紙の本
欠けてるもの
2009/03/02 23:44
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:飯倉明雄 - この投稿者のレビュー一覧を見る
クロニクル千の闇の第一巻である本書は紀元前4000年の設定になっている、それはキリスト教以前の北欧アニミズムの世界と想定していいだろう。作者も下調べでフィンランドに行ったようだし、しかし私はなぜ最初読んだとき、カナダやカムチャツカというイメージが湧かなかったのだろう。1つには地図の海が西側にある事、もう1つはロバートハワードのコナンシリーズを呼んだ時の先入観で欧米の作家が紀元前のファンタジーを書くときはヨーロッパの地勢を前提にするという根拠のない思い込みの為だ。ちなみに第二巻の巻末「作者の言葉」にヨーロッパ北西部とある。
精霊やシャーマンが登場するが当時の人類は死者の魂や精霊を身近に感じて生きていたのだろう。
このシリーズの二巻を読んで作者はものがたりの構成を上手くできてないと思った。二巻の巻頭では状況は深刻なのだが、この巻で倒されるべき敵が倒されてしまうと問題があっさり解決してしまい、竜頭蛇尾という印象で失望してしまった。
こういう小説はストーリーよりも作品世界から漂う詩情を楽しむものだが、詩情があるのかというと、いまいちである。トラクの置かれる状況は常にヒロイックなのだが何故だろう。作者には登場人物みたいな精霊・詩神が降りてこなかったのだろうか。
紙の本
闇を生きる人々の物語
2005/08/25 14:53
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Yan - この投稿者のレビュー一覧を見る
クロニクル千古の闇1
紀元前4000年の森
それは掟と禁忌と、呪術に縛られた
古代の人々の住む森
シリーズ第一弾は悪霊退治のために
苦難の旅をする少年の物語
父親を殺したのが悪霊となった大熊で
その悪霊を作り出したものが
父と何かかかわりがある
それを突き止めるのが少年トラク
オオカミの乳を吸って育った少年は
オオカミの子を伴って
その言葉にしたがって動く。
大自然の声を聞き、身をまかせるという能力
その能力を持っているがために
危ない目にあったり、反対に救われたりする
そういう不思議さが現代でも通用しているのは
人が弱いからだと思う。
この本を読むと
何かにすがって生きていくより仕方がない
自分を感じるかもしれない。
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「チョコレート工場の秘密」の本の中に入っていたチラシを見ておもしろそう!と思い購入。
「紀元前4000年の森―
巨大なクマの姿の悪霊に父を殺された少年トラクは、父との誓いを果たすため<精霊の山>をさがす旅に出る。
道連れは、生まれて間もない子オオカミ、ウルフだけ。
太古の闇の時代を少年とオオカミが駆けぬける、壮大なスケールのシリーズ第1巻」(全6巻)
これはかなり好きです!
この間読んだ「ロード・ロス」より、断然、好き!
「アリューシャン黙示録」と同じような時代・世界観なので、すらすら入っていけました。(+「LOTR」ちょっと入ってますね。)
思ったよりダーク度は少なかったのですが、トラクとウルフが信頼関係を築きあげていく姿がすごく素敵で、ラストは、もぉ本当にジ〜ンときちゃいました。
続編がめちゃくちゃ楽しみな1冊となりました。
ちなみに、リドリー・スコット監督で映画化決定!
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酒井駒子さんの絵に惹かれてほとんどジャケ読みなのですが、面白かった!間違いを繰り返しつつも成長して苦少年、王道です。主人公が歳若すぎて、母のように心配になってしまったりもして。
「クロニクル 千古の闇 1」とあり、続きもたのしみ。
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舞台は紀元前時代。悪霊に支配されたクマに父親を殺されたトラクは同じく水害で親を亡くしたオオカミ、ウルフとともに『精霊の山』を探しに旅にでる。/最近読んだもの。表紙とタイトルに惹かれ購入。当時の人々の暮らしはどおいうものだったか・・と作者みずから調べ体験しただけあって作中の人々の生活の描写がすごい・・かも。(おい)そして主人公とウルフの描写がリアルに伝わってくるようです。時々章によってはウルフの視点から物語が描かれる事があります。そこがまたおもしろい。ウルフは主人公のトラクを、同じ狼だと思いこんでる。そこからくる主人公に対する描写がこれまた面白いです(^_^)vっていうか最後二人とも(や、一人と一匹か)離ればなれになってしまうのね・・まさかそんなことになってしまうとは。だけどその結末が次回作(来年かよ!)への期待を膨らませてくれました。一人と一匹はどうなったんだろう?主人公はワタリガラス族の民族と生活を共にしているのか、ウルフは他のオオカミの群れといるのか等々。そして次はどんな話なんだろうどんなキャラが出てくるんだろう。(つっても店頭にこの本のチラシがあって各巻の内容が書いてありましたが・・^_^;)すごいなもう最後の巻まで決まっちゃってるんだ)とにかく次回が楽しみです。
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酒井駒子さんの表紙に惹かれて読み始めたんですが、話もおもしろくて読み始めたら勉強が手につかなかったですf^_^;
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結構一気に読めました。
日本のアイヌ民族なイメージで読んだので他の西洋ファンタジーに比べて入りやすかったかな。
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何もかもがサバイバルのような感じで、自然と共存した中での戦いだったり生活だったりで、現代よりも不便な部分がある分、ハラハラ感がとてもあります。
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ファンタジーだけど、時代ははるか太古の時代。神々や悪魔の存在はあってもドラゴンだとか魔法は出てきません。
トラクは阿高(薄紅天女)を、ウルフはチビクロを思い起こさせます。
古代や民族ものが好きな方はぜひ。
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紀元前4000年というところが、他の本とは違うところであり魅力です。
トラクとウルフが、互いに成長していく姿が良いです。
紀元前4000年というと今から6000年前。想像の世界なのにとてもリアルに描かれています。
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酒井駒子さんの絵にひかれて読んだ本。
トラクが可愛いくて格好良いです。
少年の成長がゆっくりと伝わってきます。
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16日初見。
冒頭から瀕死!? 重っ。
ファンタジーって言うか歴史?小説になるのかね。
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表紙の可愛らしさと出だしの読みやすさで手に取った本。
世界観は太古の世界。ファンタジーの割には地味に思えるものの、しっかりと作りこまれた世界観、キャラクターに引き込まれます。
映画化の話も既に決まっているようですが果たしてどのようなものになるのか・・・。
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夏休みの読書感想文で読んだ本デス。
ファンタジーなんだけど、けっこぉスリリングカモ!!!続編とか出るから楽しみ
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普通の子供向けの本だと思っていたらおったまげた。
時代背景がかなりしっかりしていて読みやすく、読んでいてワクワクできる本。
一気に読み進めたくなって無駄に朝の5時まで読んでたよ。睡眠時間は授業中にばっちり確保した!
それくらい内容が面白いのです。大好き。