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死神の精度 みんなのレビュー

第57回日本推理作家協会賞 受賞作品

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みんなのレビュー834件

みんなの評価4.1

評価内訳

823 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

死神の精度は極めてテキトー

2005/08/08 13:20

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Leon - この投稿者のレビュー一覧を見る

調査部に所属する死神は、情報部が選定した対象者の死亡予定日8日前に人間の姿を纏って現れる。
7日以内で対象者を調査した後、「可」若しくは「見送り」の判断を下して情報部に報告し、もし「可」としたならば、その対象者の死に様を見届けるのも仕事のうちだ。
計6つの短編から成り、死神「千葉」が担当する6人の対象者達の年齢や性別は様々。
・「死神の精度」
藤木和江(22)は、大手の電気メーカーで苦情処理を担当しているが、ただでさえ幸薄いと感じている中、執拗なクレーマーに悩まされている。「もっと声を聞かせろ」と迫るクレーマーがとうとう和江の前に現れて・・・
・「死神と藤田」
藤田は四十代のヤクザ。といっても、古いタイプの任侠を重んじるタイプで、筋の通らないことは許せない。そんな性格を疎んじられた彼は、自らの組織に裏切られて絶対絶命のピンチに陥るのだが・・・
・「吹雪に死神」
吹雪に閉じ込められた山奥のペンションの宿泊客の中には千葉が担当している対象者のほかにも同僚の死神が担当している人間がいるという。宿泊客が次々と謎の死を遂げていく中で千葉は全体像の謎解きを試みるのだが・・・
・「恋愛で死神」
今回千葉が担当した青年荻原は、近所に住む古川朝美に片思いをしており、なんとか親しくなろうとしていた。最近ストーカーのような男に付きまとわれていた彼女は当初は強い警戒感を示すものの、やがて誤解も解けて互いの心は急接近するのだが・・・
・「旅路を死神」
喧嘩で人を刺し殺した森岡(20)は、千葉の運転する自動車に押し入って十和田湖へ向かえと指示する。六号、四号、ニ八ニ号と北上する中、子供の頃に誘拐されたという森岡のトラウマが明らかになっていくのだが・・・
・「死神対老女」
「人間じゃないでしょ」。一目で死神の正体に気付く人間も少ないながら存在する。今回の対象者である七十代の女性美容師は死神をそれと知った上で奇妙な依頼を持ちかけてきた。彼女の店に、若い男女の客を4人ほど連れてきてくれと言うのだが・・・
人間の死が、役所的な組織を持った死神たちによって取り仕切られているというアイデアが面白い。
死神たちは仕事をとてもドライに割り切っており、人間にもその生死にも殆ど興味を払っていないのだが、何故か皆一様に音楽好きという設定で、無感情・無表情という印象のある死神が、音楽を聴くときだけ頬を緩みっぱなしにさせるのは、想像すると笑ってしまう。
人間が頻繁に用いる言葉のレトリックが一切理解できないため、担当している、すなわち死期の迫っている人間との会話も滑稽なものになりがちで、テーマとして「死」を扱っているにもかかわらずかなりユーモラスな作品となっている。
表題となっている「死神の精度」とは、死神の調査結果、つまり不遇の死を「可」とするか「見送り」とするかの判断の確からしさを意味していると思うのだが、その基準はいい加減の一言に尽きる。
大抵は誰かが不遇の死を遂げる必要のあるミステリーを守備範囲とする著者にとって、行いの善悪を測りにかけて精査するような死神の存在は論外といったところか。

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紙の本

温かさと冷たさの中間で....。

2009/08/12 20:49

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あがさ - この投稿者のレビュー一覧を見る

初めて手にした伊坂作品。
金城武主演の映画の予告が気に入って購入。結局、映画は観てないのだが...。

全体的にサラッと読める文体で、気に入った。
読み始めると、次々にページをめくることができてしまう。
ストーリーは、「死神」が担当した人間の「生」「死」を、約1週間かけて判断するというもの。
ある一人の「死神」:千葉が担当した、6つの生と死を綴っている。

千葉の、冷徹なのか情があるのか、よくわからない不思議な感覚も、なんだか好きである。
淡々と「生」「死」を判断しているようにみえて、その裏の人情の温かさみたいなものも感じさせられる。
人間ではないからこその疑問や思考過程も興味深い。
基本的に短編集なので、どこから読み始めてもOKなのだが、最後の話だけは最後に読まなきゃ意味がない。

伊坂氏の他の作品も読んでみたいと思わせる1冊だった。

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2010/05/06 22:33

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2005/07/11 23:31

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2005/07/12 17:28

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2005/07/27 17:45

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2005/07/28 02:59

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2005/08/03 08:53

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2005/08/07 14:48

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2005/08/11 23:01

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2005/08/22 23:32

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2005/08/25 12:43

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2005/08/28 01:13

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