風刺が効いた一冊
2022/04/18 11:21
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
先日他界されたデビッド・マッキーさんの絵本。
『六人の男たち』同様に、さまざまなことを考えさせる一冊である。
大国が小国を侵略する。しかし武器を持たない小国は…。
小国の文化に染まる大国の兵士たち。
現実の侵略は、絵本のように甘くはなく、暴力にあふれ、血も流れるのだが、結局、真の勝者はどちらだろう…と考えさせる。
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世界中の国を幸せにするために、他国を力で征服していく大統領ですが、軍隊も持たないある小さな国との関わりの中で少しずつ変化が起きていきます。争いの愚かさ・本当の幸せについて教えてくれます。
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自分の国が他の国より強くて大きいことをいつも自慢に思っていた王様。しかし自分の国より小さな国に戦わずして結果的に占領されてしまう、という皮肉なお話。
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むかし、大きな国の大統領が「世界中の人々を幸せにするためだ」と言っていろんな国へ戦争をしに行くお話です。これは現在のお話?と思ってしまいました。結末は小さな国の暖かい人々を征服して終わるのですが、どちらが征服したんだろう?と考えさせられてしまう内容です。4歳の息子は内容について何も言いませんが、「この戦争の本読んで」と何度も言うので、気に入っているようです。
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世界で一番強い国はどこでしょう?
大きな国の大統領がまだ征服されていない小さな国に兵隊たちと攻め込みました。
驚いたことに,その国には兵隊がいなかったのです。
さてどんなことが起こるでしょう?
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すごくいい話。
そうだよね。と納得いく話。
でも後で 考えさせられる話。
京都新聞お話を絵にするコンクール推薦図書
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力で人々をねじ伏せることが、本当に強いことなのか…
お話し自体は小さな子どもたちにも容易に理解できる内容ですが、本当の奧深さを読み取れるくらいの年齢の子どもたちにも、読み聞かせてあげたいお話しです。
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世界中を幸せにするつもりで戦争を続ける大統領。
武力の征服と文化の浸透。
深く読もうと思えば深くなるけれど、ただ滑稽なお話として楽しむのもいいかと思う。
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絵本作家のデビットマイキーが世界の平和を祈りつつ、10日あまりで書き終えたという絵本。
大きい国の大統領と兵隊達の話です。
大きい国は世界中を征服し最後にちいさい国にやってきます。
ちいさい国には兵隊がいませんでした。
ちいさい国の人たちは彼らを歓迎しました。
大きい国の兵隊達は戦う相手がいないから、小さい国の人々の家庭で暮らし始めます。
おしゃべりをしたりお手伝いをしたり、遊びを教えてもらったり・・・。
いちばん魅力的なのは小さい国のその暮らしぶり、デビットマイキーのイラストでその様子が伝わってきます。お台所で主婦たちの周りに群がる兵士達はのんびりとしています。
大統領は兵士の怠惰に怒り国へ返します。
その後にやってきた兵士もやはり楽しくその国で暮らします。
大統領は最後に国へ帰ります。国へ帰ると、小さな国で教わった料理や歌が街に溢れています。
幸せの意味を教わったすてきな本です。
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せかいでいちばんつよくてしあわせな国が、みんなを自分とおんなじようにしあわせにするため、つまりは「せいぎ」のために他国に戦争をしかける。
せかいでいちばんつよい国は次々と侵略をかさね、残るは(重要じゃないから放置されていた)小さな国のみとなる。
せかいでいちばんつよい国の民はたしかにしあわせそうだ。
男子色の服をきた男子と女子色の服をきた女子と軍服を着たへいたいさんが、みんなおんなじ顔で笑っている。
征服された国々のへいたいさんは、やっぱりみんなおんなじ服で命がけの戦いをする。
負けた国の人たちは、せかいでいちばんつよい国の軍隊のように一糸乱れずとはいかない。
町に砲弾が飛んでいくのを見つめる顔はそれぞれ違っていて、きれいにおんなじ反応を返せるわけじゃない。
同一品質じゃない兵隊は、軍隊としては不利だろう。
ちいさな国の人たちは、好き勝手に動いている。
民族衣装の基本形はあれど、色や柄の違う服を着て、建売じゃない家に住む。
本当は、つよい国の兵隊たちもクローンじゃない個々の人間だから、きっちり軍服をきこんで歩調をそろえて同じ角度に手を上げて行進するときでさえ、手の握り方や鼻の形、頭の形には個人差がある。
別々の人間だから当然だ。
その程度の「個性」は簡単に無視できてしまうもので、どれだけ統一させようとも消せないものでもある。
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大きな国より小さな国のほうが強いって言うのが面白かった。
兵士とさゲームしちゃったりして、美味しい料理とか面白いゲームとかさ、いろんなことが強かったよ。(S10)
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いちばんつよいのは、
たくさんの兵隊がいる国?
たくさんの武器を持っている国?
いちばん領土を広げた国?
耳に残る美しい音楽の流れる村
何度も作りたくなるあったかい料理がある村
軍服も武器もすべてを手放して、心からくつろげる村
どっちかな。
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世界中を征服する強い国
でも国に帰ってみたら、
最後に征服した、兵隊をもたない小さな国の
服を着て料理を食べて
歌をうたっていた
って話
ふかいな~
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戦争をテーマにしたお話は少々暗く重くなりがちだけど、ぞうのエルマーの作者が描くと、ユーモアあって明るい絵本。デビット・マッキーは風刺漫画もかいているそうだ。
自分たちの暮らしが素敵だから、世界征服するという信念をもった大きな国が、最後に残った小さな国へ兵士を送り込むのだけれど、相手は丸腰、むしろ歓迎してもてなしてもらっちゃうんだ。最後まで偉そうな大統領の滑稽さが皮肉。
征服したのかされたのか。結局幸せってなんなのか。どうしたら戦争はなくなるのか。考える余地をあたえてくれる絵本。
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大きい国は兵隊のいない小さな平和な国に攻め込んで行き征服しようとしますが…
大きい国は強い国…でも小さい国が弱い国ってわけじゃない、余韻の残るいいお話です!