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本格ミステリ 05 2005年本格短編ベスト・セレクション みんなのレビュー
- 本格ミステリ作家クラブ (編)
- 税込価格:1,375円(12pt)
- 出版社:講談社
- 発行年月:2005.6
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紙の本
なにもったいぶってんだか知らないけど、選考過程を公表しろよな、もめた、とだけ書くなんて、今は公表が原則だろうが!
2005/12/03 21:00
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
カバーの裏に
「本格ミステリ作家クラブが選んだ2004年のベスト本格ミステリ短編&評論のすべて!」
とあって、収録作品が書かれています。
小説
小林泰三「大きな森の小さな密室」、山口雅也「黄昏時に鬼たちは」、竹本健治「騒がしい密室」、伯方雪日「覆面」、柳 広司「雲の南」、三雲岳斗「二つの鍵」、柄刀 一「光る棺の中の白骨」、鳥飼否宇「敬虔過ぎた狂信者」。
マンガ
高橋葉介「木乃伊の恋」
評論
天城 一「密室作法(改訂)」
解説
佳多山大地「05番目のコード」
でも、これは嘘です。というか、触れられていない部分があります。まさに黙秘による、嘘ではないウソ。解説のあとに、本格ミステリ作家クラブ執行会議 乾くるみ「二〇〇四年本格ミステリ作家クラブ活動報告」、『本格ミステリ05』初出一覧、「第五回本格ミステリ大賞候補作アンケート結果一覧」、がついています。
巻末のほうに各編についての佳多山の過不足ない紹介がありますが、そちらは若干トリックに触れていますので、本を読み終わってから目を通すのがベスト。ということで私のほうは、もっとあっさりと書いておきましょう。金貸しの家に集まった男女の目の前で起きた密室殺人事件「大きな森の小さな密室」、レストランのゴミ捨て場に置かれていた二つのポリ容器からみつかった男の死体「黄昏時に鬼たちは」。
中学校で突然、個人を告発する放送があった、閉じられた放送室に響くハウリング音と見つかった死体「騒がしい密室」、ゴミ捨て場の後で見つかった死体、髪を切り取られた男の体つきは、どうみてもプロレスラーのそれだった「覆面」、牢獄に閉じ込められたマルコ・ポーロが思い出すのは大ハーンのこと「雲の南」。
相続問題で揺れるファブリツィオ家で起きた殺人事件と消えた遺書、レオナルド謎解きに挑む「二つの鍵」、空のまま溶接されたオブジェの中から発見された頭蓋骨を割られた白骨死体、犯人も凶器の影もない「光る棺の中の白骨」、磔状態で発見された神父の死体は、十字架を口に含んでいた「敬虔過ぎた狂信者」。
夜毎少年を悩ませる悪夢「木乃伊の恋」、密室の魅力を説きながら、それが本格推理の王道ではないと喝破する「密室作法(改訂)」、候補作の選考過程や、作品の魅力をトリックにさらりと触れながら解き明かす「05番目のコード」「二〇〇四年本格ミステリ作家クラブ活動報告」、どんな作品を人々は面白いと感じているかがわかる「第五回本格ミステリ大賞候補作アンケート結果一覧」となります。
実は、収録作品のうち三篇は既に読んだものです。ただ、どれも楽しく再読をしました。小林、山口、三雲の作品がそれですが、なかでも小林、山口の二編には改めて感心しました。初めて読んで、いいな、と思ったのは伯方ですね。ちょっと肉体礼賛、みたいな部分には引っかかりを覚えますが、この謎解きは好きです。
あとは、「05番目のコード」ですね。今回は選考会が随分揉めた、とあります。その中心に、ある作品があった、とあるのですが、それだけ気を持たせておいて、それはヒミツ、というやり方は、キタネー、ですね。基本的に、選考過程を公開するというのが正しいと思うんですね。作者の名誉、とかいいますけど、それを隠してなにが公正か、です。むしろ、それなら一切ヒミツ、そのほうが納得できるんじゃないでしょうか。
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