、少し重い雰囲気の中で進んでいくいくつもの人生。
小説なのに、すごい現実感です。
最初は少し混乱しますが、ラストすとん、と全てが胸に落ちました。
ひたすら感動で涙が溢れました。
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巧いなぁと思います。この人の本は人物のつながりや魅せ方もすごい。しかも一冊一冊が微妙に繋がってるので、読む冊数が増えれば増えるほど、面白みも増します。5/9
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伊藤再登場(メインはそこじゃない)。
色々な人物がリンクしながら進んでいく話でした。同時進行と見せかけて実は違う。微妙なタイムラグがあるんだけど、それに気がついたのは話の中盤(遅)。結びが秀逸で、なんだよ無職の親父ここでようやく汚名返上かコンチクショウメと言わせんばかりに、リストラされた親父さんがいいとこさらっていきました。よーしよし。
一番面白かったのが、「あなたの好きな日本語を書いてください」という提示。反射的に「なんだろ?」と考えてしまいました。
私はつまんない回答ですがやはり「好き」という言葉が好きです。うそ臭くなくて可愛くて優しい響きがいい。そういや子供のころしりとりで「すき」「きらい」といえるのに「きらい」から始まると「すき」にならないのはどうしてだろうと不思議でした。
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『オーデュボンの祈り』のほうが好きだけれども、構成が凝っていて、おもしろかった。各章の初めにあるアイコンもかわいいし、親切。
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4つの話が同時進行してて、最初はややこしかったが最後は無事つながり、終わり方もさわやかなラストでした。
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本はいつも借りてくる派だけど、これは買った。面白いのでオススメ!1回読むだけでなく再読すると、より面白い!色々考えさせられる本。
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凝った構成に最後まで翻弄されつづけた。群像劇的な話も好きなので★5つ。
他の作品との微妙なリンクも楽しかった。
ただ、好きになれた登場人物が特にいない。この人の小説は毎回特にいない気がする。
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伊坂さん文庫化2冊目!
これも洒落てます。でもオーデュボンの方がすっきりしているしお話らしくて好きかも。もちろんこれもかなり好きですが。
通勤時間に細切れに読むとわけわからなくなるところも多々あり。
いろんな人物のいろんな時間が交錯して、何度もページを戻って読み直しましたわ。(老化?)
暴力あり死体あり、だけど清潔、という不思議なお話でした。
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立場も思考も違う複数の主人公が織り成すミステリー。お互いをまったく知らぬ他人同士の行動が、一つの大きな物語を形成しています。といっても、ここまで緻密にそれができた小説は、始めて読みました。
作者の筆力をひしひしと感じます。
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それぞれの物語は相関関係がありながらも、登場人物達はニアミスするだけに終わっている。その為、各々のエピソードは色合いがくっきりと分かれている。一応ミステリではあるのだが、単純に殺人が起こりその犯人を捜すという話にはなっていない。むしろ、登場人物の心の機微を描くことが中心になっている。そして、そこで提示されるのはこの作家特有のポジティヴな寓話性であり、その価値観は暖かで、心地よいカタルシスを与えてくれる。最後に物語の全貌が見えたとき、普通のミステリとはまた違った多面的で独特の良さを感じることができるはず
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群集劇なのですが、作品を超えた繋がりもあります。時系列を整理しながら読んだほうがいいですね。挿絵のエッシャーもなるほどといった感じです。
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5人の人間の目を通して描かれる、まさに群像劇。最後に、あっと思わせる種明かしがあります。この人の作品でいつも感じるのは、“人生の重なり合い”。どの人にもその人が主役の人生があって、それぞれがどこかでつながっている、ということがすごく感じられます。他の作品でも、それがおおきな軸になっていると思う。「人生観」と「犯罪」と「差別への嫌悪」と「生きる希望」。どんなに入り組んで、凄惨なことが作中にあっても、最後には必ず、生きる「希望」を感じさせて終わる。
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これは今まで読んだ本の中で1番面白かったですね。
さまざまな生き方をしている人達の群集ミステリ。
途中で展開というか交わり方が読めた
という点を差し引いても★5つであたりまえだと思います。
全ての人の流れの中に出てくるモノが話を繋げ、
またそこから広がる話が
どんどん見てる人を引きこんで行きます。
見て損はないというかむしろ見ないと損をする!
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最近は小説を読むのが面白くて仕方がないんですが
この本はすごくいいです。
泥棒・新興宗教・リストラ・不倫・権力者が織り成す
同じ街で起こった5つの物語が
パズルのピースをはめていくように
自分の頭の中で少しずつ繋がっていく感じは
痛快ですらありました。
タランティーノの映画みたいな感じなんですけど
小説なだけに逆に自由度が高いし
完成度も非常に高いと思います。
キャラも立ってますし。
文章も軽快で読みやすかったです。
この作家の他の作品と登場人物がリンクしてるらしいので
それらも漁り読みしないといけなくなってしまいました。
ミステリファンも文学ファンも楽しめるんじゃないかな。
かなりオススメの一冊です。
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微妙にオーデュポンとつながってるので、読むならその後に。設定はもうちょっと現実的だけど、登場人物のつながり、微妙な時系列のずれが絶妙だと思いました。