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紙の本
<初めて>に出会う努力、最近していますか?
2005/08/01 06:44
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yukkiebeer - この投稿者のレビュー一覧を見る
初めて迷子になった時、初めてバレンタインのチョコを男の子にあげた時、初めてマクドナルドでフライド・ポテトを食べた時、はじめてマンガ雑誌に投稿した時、初めて自分で車を運転した時…。そんな<初めて>に遭遇して味わったドキドキ感を綴ったマンガ・エッセイ集です。
著者は今年31歳になるイラストレーター。ですから本書に綴られているのは、物心つき始めた3〜4歳の頃からせいぜい27歳くらいまでの<初めて>です。日本で誰しも人生の中で一度は経験する<初めて>が拾い出されていて、私たち読者は「そんなことあったなぁ」と自らの体験に引き寄せながら頁をくることでしょう。
今思い返せばどうということもない事柄も、冷や汗かきながら一歩一歩こなしていったあの頃。なにごとにも<初めての時>はあります。あの頃に比べて今の自分が少なからず成長していると感じられるのも、その<初めて>を前にしたとき、物怖じしつつも決して逃げたりしなかった自分がいたからこそ。そのことに対して、ちょっぴり自分を褒めてやりたくなるこの思い。そんな風に心ふるわせながらこの佳品を読みました。
私は今40代。10代20代の頃に比べれば、「誰にも訪れる<初めて>」に頻々と出会うことはもうありません。
今や私の人生は、「誰にも訪れる<初めて>」との出会いを待つのではなく、「誰でもない私にとっての<初めて>」を私が自ら選び取る段階に入りました。さもなければ私のように怠惰で保守的な人間には、なかなか<初めて>のドキドキ感を味わう機会はないのです。むしろ<初めて>を避ける気持ちばかりが強くなるおそれがあります。
幸いなことに、<初めて>が自分を鍛えていくことになると信じる心は今も持ち合わせています。昨日までは知らなかった<初めて>に、今日もまた出会う努力をする人生を生きていたい。そんな思いを新たにする読書でした。
紙の本
分かるなあ、その思い出。
2005/06/16 00:36
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:木の葉燃朗 - この投稿者のレビュー一覧を見る
イラストレーターの著者が、様々な出来事を初めて体験した時の思い出をつづったエッセイまんが。
紹介されるエピソードは、「はじめてのマクドナルド」、「はじめての徹夜」、「はじめての回転寿司」、「はじめてのスーパーヒーロー」などなど。いずれも、「そうそう」と思えるような話ばかり。
特に回転寿司では、たくさん食べなければ損だと思った中学生時代の著者が、がむしゃらに食べ、結果途中で食べた寿司を戻してしまったのであった。俺も戻したことはないが、気持ち悪くなるまで食べた経験はあります。
それから、近所の催しに来たゴレンジャー(といってもアカとミドリだけ)が、当時2歳の著者にとっては「ものすごくものすごく恐ろしいものに見え」(p.114)て、その日ゴレンジャーに見つめられる怖い夢を見たというのも、分かるなあ。俺も子どもの頃は、特撮ドラマは敵だけじゃなくて正義の味方も怖かった。
こんな風に、読む人が自分の経験と比べて、「あるある」とか「そうそう」と思える、楽しい本です。