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基本的には下町を舞台とする話だが、途中から西表に移住する。
主人公は小6だが、家庭事情、学校事情色々ある。僕が小6のときはもっとガキだった。なんも考えてなかった。この物語で最も注目する点は親父が強いことだ。そして元過激派。一般的には異端だと思われている存在だ。しかし、この本を読んでいると異端というか間違っているのはこっちじゃないかという気になる。「自分は極端だが、しっかりと生きろ」という息子への言葉は同時に読者に対する言葉でもあると思う。僕はとりあえず波風たたさぬように生きている。間違ったことでも権力に負けてしまうに違いない。しかし、譲れないにはNOと言えるようにしたい。強くなりたい。そして権力者にはなりたくない。
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たぶん、皆が主人公の父のような
豪快な人生に憧れを抱いていて
男の子は父親の背中を見て育つのだと思った。
とかく、世の中、長いものには巻かれろ
権力やなにかに対しては弱いもの。
箱の型にはめられて生きている。
型破りな人を見ると何故か応援したくなるような心理
憧れのようなものは誰しも持っているのだと思う。
思春期の主人公が、破天荒な父に翻弄され毛嫌いしながらも
そういう父の姿を誇りに思いながらも成長していく様が
描かれている。
爆笑には遠いが、暖かい気持ちにはなれると思います。
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元気をもらえ、且つ子供の頃の不条理でいて、道理がそこで完結してしまっている世界をほろ苦く思い出させてくれる作品。最後に頑張って生きようと活力をくれます。
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一番印象に残ったのが「夕読み」。なんて平和で素敵な瞬間だろうと思った。こんな島で育てば幸せだろうなー。2006.09.28 読了
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こんな人が、とーさんやったら嫌やなーってつくづく思いながら読んでたけど、最後にはカッコよく見える。
でも、個人的には奥田英朗の文章とは相性があんまり良くないかなぁ。
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元過激派の父が熱いハートの向くままに引き起こす事件に翻弄されまくる二郎たち家族。第一章は全く意味不明の暴れん坊である父一郎が、沖縄の西表島に移り住んでからの第2章はいやに格好良く、ステキ父に見える。
父一郎の政治的主張がどうの、という面倒くさい事はさっぱりスルーして、普通にある一家がゴタゴタの渦中で絆を深め、離れて暮らしても家族であるという一体感を得るにいたるホームドラマ的な感じに読んでました。
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直木賞受賞作品であるこの作品。
映画も製作されています。
買った当時は結構ハマりました。
元過激派である父親を持つ主人公。
税金なんか払わない。
学校へ行く必要はない。
そして南の島への移住計画。
ドキドキワクワクします。
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対比として都会では冷たく、田舎で暮らすようになって温かく家族が描かれ、考えさせる感じ。小学生の目線で描かれているため懐かしくもあり、また普通でない体験が数々起こりワクワクさせられ、同時に共感もさせられる。でも自分が小学生の頃とやっぱ変わってるな〜と実感。今の小学生は恐い・・・。また背景が中野で知っているところも多々出てきて、その点も引き込まれた!
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今までよんだ奥田英朗作品中で一番すき。いいね父ちゃん!って感想はもちろんのこと、子供のように一途なのか、ただの偏屈なのか分からない父ちゃんに客観的な視線を向けながらも、羨望のまなざしを向ける主人公が印象的な作品。
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小六の二郎は元過激派の父親には嫌気が差してた。しかし西表島に引っ越した後は、その父親のカッコ良さを知る事に。家族仲も良くなってきて心温まる終わり方でした。
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主人公の二郎は中野区に住む小学六年生。父親は家でごろごろしている元過激派、現在アナーキストというものらしい。
なかなかの伝説を持つ父親上原一郎が爽快!1部を東京、2部を沖縄の西表島に舞台を移して暴れまわる。西表島に移ってからの上原一郎はもう水を得た魚。奥さんは若返って輝きだすし、子供達も父親に同調しきれなくとも尊敬の眼差しを向け始める。こんな生活も案外いいかも。なんて。都会生活以外考えられないほとはらでも思ってしまうくらい、西表島の生活がサイコー!楽しんで読めた。
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はちゃめちゃなお父さんを中心?に西表島へ移住というか、夜逃げ。風習の違いが楽しく、行ってみたい気にさせます。
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前半が東京(だったはず)、後半が沖縄で展開。元過激派の父をもつ小学生が主人公。後半ではその父の頼もしい姿が描かれている。よくあるリゾート計画と地元住民の対立。キャラクターが個性的。
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この人の引き出しの多さにはいつも驚かされます。今回は元過激派一家の話(2部構成) もったいなくて読み終えたくなかった。
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沖縄移住までは素直におもしろい。そっから先はちょっと話が違ってきてる気がするなあ。まあテーマは一貫してるんだろうけど。