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紙の本
過去(前世)のいきさつを知れば、物語に一層の深みが出ます。
2006/10/18 21:51
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カルバドス - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は一風変わった妖(あやかし)退治物語である『カムナガラ』の外伝であり、本編8巻と同時に発売された。本編主人公らの前世が描かれた作品だ。
まあ、それ以上でもそれ以下でもなく、本書の内容を知らずとも本編は十分に楽しめる。では、何故、8巻と同時に発売されたのか?単なる外伝であるならば、完結後に発売しても良いではないか。いやいや、これにはしっかりとした理由があるのだ。
本編の8巻は、最終決戦の一歩手前。主人公達の前に過去の関係者らが姿を現し、戦いに臨む気持ちを惑わせる。その“過去の関係者ら”にまつわる話が、外伝に収録されているのだ。本編でも関わるいきさつについては触れているものの、それはほんの僅かでしかない。一瞬の邂逅の中にどれほどのストーリーを内包しているのか、知っていればシーンの見え方も違ってくるというものだ。
主な内容は主人公の過去(前世)物語だが、現世で彼らを取り巻いている人間達の過去も描かれている。もっとも、あくまで脇役としてではあるが。それでも、どのように関わっていたのかが分かれば、彼ら脇役についてもまた違う見方ができるかも知れない。
剣や剣術が戦いの中心に置かれていながら、最近の格闘系マンガのような一撃一撃の描写というのは少なく、どちらかといえばストーリーの展開で読ませるのがこの『カムナガラ』という作品だ。本編がそうであるように、外伝もストーリー重視の作りになっている。本編を全て読み終えている方は素直に“外伝”としてぜひ、本編を未読の方はより深く作品に没頭するためにぜひ8巻の前後で読んで欲しい。登場人物達の違った一面が見えることだろう。
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