紙の本
ワンクリック詐欺にご用心
2005/08/26 14:19
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カルバドス - この投稿者のレビュー一覧を見る
2005年8月現在、携帯電話に送られてくる迷惑メールはまだ多い。その多くはアダルトサイトや出会い系と一目で分かる文面で、接続先のURLと不要の場合の返信先アドレスが必ずある。URLをクリックしてはいけないことはすでに常識だが、なかには「災害の備えは万全ですか?」などという件名で送ってくるモノもあり、「入会キャンペーン中につき、防災グッズをプレゼント!下記URLからどうぞ!」などと書かれているので、思わずクリックしてしまう人もいるようだ。ところが、クリックした途端入会画面へと変わる。そして、入会金を振り込めというメッセージが……。典型的なワンクリック詐欺である。不要だからと、返信してもいけない。相手に確実に届いていることを知らせてしまうからだ。絶対という着信拒否手段はないし、迷惑この上ない。
本書で扱っている犯罪の一つが、このワンクリック詐欺。最終的には暴力団へつながっている犯罪だけに、なかなか反撃するのは難しい。だが、本書に登場する若者は違った。仲間を集め、復讐に立ち上がったのだ。やろうとしていることは危険極まりないが、心の中では拍手してしまった。
もう一つの犯罪が、凶悪な中国マフィア同士の抗争。主にこちらの犯罪に、ST班は動く。
二つの犯罪に共通して関わるのは、ST班の化学専門家・黒崎。これまでのシリーズでもほとんど喋らない彼を、主役としてどう仕上げたのか、その出来映えには、ファンならば必ず満足するはず。武道の達人であることを強調し続けていることが、成功の秘訣か。特にクライマックス、中国マフィアの用心棒兼暗殺者と対峙する場面がカッコイイ。
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青、赤、黄、緑、と続いて本書「黒」が第5作目。ST(警視庁科学特捜班)に特殊能力を有する5人のスタッフは、色にちなんだ名前があって、書名の色の名前を有したスタッフがメインに活躍するという構成が一貫したシリーズ物。
科学特捜班らしく、謎の発火現象ネタそのものは、可もなく不可もない感はあったものの、最後は主人公の人間離れした武術能力で、ちょっと安易すぎた大団円の感。
さて、このシリーズ、続編はあるのかしらん?
2005/9/26
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黒崎さんはほんとに無口な人でありました…。STのシリーズは化学とか物理的な要素がたくさん盛り込まれていて楽しいです。濃い人たちを纏める?百合根さんは大変ですね…。
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これはシリーズ物で、そもそも図書館でノベルズの棚を見ていて手に取ったのが始まり。 私は“警察物”・“チーム物”・“バディ物”が好きなんだと、つくづく思います(苦笑) 興味のある方は『ST科学特捜班』からどうぞ。
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無口な武士ST第一化学担当黒崎のお話・・なのか?翠さんが活躍しているように見えるけれど・・・きっかけが黒崎だからいいのか?ま、最後もきっちり持っていったし、いいの( ´・_・`)カナーしかしSTシリーズを読んでいると、東京ってチャイニーズマフィアの巣窟なんだなと思ってしまう。お話と現実を混同しすぎかな?あながち間違いではないと思うけれど。(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル
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色シリーズ最終巻。
黒崎さん、かっこよかったなぁ。
次にどんな事件が起こるのか?みんなの活躍が、また読みたくなっちゃいます(。・・。)(。. .。)ウン
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黒崎さん、強し。喋らずとも存在感はあった・・・と思う。マフィア話のせいか、初巻に戻った感じがありました。
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新宿中国人マフィアの抗争 謎の発火現象の裏に陰謀が…科特班(ST)が真相究明に挑む!
ST黒崎の武術vs.中国拳法!
暴力団詐欺グループに復讐しようとする役者志望の若者たちに加勢することになったST黒崎。新宿の密室発火事件の科学捜査から中国人マフィア退治へと進み、科学エリートギャングと武闘派用心棒コンビとの対決へ。無力な若者たちの正義の戦いは実を結ぶのか?武術の達人黒崎が挑戦するシリーズ最凶の犯罪集団!
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図書館でたまたま見つけたので借りてみた。
今、どうやら再注目らしいので。
やべぇ、マジ面白いよ。今まで読んでなかったのが悔やまれるよ。
これからもそもそと今野敏を読んでしまいそうな気配です。
ちょっと登場人物が多すぎて関係性と性格がイマイチ把握しきれてませんが。
他の話を読めばすっきりするんだろう…と思う。
なんとなく「探偵ガリレオ」の香り。科学捜査班だもんな。
あと中国人マフィアは漢字が読めません(笑)
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STシリーズ。第一化学担当の黒崎が主人公の作品であり、色シリーズの最後らしい。色シリーズ?確かに赤・青・黄・緑と合ったけれども、色シリーズと特定されていたとは・・・知らなかった。詐欺グループと、中国マフィアと若者たちの正義の戦い。STメンバーの特異なキャラが炸裂の事件解決は巧妙にして、軽妙である。
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ST色の調査ファイルシリーズでは
本作が一番読みごたえがあった。
黒崎が喋らないぶん、
周りが喋るので、良い具合に分散化してた。
それに、マフィア等を出して、規模を大きくしたほうが
今野敏は面白いのかも。
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黒崎メインなのに、しゃべったのが最後の一言だけとは。寡黙でなかなか正体の知れない所のある黒崎でしたが、意外とキレ者であることが判明。
色の調査ファイルは、メンバーのいろいろな面が見れて楽しいです。
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謎の妨害電波と発火現象とか
なんとなく『探偵ガリレオ』の1話目と相通じる話かも。
黒崎さんだけはやっぱり掴みきれない感じでした。
ひとりくらい謎な人がいた方がいいのかな(笑)。
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他のSTよりあまり面白くなく、マフィアの話うんぬん書いてあるので、乗りこめる程の内容ではなく、黒崎の格闘シーンもあっさり終わってしまい、期待はずれでした。
しかも、文章が二段で書かれていたので、読みにくかったです・・・。
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普段は中心人物にならなかった黒崎が中心に。用心深さや読みの深さがよく出ていた。
以下ネタバレ。
ただ、明麗が茂太たちを罠にはめる理由がなく、警察とかち合わせるために無理矢理話を作ったように思えた。