紙の本
アメリカの懐の深さを知る
2015/12/11 22:20
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:森のくまさんか? - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書を読んで アメリカの懐の深さを実感しました。
日本と太平洋戦争をしていても
アメリカは本書のような研究を継続し、
片や日本では英語は敵性語ということで
英語を勉強することができなかったです。
確かに 本書にある日本人論には
そんなのあるわけないやん とつっこみを
入れたくなる記述もありますが
日本に行かずによくこれだけの書を書けたことに驚きを感じました。
何かを成し遂げるのに相手を知るということの重要性も実感しました。
投稿元:
レビューを見る
書店に行ったら、再版(?)されてました!(初版英語版は1946版) これは買いだ! 名前は知っていたが、第2次大戦中のアメリカ戦時情報局による日本研究をもとに、文化人類学者のルース・ベネディクト女史(女性だとは知らなかった!)がまとめた日本論だったんだね〜(詳しく知らなかったです!) ルース・ベネディクト女史は、もともと詩人だったそうです。(これも意外でした) 文庫本にも関わらず値段が1250円もしますが、思わず買ってました。 密度の濃い内容なので少しずつ読んでます。
投稿元:
レビューを見る
夏休みに読んだ本。
これを読んで「アメリカの日本占領が成功するのも当然だ。こんなに事前に研究したんだもの」と納得していたがその後知ったことには天皇制維持をはじめ占領政策にはとある日本人の尽力があったとか。…真相はどこに?
投稿元:
レビューを見る
第2次世界大戦中、米国は日本統治のために日本を研究し始めた。その研究をまとめた、ものすごく有名な日本人論です。外国から見た日本がよく分かる。でも、日本には来たことがないというだけあって、日本人から見たら少し首を傾げたくなる部分はあります。でもなかなか興味深い。一読の価値あり、です。
投稿元:
レビューを見る
二次大戦のころ書かれた日本人研究書。ああ、日本人ってそうだよね〜と今でも納得できる内容です。わりと平易な文章で思ったより読みやすかった。おすすめ。
投稿元:
レビューを見る
戦争中に交戦国の統治の仕方について研究をしていた、というアメリカの先見性というか準備の良さが輝く一冊。内容をそのまま現在に当てはめようとは思わないほうが良いかと。
投稿元:
レビューを見る
著者であるベネディクトは外国人でありながら、日本の文化を多く解析した。外国人より日本の文化を知らない現実を恥じる。
投稿元:
レビューを見る
戦後何十年で、価値観や倫理観はこんなにもかわるんだなぁと思う一冊。でも、変わらない部分もあったりする。自分が日本人であることを再確認いたしました。
投稿元:
レビューを見る
日本人の性質みたいなものを、アメリカの人類学者の観点から描かれている。
時代背景としては、太平戦争くらいの時代なので、若干古いが、今なお日本独特の美学である「義理と義務」と「恥」という考え方は通ずるものがある。
これら美学は鎌倉時代から始まった武士の時代がもとに生まれているのかなと思うが、しかし、ほとんどが農民だったはず。ほんとはもっと違う日本人の性質があるのか、はたまた武士道精神は農民にまで影響を与えていたのか。
投稿元:
レビューを見る
ルース・ベネディクトの作品。日本は「恥の文化」であることが繰り返し出てきます。「菊」のように「輪台」にはめ込まれて、それから外れることを「恥」とする一方で、「刀」の(手入れの)ように自己責任に対する部分も大きい社会のようです。ここで例に出される光景の中には、今の我々にも通ずるものがあるのではないでしょうか。
投稿元:
レビューを見る
外国から見た日本文化論の先駆だが、あまり世間で言うほどには正しい視点で捉えてはいないように思える。
平たく言えば、西洋の「罪」の文化に対する日本の「恥」の文化との比較差異の明確化に力点を置きすぎ、全てを一つの感情傾向に押し込もうとする単純化による偏りが見えすぎている。
勿論、日本人の相対化という功績の大きさは否定すべくもなく、大著の名には恥じない。
投稿元:
レビューを見る
日本人の性格を描いた本。
日常生活のちょっとした仕草などを詳しく描写していて、
なるほどと思わせる説明も多い。
ただ、数十年前に書かれたものなので、
現代の日本人には当てはまらないのではないかと思わせる箇所もあった。
恥の文化・罪の文化という言葉は言い得て妙だと思った。
尚、この本を書くにあたって、著者が日本を一度も訪れていないとは
その研究の正確さ、洞察力に驚嘆した。
投稿元:
レビューを見る
有名な本/社会学に近い本かな、と思いつつ読んでみると、内容は文化人類学でした。すごい分析力だと思いました。日本人に日本人自身の行動は理解できない。普段何気なくしてる行動が、実は非常に日本人的な行動だったり・・・・すごい新鮮で面白かったです。
投稿元:
レビューを見る
「彼を知りて己を知れば、百戦してあやうからず」と『孫子』(謀攻篇三)に書かれていますが、この本はそれをまさに地でいく感じの本です。これは、第二次大戦中に日本についてよくわからないアメリカ政府が日本について調べるために文化人類学者であったルース・ベネディクト(1887-1948)に調査を依頼し、その結果をまとめたのがこの本です。作者は生涯を通じて日本へ行ったことはありませんでしたが、日本に関する文献を熟読や日系移民の話などをもとに日本文化について詳細に調べ上げました。この本は文化人類学史上の日本文化論であり、とても日本に行ったことのない人間が書いたとは思えないくらいみごとに考察していると思います。出版されて60年近く経ちますが、その価値は今も失われていない名著の1冊だと思います。それと余談ですが、『忠臣蔵』をここまで理屈っぽく解明した本は後にも先にもきっとこの本くらいでしょう。
投稿元:
レビューを見る
日本人なら読んでおけ
といいつつまだ読み差しなんですが(死)
注釈も読むのをおすすめします。原書は未読。