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今迄数冊読んで来たヒトラー本にはホロコーストについての記述が殆ど無かったので、この本を選びました。
裏表紙にも書いてあるブレヒトの「何千回も言われ尽くしたことでも、もう一度言わねばならない」という言葉が印象的。
その言葉通り、言説に惑わされない為に。
薄い本ですが中身は詰まっています。
1016-1020
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「ガス室はなかった」などの何度も繰り返されるアウシュヴィッツを巡る“嘘”を分析しながら、その歴史を平易に概説した、まさにアウシュヴィッツを考えるうえでの基本図書。大量虐殺と歴史の偽造の両面を解説する。
しかし問題なのは、自分に知識が不足しているがために、寛容な態度や公平な見方をしているつもりで、彼らの言うことにも一理あるかもしれない、と動揺する人々のほうである。
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「”修正主義”の犯罪性は、犠牲者一人一人の生きた痕跡、生きた世界、そのかけがえのない意味そのものをもう一度消し去ることにある。」
その通りだと思う。そもそもわたしは数を問題にする人の気持ちがさっぱりわからないんだけど…二十万だとしてもそれはものすごい数なんだよ、ていうか数なんて問題じゃなくて一人の命はそれだけでとても大切なんだよ。日本の右翼にも読ませたいわーと思いつつ、まあわかんない人はいつまでもわかんないんだろうなとも思うので、普通の一般市民にこそたくさん読んでもらいたい本です。
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ロイヒター・レポート、マルコ・ポーロ事件を受けての作品。
歴史的事実の緻密な考証や、修正派の論拠の脆弱さを指摘し、医学博士ならではの観点で事実を考証する。
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元々、興味があったので、とても勉強になりました。
難しい内容を取り扱っているのにもかかわらず、サクサク読めましたし。
興味が更に深まった気がします。
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ガス室はなかったという西欧修正主義者への論拠を挙げての批判と、西岡昌紀のマルコポーロ事件におけるホロコースト否定論に対する訳者らの論理的批判を収載。ネットに漂う妄言を明解に否定するためにも必読の書物。
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”しかし問題なのは、自分に知識が不足しているために、寛容な態度や公平な見方をしているつもりで、彼らの言うことに一理あるかもしれない、と動揺する人々の方である。”
自分はまさしく動揺した人の一人で、ホロコースト修正主義の主張を否定するのに確信を持てないでいました。未だ知識は不足しており、ホロコースト、アウシュヴィッツに関する本を読んでいますが、この本を読み動揺が消えさりました。
”何千回も言われつくしたことでも、もう一度いわねばならない”という言葉は、なぜ今ホロコーストを知り、正確に伝える必要があるのか、一つの答えだと思います。