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表題作から始まり、ショート・ショートならではの後味でした。
平和とは戦争がないことではなくあらゆる暴力が消えることを言うのである、ということが改めて実感させられるような話が多かったです。
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横領、強盗、殺人…こんなたぐいの犯罪は一般の警察にまかせておけばよい。わが特殊警察の任務はただひとつ―人間が作り出す平和の虚妄性を痛烈な皮肉をこめて描く表題作。男っぽく言葉づかいのぞんざいだった妻が一夜あけるとすっかりしとやかな女になっていた―軽妙なタッチで医学の進歩の盲点を衝いた『月曜日の異変』。ほかに、『老人と孫』『テレビシート加工』など全10編。
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おすすめは「特殊大量殺人機」。読み直したらデスノートに通ずるものがあっておもしろい。こういうことは皆考えるみたいですね。ショートショート10編。
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星新一は、学生の頃に大半の作品を読んでいると思うのですが、この作品集は読んだ記憶がなかったので、読んでみました。
やっぱり面白い・・・ショート・ショートの面白さを再認識しました。
何十年も前に発売された作品集なのに、古さは全く感じません。
とても簡易な文章で読みやすいけれど、そこには、今の時代にも通じるテーマが描かれています。
ちょっと、アイロニカルなところも好きです。
全10作品。
個人的には、「特殊大量殺人機」と「時の渦」が、お薦めです。
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星新一さんのショートショート。ほんまどれも面白い!いつもどこから、こんなユニークな発想がでるのか不思議です。
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アイロニカルで面白い
星新一さんの作品は結構好き
決して最近の作品ではないのだけど
なんだか今の世の中を皮肉ってる様で
何年経っても、社会ってそんなに変わっていないのかしら
なんて思ってしまう
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内容(「BOOK」データベースより)
横領、強盗、殺人…こんなたぐいの犯罪は一般の警察にまかせておけばよい。わが特殊警察の任務はただひとつ―人間が作り出す平和の虚妄性を痛烈な皮肉をこめて描く表題作。男っぽく言葉づかいのぞんざいだった妻が一夜あけるとすっかりしとやかな女になっていた―軽妙なタッチで医学の進歩の盲点を衝いた『月曜日の異変』。ほかに、『老人と孫』『テレビシート加工』など全10編。
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ショートショート10篇
白い服の男 月曜日の異変 悪への挑戦 老人と孫 テレビシート加工
矛盾の凶器 興信所 特殊大量殺人機 ねぼけロボット 時の渦
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白い服の男は、正義の味方?
次から次へとあばかれる悪とたたかうはずが、とんでもないことに。
過去からよみがえったり、他人の不幸を公共電波で楽しんだり。
ちょっとブラックでふしぎな物語。
社会の悪とはこんなにスパイスのきいたものであったとは。思いもよらない展開にすすむ。
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特に前半は暴力に対する感覚の鈍麻、異常な過敏さを扱った話が多かった。
やはり現代社会批判が前面に押し出されている。
特に「悪への挑戦」はセンセーショナルな報道、それを鵜呑みにする人間、
感受性の乏しさと言った、今でもよく議論される問題を指摘しているのではないだろうか。
ただ、その合間にも「月曜日の異変」のような軽めの話もあるメリハリのきいた1冊だった。
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ショートショート集…というより短編集。
・白い服の男
・月曜日の異変
・悪への挑戦
・老人と孫
・テレビシート加工
・矛盾の凶器
・興信所
・特殊大量殺人機
・ねぼけロボット
・時の渦
全体的に狂気を含んだ感じ。
「白い服の男」の世界観などいい感じ。
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白い服の男という本は短編小説なのだが、最初の小説が白い服の男という話であることからこの題名だ。この白い服の男というのは、星新一の話はだいたい最後まで何が起きるか分からないが、この話はいたって普通な戦争についての話だった。戦争にかかわることを取り締まる特殊警察の署長をしている白い服の男が主人公だが、この白い服の男は些細のことでも取締りそこまでしなくてもと思うのだが、その些細なことから発展してしまうのだから、やっていることはあっているのかもしれない。なぜ白い服なのかというと、平和の象徴のハトだからということを告げて終わった。
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9条に対して宗教のような執着をしている人たちを皮肉ったのではないかと思ってしまう表題作。無防備都市宣言とか、かなり星新一の世界になってきてるんじゃないだろうか。
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星新一の短編はやっぱり好きだなあ。
がーっと読める。
(10.08.01)
近いほうの図書館。
(10.07.24)
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いずれも"過ぎたるは及ばざるがごとし"を地でいく皮肉たっぷりの作品。皮肉めいたストーリーが星新一の文体とあいまって不思議な魅力を携えている。
『白い服の男』
健康の為なら死んでもいいのか
『月曜日の異変』
手術をしてまで無理に得た理想の性格は、果たして夫にとって本当に良いものなのか
『悪への挑戦』
正しいならば何をしても良いといった世界観
『老人と孫』
メディアが客観的で常に正しいものだと信じると恐ろしいという話
『テレビシート加工』
星新一らしい作品だが、技術的には実現化しそうな話。むしろ形は違えども携帯電話などはこのような状態になりつつあるかもしれない。
『矛盾の凶器』
異常者ならば殺してもいいのではと思ったとき、主人公も異常者となったのではないか
『興信所』
死者からすれば霊媒ははた迷惑なものなのかもしれない
『特殊大量殺人機』
均衡を保つために核兵器を持たねばならぬ現状に似ている
『ねぼけロボット』
無駄に精密過ぎる
『時の渦』
奇妙な最後の審判