- 現在お取り扱いが
できません - ほしい本に追加する
- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
12 件中 1 件~ 12 件を表示 |
紙の本
時代が変わっても少年は悩んでいる。
2005/12/03 20:03
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:求羅 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、ヤングアダルト向けの作品で、時代小説が7編収録されている。時代はだいたい幕末から明治初めの頃で、どの短編も10代の少年が主人公だ。激動の時代と、心身ともに子どもから大人になりつつある少年たちの姿とが“変化”という面でうまくシンクロしている。 彼らは働き、貧困に苦しみ、己の境遇を憂い、弱い心に負けそうになりながらも歯を食いしばって必死で生きている。その姿がいじらしく、彼らに救いの手を差し伸べる大人が現れると胸が熱くなってしまう。 例えば、『灰』の中の、盗みを働いた少年に染めもの屋の職人が諭す場面。 「おまえら子どもの前には、何本もの道がひろがっとるんや。 (中略) 生きていく道や。もし道をまちごうたと思うたら、思いきって引き返し、べつの道をいくことや」 自分を信じてくれる人間がいる、それだけで人はどんなに救われることだろう。 本書ではこうした説教じみたところがいくつも出てくるので、最初私は「いかにも子ども向けに書かれた本だな」と冷めた目で見てしまった。でも読み終えて、そこには筆者の暖かい眼差しが注がれていたことに気付き、心が洗われる思いがした。 勇気を出して“今、この時”を精一杯生きれば道は開けるのだ、とポンと背中を押される一冊。
紙の本
時代小説
2016/05/29 21:47
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
時代小説の短編集です。
懸命に生きる少年たちの姿がよかったです。
みんな特段変わった少年ではなく、普通の少年たちなのだと思います。
現代は現代で悩みはもちろんあるのでしょうけど、この時代に比べると楽に感じてしまうなー。
12 件中 1 件~ 12 件を表示 |